個人事業主のECストア - ネットショップ作成サービスの比較
更新日 2023年6月12日
個人事業主のネットショップ一覧
商品のネット販売を始める個人事業主向けに、おすすめのネットショップサービスをまとめました。
個人事業主にオススメのECサービス【比較一覧表】
分類 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
売上にかかる 手数料 |
|
---|---|---|---|---|
BASE |
ASP型 | 0円 | 0円〜 | 6.6% + 40円 |
Squareオンラインビジネス |
ASP型 | 0円 | 0円~ | 3.6% |
STORES |
ASP型 | 0円 | 0円~ | 5% |
おちゃのこネット |
ASP型 | 0円 | 0円~ | 6.6% |
カラーミーショップ |
ASP型 | 0円~ | 0円~ | 6.6% + 30円 |
Shopify |
ASP型 | 0円 | 33ドル〜 (約4,500円〜) |
3.25% 〜 3.4% |
メルカリShops |
モール型 | 0円 | 0円 | 10% |
楽天市場 |
モール型 | 66,000円 | 21,450円~ | 6~10% 程度 |
Amazon |
モール型 | 0円 | 5,390円 | 8~15% |
分類 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
売上にかかる 手数料 |
※ 販売手数料はプラン等によって異なる場合があります
- 表中の「売上にかかる手数料」は、「1回の売上ごとにかかる料金」を簡易的に表しています。たとえば「BASE」で3,500円の売上(1,000円の商品を3つ + 送料500円)があったら、お店側は271円の手数料(3,500円 × 6.6% + 40円)を支払います。
初心者は、ひとまず「ASP型」のECサービス(BASE・Square・STORESなど)でオンラインショップを作ってみるのがおすすめです。楽天やAmazonなどの「モール型」は、ある程度のコストがかかっても「一気に販路を広げたい!」という場合に向いています。
そもそも「ASP型」と「モール型」とは?
個人事業主がネット販売で使うECサービスは、大きく分けて2つの種類があります。
ネット通販を始める主な方法【個人事業主】
- ネットショップ作成サービスを利用して、自分のECサイトを作る(ASP型)
- 規模の大きいECモールに自分の商品を出す(モール型)
「ASP型」と「モール型」の特徴は、それぞれ下記のとおりです。
「ASP型」と「モール型」の比較
ASP型 | モール型 | |
---|---|---|
利用する サービスの例 |
・BASE ・Square オンラインビジネス ・STORES |
・メルカリShops ・楽天市場 ・Amazon |
コスト | ○ 抑えやすい |
△ 高くなりがち |
集客力 | △ 自力で集客が必要 |
○ モールの集客力に頼れる |
向いている商材 | 独自性が強みの商品 (オリジナル雑貨や1点モノなど) |
安さが強みの商品 (価格競争に勝てる仕入商品など) |
これからネットで物販を始める個人事業主は、まず「ASP型」のオンラインストアを作ってみるのがよいでしょう。基本的には「商品が売れた分だけ手数料を支払う」という料金形態なので、始めるだけならお金はかかりません。
一方「モール型」のECサイトは、それなりにコストがかかるので、初心者がいきなり手を出すにはハードルが高いです。ただ「メルカリShops」のように、比較的コストを抑えて出品できるECモールもあります(詳しくは後述)。
【ASP型】メリットと主なサービス比較
いわゆる「ASP型」のネットショップ作成サービスを利用すれば、初心者でも簡単にオンラインストアを作れます。初期費用や月額料金がかからないサービスも多いので、お試し感覚で始めるのもアリです。
「ASP型」の主なメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・コストを抑えやすい ・お店の個性を出しやすい ・他店の類似商品と比較されにくい |
・自力で集客をする必要がある |
ASP型のデメリットは、モール型のECサイトに出品する場合と比べて「すぐにはお客さんが来ない」という点です。ASP型のオンラインショップを作る場合は、SNSやウェブ広告などを活用して、自力で集客をすることが前提になります。
個人事業主が「ASP型」のオンラインショップを始めるなら、まずは初期費用がかからないサービスを利用するのが無難でしょう。おすすめは下記の6つです。
ネットショップ作成サービスの比較【おすすめ5選】
BASE |
Square |
STORES |
おちゃのこネット |
カラーミー | Shopify |
|
---|---|---|---|---|---|---|
初期費用 (税込) |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 0円 or 3,300円 |
無料 |
月額費用 (税込) |
0円 or 5,980円 |
0円 or 1,200円~ |
0円 or 2,178円 |
0円 or 3,300円~ |
0円 or 3,300円~ |
33ドル〜 (約4,500円〜) |
販売 手数料 |
6.6% + 40円 |
3.6% | 5% | 6.6% | 6.6% + 30円 |
3.25% 〜 3.4% |
登録 商品数 |
制限なし | 制限なし | 制限なし | 無料プランは 100点まで |
制限なし | 制限なし |
独自 ドメイン |
○ | △ 有料プランのみ |
△ 有料プランのみ |
△ 有料プランのみ |
△ 550円/月 |
△ 一部有料 |
※ 販売手数料はプラン等によって異なる場合があります
特にオススメなのは「BASE」です。他のサービスより手数料は少し高めですが、追加料金なしで「独自ドメイン」を利用できます。
- 独自ドメインとは?
- URLに含まれる「〇〇.com」の部分をドメイン名と呼ぶ。ASP型のECサイトでは、ここにネットショップ作成サービスの名称が入るのが一般的(共有ドメイン)。しかし、出店者が自分でドメイン名を設定できる場合もある(独自ドメイン)。
昨今は、SNS等でショップのURLがお客さんの目に触れる機会も多いでしょう。ですから、ドメイン名が「プロっぽい」というのは意外と重要です。「BASE」以外でも、料金を支払えば独自ドメインを使えるので、販売手数料なども含めて検討してみましょう。
【モール型】メリットと主なサービス比較
個人事業主でも、いわゆる「モール型」のECサイト(楽天市場やAmazonなど)に出品できます。この場合は、自分のネットショップを作るというより、大きなネットショップに自分の商品を置いてもらうようなイメージです。
「モール型」の主なメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・モールの集客力を利用できる | ・コストが高くなりがち ・お店の個性を出しづらい ・競合店との価格競争が起こりやすい |
モール型のECサイトに出品すれば、自力で集客をしなくても、何千万人というユーザーに自分の商品を見てもらえる可能性があります。ただ「ASP型」と比べると様々なコストがかかり、小規模事業者にとっては負担が大きくなりがちです。
モール型のECサイトといえば「楽天市場」と「アマゾン」が有名ですが、大手はやはり料金も高めです。まずは、比較的リーズナブルな「メルカリShops」あたりから始めてみるとよいでしょう。
モール型ECサイトの比較【おすすめ3選】
メルカリShops |
楽天市場 |
Amazon |
|
---|---|---|---|
初期費用 (税込) |
無料 | 66,000円 | 無料 |
月額費用 (税込) |
無料 | 21,450円~ | 5,390円 |
販売手数料 | 10% | 3.5~7% | 8~15% |
決済手数料 | 無料 | 3~3.5%程度 | |
その他の主な費用 | ・振込手数料 | ・振込手数料 ・楽天ポイント原資 ・アフィリエイト料 |
・カテゴリ別成約料 ・大量出品手数料 ・返金手数料 |
※ Amazonの料金は「大口出品」プランの場合
「メルカリShops」は、フリマアプリの「メルカリ」に、お店の商品を出品できるサービスです。使い勝手はメルカリと似ていますが、事業者向けに在庫管理機能などが追加されています。また、フリマアプリ特有の「値下げ交渉」もありません。
「楽天市場」と「アマゾン」は、基本的にEC上級者向けのサービスだと言えます。まずは、ASP型のオンラインストアや「メルカリShops」などでネット通販を試してみて、ペースを掴んでからチャレンジするのが堅実です。
まとめ
個人事業主にオススメのECサービス【比較一覧表】
分類 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
売上にかかる 手数料 |
|
---|---|---|---|---|
BASE |
ASP型 | 0円 | 0円〜 | 6.6% + 40円 |
Squareオンラインビジネス |
ASP型 | 0円 | 0円~ | 3.6% |
STORES |
ASP型 | 0円 | 0円~ | 5% |
おちゃのこネット |
ASP型 | 0円 | 0円~ | 6.6% |
カラーミーショップ |
ASP型 | 0円~ | 0円~ | 6.6% + 30円 |
Shopify |
ASP型 | 0円 | 33ドル〜 (約4,500円〜) |
3.25% 〜 3.4% |
メルカリShops |
モール型 | 0円 | 0円 | 10% |
楽天市場 |
モール型 | 66,000円 | 21,450円~ | 6~10% 程度 |
Amazon |
モール型 | 0円 | 5,390円 | 8~15% |
分類 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
売上にかかる 手数料 |
※ 販売手数料はプラン等によって異なる場合があります
これからネット販売を始める個人事業主は、まず「ASP型」と「モール型」のどちらで出店するか考えましょう。初心者には低コストの「ASP型」がオススメですが、初心者が出品しやすい「モール型」のECサイトもあります。
「ASP型」が向いている個人事業主(主な例)
- まずはお試し感覚でネット通販を始めてみたい
- オンラインストアのデザインに、お店の個性や雰囲気を反映させたい
- オンラインストアを作ったら、SNS等でそれなりに集客できそう
BASE・Square・STORESなどの「ASP型」のサービスを利用すれば、初心者でも簡単にネットショップを作れます。初期費用や月額料金が0円のサービスも多いので、「お金をかけたのに結局売れなかったな…」となる心配もありません。
「モール型」が向いている個人事業主(主な例)
- 多少コストがかかっても、商品を多くの人に見てもらいたい
- 他店の類似商品と並べて表示されても、差別化できるポイントがある
- 自力でネットショップの集客ができるか心配
楽天市場やAmazonなどのECモールは、高い集客力が強みですが、個人事業主にとってはコストの高さがネックです。ただ「メルカリShops」など、わりと低コストで出品できるモールもあるので、集客に自信がない個人事業主は検討してもよいでしょう。