freeeとマネーフォワードを比べてみた!【個人事業主向け】

更新日 2022年2月01日

マネーフォワードとfreeeの比較

「freee会計」と「マネーフォワード クラウド確定申告」は、どちらも個人事業主の人気が高いクラウド会計ソフトです。本記事では、両者の違いを徹底比較します。

freee・マネーフォワードの比較【一覧表】

freee会計」と「マネーフォワード クラウド」は、どちらも料金プランが3段階に分かれています。小規模な個人事業主・フリーランスなら、いちばん安いプランでも機能は十分です。

freeeとマネーフォワード【比較一覧表】

freee会計 マネーフォワード クラウド
ホーム画面
ホーム画面 (会計freee)
ホーム画面 (マネーフォワード クラウド確定申告)
料金
(税込)
スターター
1,298円/月
12,936円/年


スタンダード
2,618円/月
26,136円/年


プレミアム
43,780円/年
パーソナルミニ
1,078円/月
10,560円/年

 
パーソナル
1,408円/月
12,936円/年


  パーソナルプラス
39,336円/年
帳簿付け
自動仕訳
レシート撮影
確定申告書の作成
電子申告
(e-Tax)
請求書の作成
スマホアプリ
分析レポート
従業員管理
別料金
消費税申告
集計機能のみ
サポート ・メールサポート
・チャットサポート
・電話サポート
・税務調査補償
・乗り換え代行
・メールサポート
・チャットサポート
・電話サポート
freee会計 マネーフォワード クラウド

基本的な機能においては、freeeとマネーフォワードに大きな違いはありません。どちらも、クラウド会計ソフトの特徴である「自動仕訳(取引データの自動取込)」や「電子申告」にもバッチリ対応しています。

ただ、料金プランによっては「レシート撮影」や「請求書作成」などの高度な機能が制限されるので注意しましょう。

「freee会計」はこんな人におすすめ!

  • これまで会計ソフトを使ったことがない
  • 会計の専門用語がわからない
  • 帳簿付けの自動化を徹底したい

「マネーフォワード クラウド」はこんな人におすすめ!

  • 多少の会計知識がある or これから身につけたい
  • 家計簿アプリ「マネーフォワードME」を使っている
  • 幅広い機能をできるだけ安価に利用したい

① 料金プラン

freee会計」と「マネーフォワード クラウド」には、3段階の料金プランがあります。ここでは同等のプラン同士を比較して、主な違いをまとめました。

【最安プラン】一般的な個人事業主・フリーランス向け

freee会計 マネーフォワード クラウド
プラン名 スターター パーソナルミニ
料金
(税込)
1,298円/月
12,936円/年
1,078円/月
10,560円/年
レシート撮影
月5件まで
従業員管理
「freee人事労務」を使う(別料金)
消費税申告 × ×
サポート ・メールサポート
・チャットサポート
・メールサポート
・チャットサポート

帳簿付け~確定申告までの基本機能は、両者とも最安プランから搭載されています。ネットからの電子申告も可能です。銀行口座やクレカの取引データを自動で取り込む「自動仕訳」の機能も問題なく利用できます。

【ミドルプラン】消費税申告が必要な課税事業者向け

freee会計 マネーフォワード クラウド
プラン名 スタンダード パーソナル
料金
(税込)
2,618円/月
26,136円/年
1,408円/月
12,936円/年
レシート撮影
従業員管理
「freee人事労務」を使う(別料金)
消費税申告
集計機能のみ
サポート ・メールサポート
・チャットサポート
・メールサポート
・チャットサポート

freeeもマネーフォワードも、このプランから消費税の申告に関わる機能が付きます。といっても、そもそも消費税の申告をしない「免税事業者」には関係ない機能です。毎年の売上が1,000万円に満たないようであれば、免税事業者です。

【ハイプラン】手厚いサポートが必要な初心者向け

freee会計 マネーフォワード クラウド
プラン名 プレミアム パーソナルプラス
料金
(税込)
43,780円/年 39,336円/年
レシート撮影
従業員管理
「freee人事労務」を使う(別料金)
消費税申告
集計機能のみ
サポート ・メールサポート
・チャットサポート
・電話サポート
・税務調査補償
・乗り換え代行
・メールサポート
・チャットサポート
・電話サポート

freeeの最上位プランには、「税務調査補償」と「乗り換え代行」というユニークなサポートがつきます(詳細は後述)。マネーフォワードの場合は電話サポートが付くだけで、機能面はミドルプランの「パーソナル」と全く変わりません。

② 手入力での帳簿付け

まずは、手入力による帳簿付け画面を比較します。後述する「自動仕訳」による帳簿付けも便利ですが、現金取引などで「手入力」が必要な場面もあるでしょう。

会計初心者でもOK - 手入力画面の比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
手入力での帳簿付け画面 - 会計freee
手入力での帳簿付け画面 - マネーフォワード クラウド

freeeの取引入力画面には、会計の専門用語がほとんど登場しません。勘定科目にもわかりやすい解説がついており、簿記初心者でも迷わず入力できます。

マネーフォワードの取引入力画面は、スッキリして見やすいです。いくらか会計知識がある個人事業主にとっては、こちらのほうがシンプルで使いやすいかもしれません。

③ 自動取込による帳簿付け(自動仕訳)

「自動仕訳」とは、登録した銀行口座やクレカの取引履歴を自動で取り込んで、会計ソフトへ反映してくれる機能です。勘定科目もソフトが推測してくれるので、ユーザーは画面に表示された仕訳を「合ってるかな?」とチェックするだけで帳簿付けができます。

自動仕訳機能の比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
仕訳のチェック画面
自動仕訳のチェック画面 - 会計freee
自動仕訳のチェック画面 - マネーフォワード
連携できるサービスの例
連携可能なサービスの例 - 会計freee
連携可能なサービスの例 - マネーフォワード
記帳の完全自動化 ×
同期の
タイミング
銀行口座 毎週2回
週の初めと終わり
1日1回
クレカ 請求内容が
確定したとき*
1日1回

* freeeカードなど、一部のカードは未確定明細の取込にも対応

freeeの強みは、記帳の「完全自動化」ができる点です。いちど登録した取引について「同じ内容の取引は、今後も同じ仕訳で登録しなさい」といった設定が可能なので、ユーザーのチェックなしでも自動仕訳による記帳ができます。

マネーフォワードは、連携可能サービスの多さと、同期スピードの早さが魅力です。仕訳のチェック画面も一覧で見やすいので、登録作業がストレスなくサッと終わります。さらに、家計簿アプリ「マネーフォワードME」で記録した取引を、ワンタップで帳簿に反映させることも可能です。

2022年2月24日以降、freeeは楽天銀行から自動取込ができません。したがって、楽天銀行をメインに使用している個人事業主はマネーフォワードを選びましょう。

④ レシート撮影による帳簿付け

レシートをスマホで撮影し、その内容をもとに自動で帳簿付けができます(OCR機能 で仕訳データへ変換)。現金取引が多い個人事業主にとっては嬉しい機能です。

レシート撮影機能の比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
撮影に使うスマホアプリ freee会計の
スマホアプリ版
マネーフォワードME*
撮影画面
(スマホ)
レシート撮影画面 - 会計freee
レシート撮影画面 - マネーフォワードME
仕訳登録の画面
(パソコン)
レシート撮影による帳簿付け - 会計freee
レシート撮影による帳簿付け - マネーフォワードME
料金プランによる制限 最安の「スターター」では
月5件まで
制限なし

*「マネーフォワード クラウド経費」でも可

freeeでは、撮影~仕訳登録まで同じアプリで作業できるので、操作手順がわかりやすいです。また「スキャナ保存(電子帳簿保存法)」に対応しているので、撮影した紙のレシートは捨てても問題ありません。

マネーフォワードでは、「マネーフォワードME」という家計簿アプリで撮影したデータを、会計ソフトに取り込んで登録します。このとき、撮影した紙のレシートは捨てずに保管しておきましょう。

⑤ 確定申告書類の作成

freee会計」と「マネーフォワード クラウド」も、所得税の確定申告に関する基本的な書類は問題なく作成できます。操作感は多少異なりますが、比較にあたってそこまで重視すべき項目ではないでしょう。

確定申告書類の作成機能を比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
トップ画面
確定申告のトップ画面(会計freee)
確定申告のトップ画面(マネーフォワード クラウド確定申告)
入力画面
確定申告の入力画面(会計freee)
確定申告の入力画面(マネーフォワード クラウド確定申告)
収支内訳書
青色申告決算書
確定申告書B
第一表・第二表
第三表
(分離課税用)
第四表
(損失申告用)
第五表
(修正申告用)
× ×

確定申告書類の作成については、どちらかといえばfreeeのほうが初心者向けです。ヘルプも読みやすいので、迷わず作業を進められます。マネーフォワードも十分見やすいですが、ヘルプの言葉遣いがやや固く、わかりづらいと感じる事業主もいるかもしれません。

⑥ 電子申告(e-Tax)

会計ソフトで作成した確定申告書類のデータは、そのままオンラインで提出することもできます(電子申告)。スマホをマイナンバーカードにかざして読み取るだけで、自宅にいながら申告が完了します(iPhoneも対応)。

スマホ申告の流れを比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
操作画面
スマホ申告の操作画面(会計freee)
スマホ申告の操作画面(マネーフォワード クラウド確定申告)
使用する
スマホアプリ
使用するアプリのアイコン(会計freee)
使用するアプリのアイコン(マネーフォワード クラウド確定申告)
マイナンバーカード 必要 必要
ICカードリーダー 不要 不要

freeeとマネーフォワードのどちらも、スマホアプリからログインして使用します。アプリは無料でダウンロードでき、追加料金もかかりません。対応機種のラインナップは、どちらも全く同じです。

スマホから電子申告をするには、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホを使うことが前提となる。7以降のiPhoneや、2010年代後半以降に発売されたGalaxy・Xperia・AQUOSなどは基本的に対応している。

ちなみに、パソコンに専用のICカードリーダーを接続して電子申告する旧来の方法も、freeeとマネーフォワードの両方で利用できます。

⑦ 請求書の作成

freee会計」と「マネーフォワード クラウド」のどちらも、最安プランから請求書の作成機能を利用できます。もちろん帳簿と連携させることも可能ですから、売掛金の記帳漏れ防止などにも役立ちます。

請求書作成機能の比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
作成画面
請求書の作成画面 - 会計freee
請求書の作成画面 - マネーフォワード クラウド確定申告
料金プラン
による制限
最安の「スターター」は
一部制限あり
最安の「パーソナルミニ」は
一部制限あり
郵送代行の料金
(税込)
1通あたり
165円
1通あたり
187円~209円
主な対応書類 ・見積書
・納品書
・請求書
・領収書
・注文書
・見積書
・納品書
・請求書
・領収書

freeeは、最安プランのスターターでは、定期的に発生する請求書を自動で発行する機能や、複数の見積書・納品書をまとめて請求書を発行する機能が使えません(定期請求・合算請求)。

マネーフォワードの場合も、最安プランのパーソナルミニでは、freeeと同様の制限がかかります。加えて、「CSVダウンロードができない」「複数の請求書を一括送付できない」「取引先が15件までしか登録できない」などの制限もあります。

⑧ スマホアプリ

freee会計」と「マネーフォワード クラウド」は、どちらもスマホアプリでの記帳が可能です。ちょっとした移動時間などを活用して、経理業務を効率よくこなせます。

スマホアプリの機能を比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
ホーム画面
スマホアプリのホーム画面 - 会計freee
スマホアプリのホーム画面 - マネーフォワード クラウド確定申告
対応OS iOS・Android iOS・Android
帳簿付け
自動仕訳
一括登録は不可
レシート撮影
別アプリを併用する
固定資産の登録 ×
ブラウザのみ
レポート表示
確定申告書の作成
電子申告
(e-Tax)

別アプリを併用する

freeeの場合は、個人事業主の経理・税務に必要なほぼすべての作業をスマホアプリ内で行えます。マネーフォワードのスマホアプリも、ちょっとした作業をする分には、まったく問題なく使えます。

⑨ 分析レポート

freee会計」も「マネーフォワード クラウド」も、帳簿付けしたデータから様々な分析レポートを自動生成してくれます。記帳した内容を視覚的にわかりやすく表示してくれるので、記帳ミスにも気づきやすいです。もちろん、経営状態の把握にも役立ちます。

分析レポート機能の比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
レポート画面
分析レポート画面 - 会計freee
分析レポート画面 - マネーフォワード クラウド
レポートの種類 ・損益レポート
・収益レポート
・費用レポート
・現預金レポート
・資金繰りレポート
・集計表(ピボット分析)
・キャッシュフローレポート
・収益レポート
・費用レポート
・得意先レポート
・仕入先レポート

※ いずれも、最安プランでは上記太字のレポートのみ表示可能

表示できるレポートの種類はどちらも大差ないですが、操作性が多少異なります。freeeはマウスやタッチパネルでの操作に向いていて、マネーフォワードはキーボードを使った操作に向いています。

⑩ サポート

会計ソフトの操作方法や料金体系など、サービスに関する質問に関しては、freeeもマネーフォワードも対応しています。ただし、サービスに直接関係ない税務相談などは受け付けていないようです。

ユーザーサポートの比較

freee会計 マネーフォワード クラウド
サービスに関する質問 メール・チャット・電話
(電話は「プレミアム」のみ)
メール・チャット・電話
(電話は「パーソナルプラス」のみ)
有人チャット対応時間 平日10:00~12:00
平日13:00~18:00
平日10:30~17:00
電話対応時間 事前予約制
平日10:00~12:00
平日13:00~18:00
事前予約不要
平日10:30~17:00
その他のサポート 税務調査補償
乗り換え代行
(いずれも「プレミアム」のみ)
とくになし

freeeの最上位プランの「プレミアム」には、ユニークなサポートが付帯します。税務調査の際は、税理士の立会費用の一定額を補償してくれます。また、他社ソフトから乗り換える場合、仕訳データのインポート代行を無料で依頼できます。

まとめ - freeeとマネーフォワードの機能一覧表

最後に「freee会計」と「マネーフォワード クラウド」の機能を、各料金プランごとにまとめます。一般的な個人事業主・フリーランスに必要な機能は、最安のスタータープランでも一通り使用できます。

freeeの機能まとめ(料金プランごとの比較)

スターター スタンダード プレミアム
料金
(税込)
1,298円/月
12,936円/年
2,618円/月
26,136円/年
43,780円/年
帳簿付け
自動仕訳
レシート撮影
月5件まで
確定申告書の作成
電子申告
(e-Tax)
請求書作成
若干の機能制限あり
スマホアプリ
分析レポート
種類が少ない
従業員管理 「freee人事労務」を使えば可能
(別料金)
消費税申告 ×
サポート ・メール
・チャット
・メール(優先対応)
・チャット(優先対応)
・メール(優先対応)
・チャット(優先対応)
・電話
・税務調査補償
・乗り換え代行

>> freee会計(公式)

freee会計」の場合、まずは最安の「スターター」で契約してみて、必要に応じて上位プランへ切り替えるのがおすすめです。現金取引を行わなければ、レシート撮影機能は大して重要ではありません。

ただ、freeeは他の会計ソフトとインターフェイスが大きく異なります。他社ソフトからfreeeへ乗り換える場合は、「プレミアム」の乗り換え代行サポートを活用するのもありです。

マネーフォワードの機能まとめ(料金プランごとの比較)

パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
料金
(税込)
1,078円/月
10,560円/年
1,408円/月
12,936円/年
39,336円/年
帳簿付け
自動仕訳
レシート撮影 「マネーフォワードME」と併用すれば可能
(無料)
確定申告書の作成
電子申告
(e-Tax)
請求書作成
若干の機能制限あり
スマホアプリ
分析レポート
種類が少ない
従業員管理
消費税申告 ×
集計機能のみ

集計機能のみ
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

>> マネーフォワード クラウド(公式)

マネーフォワード クラウド」の大きな魅力は、最安プランの「パーソナルミニ」でも幅広い機能を使用できる点です。また、消費税を集計できる「パーソナル」は、freeeの同等プランの半額程度で利用できます。

ちなみに最上位の「パーソナルプラス」は、「パーソナル」に電話サポートが加わるだけです。「電話でいろいろ聞きたいんだ!」という強い要望がない限りは、「パーソナル」でも全く問題ありません。

>> freee会計(公式)
>> マネーフォワード クラウド(公式)