源泉所得税の納付について

源泉所得税の納付について

源泉所得税の納付書について - 所得税徴収高計算書

源泉徴収した所得税を納める際には、所定の納付書を一緒に提出します。
源泉所得税の納付書は、正確には「所得税徴収高計算書」と呼ばれます。
この「所得税徴収高計算書」には、いくつかの種類があります。

従業員の給与や税理士の報酬に関わる源泉所得税については、
「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」を使います。

その他フリーランスの外注先へのデザイン料などの報酬に関しては、
「報酬・料金等の所得税徴収高計算書」を使います。

税務署に置いてある源泉所得税などの書類

これらの納付書は、税務署で受け取ることができます。
税務署へ希望すれば納付書を郵送してもらうことも可能です。

確定申告書とは違い、国税庁ウェブサイトのPDFファイルを印刷してそのまま使うことはできません。 また、区役所や銀行などでは納付書が用意されていないことがほとんどです。

>> 国税庁ウェブサイト - 所得税徴収高計算書について

源泉所得税の納期、納付書の書き方について

源泉所得税の納期

源泉所得税は、通常では給料や報酬を支払った月の翌月10日までに納付する必要があります。
ただ、納期の特例の承認を受けている場合は、年2回にまとめて納付することができて便利です。
この場合は、それぞれ以下の納期までに納税することになります。

  • 1月〜6月支払い分を、7月10日までに納付
  • 7月〜12月支払い分を、翌年1月20日までに納付

納付書(納期特例分)の書き方

上述のように納期の特例を受けていて年2回にまとめて納付する場合と、
そうではなく毎回支払いの翌月に納付する場合では、用紙が違うので注意しましょう。
どちらも内容はほとんど同じですが、
翌月納付の場合は「一般分」、納期の特例を受けている場合は「納期特例分」を利用します。

個人事業主のあなたが従業員を雇用している場合で、
この従業員への給与から源泉所得税を差し引いた例で考えてみましょう。
この場合は「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」を使います。
仮に税理士さんに報酬を払っている場合には、同じ用紙に税理士の報酬なども一緒に記載します。

給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)

給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)の記入例

項目概要・例
① 年度納付した日の会計年度を記入します。例えば、平成28年7月5日に源泉所得税を納付した場合は「28」と記入します。
例)28
② 税務署名所轄の税務署名を記入。税務署で受け取った場合は、あらかじめ記載されています。
例)新宿税務署
③ 税務署番号所轄の税務署に割りふられた番号を記入。こちらも、税務署で受け取った場合は、あらかじめ記載されています。
例)00031412
④ 整理番号あなたの会社や個人事業ごとにふられている整理番号を記載します。*
例)00123456
⑤ 納期等の区分納期の特例の期間の最初と最後の支払年月を記入します。
例)平成28年1月 平成28年6月
⑥ 支払年月日給与や報酬を支払った、最初と最後の期間を記入します。
例)平成28年1月25日〜6月25日
⑦ 人員給与や報酬を支払った人数を記入します。
例)1
⑧ 支給額給与の支給額を記入します。ここに記入するのは、源泉や社会保険料などを差し引く前の総支給額です。
例)1,800,000
⑨ 税額源泉所得税の税額を記入します。
例)50,520
⑩ 本税給与の源泉所得税の他に税理士などの源泉所得税があれば、その合計額を記入します。 その他の源泉所得税がなければ、上記の税額と同じ金額を記入します。
例)50,520
⑪ 合計額源泉所得税の合計と、延滞税がもしあればこれを合計した金額を記入します。 延滞税がなければ、上記の本税と同じ金額を記入します。
例)50,520
⑫ 徴収義務者源泉所得税を納めるあなたの事業所の住所、電話番号、氏名(屋号)を記入します。
例)東京都新宿区◯◯ 090-0000-0000 山田太郎

*整理番号については、税務署から事業所へ送られてきた用紙を使う場合は、あらかじめ記載されています。 整理番号は、税務署があなたの事業所を管理しやすくするために振り分けている番号です。 分からない場合は空欄でも構いません。税務署へ問い合わせて整理番号を教えてもらうこともできます。

徴収義務者の欄は、事業者情報のゴム印などがあればそれを押印すればOKです。
写しが2枚あるので合計3枚に押印することになります。

源泉所得税の納付窓口

源泉所得税は、以下の窓口で納付することができます。
納付のためには、必ずしも税務署へ行く必要はなく、 記載した納付書と現金を持参すれば、郵便局や銀行などの窓口でも納税をすることが可能です。
このように、国の事務を代行する民間金融機関のことを日本銀行歳入代理店と呼びます。

  • 税務署
  • 郵便局(ゆうちょ銀行)
  • 銀行、信用金庫など

あなたが個人事業主の場合は、源泉徴収義務者であるかを納付の前に今一度確認してみましょう。
源泉徴収義務者でない場合は、「源泉徴収が必要な報酬・料金等」を支払う場合であっても、源泉徴収をする必要はありません。
株式会社などの法人の場合は源泉徴収義務者となりますが、
個人事業主の場合は源泉徴収義務者でない場合もあります。
>> 源泉徴収義務者とは?

源泉所得税を納付した時の仕訳

もともと給与の支払い時に源泉所得税は「預り金」という勘定科目で仕訳していたので、 源泉所得税を納付した場合は以下のように帳簿づけをします。

預かっていた源泉所得税10,000円を現金で納付した場合

【複式簿記での帳簿づけ例】
借方貸方摘要
預り金 10,000円現金 10,000円源泉所得税 納付

従業員へ給与を支払った時の帳簿づけと、 その後、源泉所得税を納付した時の帳簿づけをセットで確認するには以下のページをご参照下さい。 >> 個人事業での給料賃金の仕訳や事業主本人の給与について

>> 個人事業の源泉徴収に関する情報まとめ