屋号の決め方のポイント

屋号の決め方

個人事業を開業するにあたって、屋号の考案に悩んでいる人は、
以下のポイントを参考に屋号を考えてみてください。

屋号から事業内容を理解できる

屋号から事業内容が連想しやすい名前、
自社サービスの強みがイメージしやすいネーミング
は、
それだけで営業にとって有利に働くと言えるでしょう。

法人ですが「アサヒビール」のネーミングを例にとります。
「ビール」という言葉で事業内容が連想できるので、
何を売って、どのような事業を主軸としているのかが、名前を見ただけで一目瞭然です。

アサヒビールは、焼酎・ワイン・その他の業務用商品も豊富に取り扱っていますが、
あらゆるアルコール類の中でもビール製造に特化しているということが名前からすぐに理解できます。
このようなネーミングにすれば、事業名そのものが顧客からの認知に役立ち、営業をしてくれることになります。

商品イメージと企業名を結びつけて広告を大量に打てる大企業であれば、
固有名詞のみのネーミングもインパクトがあって良いのですが、
個人事業であれば、
一見して事業内容が分かる「固有名詞+サービス名称」の屋号ネーミングは非常に有効です。
ex. トヨタ自動車,コスモ石油,ヤマダ電機,積水ハウス,森永乳業,アルプス電気

読み書きしやすい

例えば、PIZZAをそのまま日本語で表すと「ピッツァ」と発音するのが近いのですが、
ドミノ・ピザやピザハットなどの大手企業は、あえて「ピザ」というネーミングを選んでいます。
正確ではありませんが、大多数の日本人の感覚からすれば「ピザ」という語感の方が自然で、
読み書きしやすいですね。

でも、実際にこだわって「○○ピッツァ」などとネーミングしている団体もたくさんあるのです。
これでは読み書き・呼び聞きしにくいし、
領収証をお願いする時に毎回「ピザではなくピッツァでお願いします」
と言わなくてはなりません(!)
事業運営を始めてから屋号が使われるシーンを想像して、読み書きしやすい名前にしましょう。

親しみがある言葉で覚えやすい

長すぎるネーミング、聞きなれない言葉の使用は避けたいところです。
長いネーミングでも、スッキリ略せるのであればOKですが。
例えば、アマゾンの正式名称は「Amazon.co.jp」。
正式名称は少しややこしいのですが、「アマゾン」が通名になっています。

逆に、短い名前でも聞きなれない言葉は、やはり覚えにくいものです。
パリの「シュルンベルジェ」は世界的な大企業なのですが
日本人の私たちからすればまったく聞きなれない言葉なので、
記憶の網になかなか引っかかりません。
さきほどの読み書き・呼び聞きの観点からも
シンプルで、日本人に聞き慣れたネーミングを心がけてみましょう!

信用できるイメージが湧く

法人と比べて、個人事業の大きなハンデのひとつは「信用」です。
それでも、個人事業主がネーミングで打てる手として、
屋号に「信用」や「事業の規模感」を感じられる言葉を結びつけるという方法があります。

例えば、オフィス○○、○○事務所、○○グループなど、
このようなネーミングで、
「信用できるイメージ、しっかりと事業運営しているイメージ」を演出することができます。
屋号に「オフィス」や「事務所」という言葉を使っても問題ありません。

ただし「会社」「法人」など、会社であると誤認されるおそれのある文字を用いることはできません。また「銀行」や「労働金庫」などの文字を用いることも禁じられています。

グーグルで競合他社の有無を検索してみる

特に、インターネットで商売をする人、屋号を用いたブランドを構築予定の人は、
自分で考案した屋号の候補をグーグルやヤフーで検索してみて、
他に同じネーミングですでに商売をしている競合がいないかをチェック
してみることも重要です。

顧客や取引先に、検索サイトから屋号を検索してきてもらいたい場合は、
検索上位に入りやすい屋号にすることも重要です。

例えば、ラーメン、デザイン、不動産、など
このようなありふれた普通名詞は「ビッグワード」と呼ばれ、
これだけで検索上位に入ることは困難です。

屋号や店名を検索してみて上位表示させるためには、
もともとの言葉を少しもじったオリジナルの言葉にするか、
上述のように「固有名詞+サービス名称」などのネーミングにすることが有効です。

例)丸徳ラーメン、ナルトデザイン、立川不動産

例えば、このサイトは「個人事業主」とだけ検索すると検索結果の1位にこないことがありますが、 「個人事業主メモ」と検索すると、必ず検索結果の1番上にくるはずです。
将来的に、グーグルなどの検索サイトから屋号や店名で顧客を誘導したい場合には、
上位表示できそうな固有のネーミングにすることをおすすめします。

屋号がきまったら、個人事業主の1年間の過ごし方と、
確定申告の仕方や時期について、おおまかに把握しておきましょう。
>> 個人事業主の年間スケジュール - 確定申告期間や税金納付時期について

>> 個人事業の開業に関する情報まとめ - 個人事業主の起業準備