青色申告での帳簿作成と提出書類について

青色申告で帳簿は提出するの?

青色申告のために作成した帳簿を、確定申告の際に提出するわけではありません。
帳簿類や領収書などの書類は、確定申告で提出する必要がありません。
青色申告の確定申告で提出するのは、
「青色申告決算書(計4ページ)」と「確定申告書B(計2ページ)」です。
>> 確定申告で提出する必要書類について

これらの書類には1年間の売上や経費、所得控除などをまとめて記入します。
基本的には、この2種類の確定申告書類を税務署へ提出します。
作成した帳簿類は7年間保管しておきます。(以下に詳述)

青色申告で提出する書類の詳細

青色申告の控除額には、10万円控除と65万円控除があります。
青色申告を選択する人の多くが、より控除額の多い65万円控除を狙います。
農業所得や不動産所得がない場合、提出する必要書類と保管する帳簿は以下のようになります。

簡易簿記現金式簡易簿記複式簿記
控除額10万円控除10万円控除65万円控除
記帳方法発生主義現金主義発生主義
確定申告書類
(提出する)
  • 申告書B
  • 青色申告決算書(一般用)
ただし、貸借対照表は作成しなくてよい
  • 申告書B
  • 青色申告決算書(現金主義用)
  • 申告書B
  • 青色申告決算書(一般用)
帳簿
(保管する)
  • 現金出納帳
  • 売掛帳
  • 買掛帳
  • 固定資産台帳
  • 経費帳

(標準簡易帳簿)

現金出納帳のみ。
(現金以外の取引がある場合はその帳簿も必要)
  • 総勘定元帳
  • 仕訳帳
さらに、必要に応じて以下の帳簿
  • 現金出納帳
  • 預金出納帳
  • 買掛帳
  • 売掛帳
  • 固定資産台帳
  • 給与台帳など
>> 詳細は3種類の青色申告の比較

65万円控除を受けるためには、発生主義的な考え方で複式簿記の記帳をする必要があります。
現金主義で帳簿付けをするには一定の条件があり、専用の申請が必要です。
発生主義とは、取引の発生や変化の時点に着目にして記帳する方法です。
現金主義とは、現金の動きだけに着目して記帳する方法です。
>> 発生主義と現金主義の違い

作成した帳簿や領収書は7年間、その他の書類は5年間保管しておく

青色申告で65万円控除を受けるためには、 主要簿と呼ばれる「総勘定元帳(略して元帳)」「仕訳帳」などの帳簿を作ることが必要です。

しかし、上述の通り、作成した帳簿や領収書を確定申告の時に提出するわけではありません。
提出はしませんが、定められた期間の間捨てずに保管しておく義務があります。

青色申告の場合、作成した帳簿は7年間保存しておく必要があります。
また、決算関係書類や現金・預金取引などの関係書類も7年間、
その他の書類(見積書や注文書など)は5年間保存しておきましょう。
>> 白色と青色での帳簿の保存期間と保存方法について

会計ソフトで記帳した場合には、主要な帳簿をプリントアウトして保管しておきます。 これらの帳簿や書類は、税務調査がくる場合に備えていつでも開示できるよう保管しておきましょう。(基本的に、税務調査が入る前には連絡があります。)

青色申告の帳簿作成について

多くの個人事業主は、個人事業用の青色申告ソフトで1年間の会計記録をつけ、
そのデータを元に「損益計算書」と「貸借対照表」を完成させます。
(「損益計算書」「貸借対照表」=青色申告決算書の中身)
青色申告ソフトを使えば「損益計算書」や「貸借対照表」の大部分は自動作成されます。

基本的には、売上や経費の使用など、日々の記録を補助簿と呼ばれる帳簿につけていきます。
すると会計ソフトが自動で「総勘定元帳」や「仕訳帳」などの主要簿にデータを反映してくれます。

最新のクラウド型会計ソフト「MFクラウド確定申告」や「やよいの青色申告オンライン」などでは、より一層帳簿づけの方法がシンプルになっています。 これらのソフトでは「取引入力」というメイン画面に売上や経費を入力していけば、 ソフトが自動で必要な帳簿に反映してくれます。

MFクラウド確定申告やよいの青色申告オンライン
MFクラウド確定申告の取引入力 やよいの青色申告オンラインの取引入力

そして1年間分の会計記録をしっかりとつけていけば、
最終的に確定申告で提出することになる「損益計算書」と「貸借対照表」の大部分も、
会計ソフトが自動で算出して反映してくれます。
会計ソフトで作成した確定申告書類は、プリンターで印刷すればそのまま税務署へ提出できます。白黒の印刷でも認められます。

>> 青色申告用の会計ソフト一覧はこちら
>> 青色申告に関する情報まとめ