【個人事業主向け】マネーフォワードクラウドの評判やデメリットを徹底解説

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更新日 2024年9月25日

【個人事業主向け】マネーフォワードクラウドの評判やデメリットを徹底解説

個人事業主やフリーランス向けに「マネーフォワードクラウド」をわかりやすく解説します。料金プラン・デメリット・評判など、気になるところだけでもチェックしてみてください。

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マネーフォワードクラウドとは?

「マネーフォワードクラウド」とは、個人事業主や法人のバックオフィス業務に関わるクラウドソフトをセットで導入できるサービスです。マネーフォワードクラウドに加入すれば、下図のような「クラウド〇〇」というソフトをすべて使えるようになります。

マネーフォワードクラウドのセット内容

各ソフトの具体的な機能は下記のとおりです。

マネーフォワードクラウドに含まれる主なソフト

クラウド確定申告 個人事業主の帳簿付けや確定申告ができる
クラウド請求書 請求書や見積書などの作成・送付・保管ができる
クラウド契約 電子契約書の作成・送付・締結・保存などができる
クラウドBox 領収書や請求書を電帳法のルールに従って保存できる
クラウド債務支払 請求書の受領~支払まで、組織内のワークフローを作れる
クラウド経費 従業員の経費精算(申請・確認・承認)ができる
クラウド勤怠 従業員の勤怠管理ができる
クラウド給与 従業員の給与計算や給与明細の発行ができる
クラウド年末調整 従業員の年末調整がペーパーレスでできる
クラウド社会保険 従業員の社会保険手続きがオンラインでできる
クラウドマイナンバー 従業員のマイナンバーの収集や管理ができる

※ 無理にすべてのソフトを使う必要はありません

個人事業主の場合、会計ソフトの「クラウド確定申告」や、請求書作成ソフトの「クラウド請求書」をよく使うことになるでしょう。そのほか、電子契約に使える「クラウド契約」や、電子帳簿保存法対応のストレージサービス「クラウドBox」なども便利です。

なお、基本的にソフト単位で個別で契約することはできません。たとえば「クラウド確定申告だけ使えればいいや」という場合も、マネーフォワードクラウドに加入する必要があります。

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マネーフォワードクラウドの料金プラン

マネーフォワードクラウドの個人事業主向け料金プランは下記の3種類です。どのプランでも、前述したすべてのソフトを使えます。(下表では個人事業主向けの主な機能に絞って比較しています)

マネーフォワードクラウドの料金プラン【個人事業主向け】

パーソナル
ミニ
パーソナル パーソナル
プラス
料金
(税込)
11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
申告対応 白色申告
青色申告
白色申告
青色申告
白色申告
青色申告
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告 ×
非対応
請求書の作成
一部制限あり
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

>> マネーフォワードクラウドの料金プランを詳しく比較

小規模な個人事業主やフリーランスなら、最安の「パーソナルミニ」で十分です。ただ、パーソナルミニでは「クラウド確定申告」の消費税申告機能が使えません。ですから、消費税の課税事業者には、ひとつ上の「パーソナル」がおすすめです。

消費税申告とは
前々年の売上が1,000万円を超えた事業者などは「消費税の課税事業者」とみなされ、毎年「消費税申告」を行う義務が生じる。売上が1,000万円以下でも、適格請求書(インボイス)を発行するために任意で課税事業者になるケースもある。

そのほか、パーソナルミニでは「クラウド請求書」の機能も一部制限されます。具体的には、同じ内容の請求書を毎月自動で作成する機能などが使えません。とはいえ、通常の請求書作成機能などは問題なく使えるので、こちらはそれほど気にしなくてもOKです。

マネーフォワードクラウドに無料プランはある?

マネーフォワードクラウドは1ヶ月の無料トライアルができます。無料トライアルの終了後、有料プランを契約しないと「有料プラン未契約」の状態になります。これが、いわゆる無料プランの状態です。この状態でも使えますが、機能がかなり制限されます。

無料プランの主な機能制限【マネーフォワードクラウド】

  • 仕訳登録は「年間50件」までしかできない
  • レシート撮影による帳簿付けはできない
  • 収支内訳書や青色申告決算書を作成できない
  • 証憑書類を「クラウドBox」に保存できない(電帳法に対応できない)

無料プランの最大のネックは、確定申告に必要な「収支内訳書」と「青色申告決算書」が作成できない点です。また「クラウドBox」を使えないのも地味に不便です。会計・税務が適切にできなくなるリスクもあるので、基本的には有料プランでの利用をおすすめします。

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>> マネーフォワードクラウドの料金プランについて詳しく

マネーフォワードクラウドでできること

  1. 手入力で帳簿付け
  2. レシート撮影で帳簿付け
  3. 口座連携で帳簿付け(自動仕訳)
  4. 確定申告書類の作成
  5. 消費税申告書の作成
  6. 電子申告(e-Tax)
  7. 請求書や見積書の作成
  8. 分析レポートの自動生成
  9. スマホアプリで経理業務
  10. 電子帳簿保存法の対応

マネーフォワードクラウドでは上記のような機能が使えます。帳簿付けから確定申告まで、個人事業主やフリーランスに必要な機能がしっかり備わっています。(ほかに人事労務や法務の機能もありますが、個人事業主はあまり使わないので説明を割愛します)

ここからは、各機能の使い方を簡単に紹介していきます。マネーフォワードクラウドのメリット・デメリットが気になる方は、記事の後半まで読み飛ばしてもOKです。

① 手入力で帳簿付け

マネーフォワードクラウド確定申告の取引入力画面

「マネーフォワード クラウド確定申告」では、上図のように簡単な4ステップで帳簿付けができます。勘定科目はプルダウンメニューから選択式で入力できるので、会計初心者でも安心です。入力内容は、自動的に「複式簿記」のルールに則って記帳されます。

なお、これは初心者向けの「簡単入力」という入力フォームです。このほかに、振替伝票形式や仕訳帳形式の入力フォームもあるので、経理に慣れている人は自分に合った入力方法を選べます。
>> マネーフォワードの4種類の取引入力方法について詳しく

② レシート撮影で帳簿付け

マネーフォワードクラウドのレシート撮影機能

「マネーフォワード クラウド確定申告」には専用のスマホアプリがあります。このアプリで必要経費のレシートを撮影すると、その内容を帳簿に反映できます。日付や金額を自動認識してくれるので、いちいち手入力する手間が省けます。

ただし、最安プランの「パーソナルミニ」だと、レシート撮影は月5件までしかできません。「パーソナル」と「パーソナルプラス」なら件数制限はありませんが、月6件以上は1件ごとに22円(税込み)の従量課金制になります。

③ 口座連携で帳簿付け(自動仕訳)

マネーフォワードクラウド確定申告の自動仕訳画面

「マネーフォワード クラウド確定申告」には、銀行口座やクレカの利用履歴を自動で帳簿に反映する機能もあります。あらかじめ事業用口座やクレカなどを登録しておけば、そのデータを自動で取り込んで、「こういう勘定科目で仕訳しますか?」と提案してくれます。

自動仕訳機能は他社の会計ソフトにもありますが、マネーフォワードは「連携先のデータを毎日自動で取得してくれる」という部分がちょっとした強みです。たとえば、弥生やfreeeは週2回の自動更新が基本なので、最新のデータが反映されるまで時間がかかりがちです。

④ 確定申告書類の作成

マネーフォワードクラウドの確定申告書類の作成画面

「マネーフォワード クラウド確定申告」では、確定申告書類(確定申告書・収支内訳書・青色申告決算書)の大部分を自動作成できます。日々の記帳内容を自動で集計してくれるので、自分で面倒な計算をする必要はありません。追加で入力が必要な部分も、ソフトの案内に従って埋めていけます。

⑤ 電子申告(e-Tax)

マネーフォワードクラウド確定申告の電子申告画面(e-Tax)

「マネーフォワード クラウド確定申告」で作成した確定申告書類は、専用のスマホアプリを使ってオンラインで提出できます(電子申告)。国税庁の「e-Taxソフト」を併用してパソコンから電子申告する方法もありますが、スマホアプリを使ったほうが断然ラクです。

なお、スマホアプリを使う場合も、e-Taxソフトを使う場合も、マイナンバーカードが必要になります。マイナンバーカードを持っていない人は、作成した申告書類を印刷して提出しましょう。

⑥ 請求書や見積書などの作成

マネーフォワードクラウドの請求書作成画面

「マネーフォワード クラウド請求書」を使えば、見積書や請求書を簡単に作成できます。もちろん、インボイス制度に対応した請求書(適格請求書)も作れます。同じ取引内容を、見積書 → 納品書 → 請求書 → 領収書という流れで変換していく機能もあります。

この「マネーフォワード クラウド請求書」は、会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」と連携しています。たとえば「クラウド請求書」で請求書を発行すると、「クラウド確定申告」では自動で売掛金が計上されます。

⑦ 分析レポートの自動生成

「マネーフォワード クラウド確定申告」では、日々の記帳内容にしたがって、経営判断に役立つ様々なグラフレポートが自動生成されます。

自動生成される主なレポート【マネーフォワードクラウド】

キャッシュフローレポート 収益レポート
マネーフォワードクラウドのキャッシュフローレポート マネーフォワードクラウドの収益レポート
指定期間の入出金額や
残高の推移を確認できる
収益の内訳や
月ごとの推移を確認できる
費用レポート 収入先・支出先レポート
マネーフォワードクラウドの費用レポート マネーフォワードクラウドの収入先レポート
費用の内訳や
月ごとの推移を確認できる
取引先ごとの売掛金・買掛金を
一目で確認できる

最安プランの「パーソナルミニ」の場合、閲覧できるのはキャッシュフローレポートだけです。「パーソナル」と「パーソナルプラス」なら、すべてのレポートを閲覧できます。

⑧ スマホアプリで経理業務

マネーフォワードクラウド確定申告のスマホアプリ

「マネーフォワード クラウド確定申告」にはスマホアプリ版があり、ユーザーは追加料金なしで利用できます。このアプリでは、クラウド確定申告のほぼ全ての機能をパソコンと同じように使えます。請求書作成には非対応ですが、その他の業務はほとんどスマホで済ませられます。

>> マネーフォワードクラウドのスマホアプリでできること【個人事業主向け】

⑨ 電子帳簿保存法の対応

マネーフォワードクラウドBoxの保存画面(電帳法対応)

「マネーフォワード クラウド確定申告」で作成した帳簿は、自動的に「電子帳簿保存法」のルールに従って保存されます。ですから、いちいち帳簿を印刷して紙で保存しておく必要はありません。

電子帳簿保存法とは
電子帳簿保存法(電帳法)とは、帳簿や書類を「紙」ではなく「データ」の状態で保存する際の条件を定めた法律。帳簿や書類を電子データのまま保存しておくには、必ず電帳法のルールに従わなければならない。

メールでやり取りした取引書類(契約書や請求書など)は、「マネーフォワード クラウドBox」にアップロードするだけで適切に電子保存できます。紙で受け取った領収書なども、スマホで撮影してアップロードしておけばOKです。

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マネーフォワードクラウドのメリット

  1. 複数のクラウドソフトをセットで導入できる
  2. 自分に合った帳簿付け方法が選べる
  3. スマホアプリで確定申告までできる
  4. 家計簿アプリの「マネーフォワードME」と連携できる

他社のクラウド会計ソフトと比較すると、マネーフォワードクラウドの主なメリットは上記の4点です。ここからは、それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

メリット① 複数のクラウドソフトをセットで導入できる

マネーフォワードクラウドは、複数のクラウドソフトをセットで導入できるサービスです。一般的なクラウド会計ソフトと同じくらいの料金で、請求書ソフトや電子契約ソフトもまとめて導入できます。

マネーフォワードクラウドに含まれる主なソフト

クラウド確定申告 個人事業主の帳簿付けや確定申告ができる
クラウド請求書 請求書や見積書などの作成・送付・保管ができる
クラウド契約 電子契約書の作成・送付・締結・保存などができる
クラウドBox 領収書や請求書を電帳法のルールに従って保存できる
クラウド債務支払 請求書の受領~支払まで、組織内のワークフローを作れる
クラウド経費 従業員の経費精算(申請・確認・承認)ができる
クラウド勤怠 従業員の勤怠管理ができる
クラウド給与 従業員の給与計算や給与明細の発行ができる
クラウド年末調整 従業員の年末調整がペーパーレスでできる
クラウド社会保険 従業員の社会保険手続きがオンラインでできる
クラウドマイナンバー 従業員のマイナンバーの収集や管理ができる

これは、とくに従業員を雇っている個人事業主にとって大きなメリットです。勤怠管理や給与計算などの人事労務に必要なソフトが一気に揃います。もちろん、すべて同じメーカーのソフトなので、どれも同じような操作感で迷わず使えるのもポイントです。

小規模なフリーランスなどの場合、人事労務関連のソフトはほとんど使わないかもしれません。といっても、そもそもかなりリーズナブルな価格設定なので、「クラウド確定申告」と「クラウド請求書」あたりを使い倒すだけでも十分に元がとれるでしょう。

メリット② 自分に合った帳簿付け方法が選べる

マネーフォワードクラウドでは、取引の入力方法が4種類も用意されています。自分の好みや入力内容などに合わせて、最適な入力方法を選べます。一般的な会計ソフトだと、せいぜい「初心者用の入力方法」と「仕訳形式の入力方法」の2種類くらいしかありません。

簡単入力 振替伝票入力
マネーフォワードクラウド確定申告の簡単入力 マネーフォワードクラウド確定申告の振替伝票入力
仕訳帳入力 取引から入力
マネーフォワードクラウド確定申告の仕訳帳入力 マネーフォワードクラウド確定申告の取引から入力

会計初心者の場合は、基本的に「簡単入力」を使うことになるでしょう。複式簿記の経験がある人は「振替伝票入力」のほうが使いやすいかもしれません。

そのほか、複数の取引をエクセルのような操作感でテキパキ入力していきたい場合などには「仕訳帳入力」が役立ちます。また「取引から入力」では、取引先と取引内容を入力すると、ソフトが勘定科目を提案してくれます。

>> マネーフォワード クラウド確定申告の取引入力方法を詳しく!

メリット③ スマホアプリで確定申告までできる

「マネーフォワード クラウド確定申告」には専用のスマホアプリがあり、追加料金なしで利用できます。このアプリは機能が充実しており、クラウド確定申告のほぼ全ての機能をパソコンと同じように使えます。

スマホアプリの主な機能【マネーフォワード クラウド確定申告】

  • 手入力による帳簿付け
  • レシート撮影による帳簿付け
  • 口座連携による帳簿付け(自動仕訳)
  • 確定申告書類の作成
  • 電子申告(e-Tax)
  • 分析レポートの閲覧

強いて言えば請求書の作成機能は使えませんが、そのほかの経理業務はほとんどスマホだけで完結できます。申告書類の作成などはパソコンの大きな画面のほうがやりやすいですが、移動中などのスキマ時間にスマホで作業を進められるのは嬉しいポイントです。

メリット④ 家計簿アプリの「マネーフォワードME」と連携できる

マネーフォワードクラウドは、家計簿アプリの「マネーフォワードME」と連携できます。マネーフォワードMEと連携すると、たとえば「プライベートのクレカで支払った経費」などのデータをマネーフォワードクラウドに取り込んで、帳簿に反映できます。

これは、事業用とプライベート用のクレカなどをきっちり分けていない個人事業主にとって非常に便利な機能です。ざっくり説明すると、以下のような仕組みになっています。

マネーフォワードクラウドとMEの連携機能

マネーフォワードMEには、口座やクレカの利用履歴を自動取得する機能があります(会計ソフトの自動仕訳のような機能)。取得したデータのうち、事業に関わる取引は「確定申告スイッチ」をONにしておけば、あとからマネーフォワードクラウドに取り込めます。

もちろん、確定申告スイッチがOFFの取引はマネーフォワードクラウドに取り込まれません。日頃から確定申告スイッチをポチポチしておけば、事業の必要経費がプライベートの支出に埋もれてしまうのを防げます。

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マネーフォワードクラウドのデメリット

  1. 初心者向けの説明が少ない
  2. パソコンからの電子申告が面倒
  3. 最安プランは消費税申告ができない

他社のクラウド会計ソフトと比べると、マネーフォワードクラウドの主なデメリットはこの3点です。ここからは、それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。

デメリット① 初心者向けの説明が少ない

マネーフォワードクラウドは、弥生やfreeeのクラウド会計ソフトと比較すると、少しだけ上級者向けの印象です。たとえば、取引入力画面の勘定科目の解説なども、結構あっさりしています。

勘定科目の解説【マネーフォワードと弥生の比較】

マネーフォワードクラウド やよいの青色申告 オンライン
マネーフォワードクラウド確定申告の勘定科目の解説 やよいの青色申告オンラインの勘定科目の解説

また下図のように、確定申告書類の作成画面も「すごくわかりやすい!」というわけではありません。どちらかと言うと、実際の書類作成の流れに近いつくりになっています。

確定申告書の作成画面【マネーフォワードとfreeeの比較】

マネーフォワードクラウド freee会計
マネーフォワードクラウドの確定申告書類作成画面 freee会計の確定申告書類作成画面

そこそこ会計知識のある人にとってはシンプルで使いやすいかもしれませんが、まったくの初心者だと少し困る場面がでてくるでしょう。公式サイトのヘルプページやチャットサポートなども活用しながら、少しずつ慣れていく必要がありそうです。

>> マネーフォワード・freee・弥生を徹底比較!個人事業主の会計ソフト

デメリット② パソコンからの電子申告が面倒

マネーフォワードクラウドでは、専用のスマホアプリを使って電子申告(確定申告書類のオンライン提出)ができます。一応パソコンからの電子申告も可能ですが、国税庁の「e-Taxソフト」を併用する必要があるので面倒です。

電子申告の対応状況【マネーフォワードクラウド】

スマホから電子申告 パソコンから電子申告
申告の流れ スマホアプリで
簡単にできる
国税庁のe-Taxソフトを
併用しないとできない
必要なもの ・マイナンバーカード
・マイナカード読取対応のスマホ
・マイナンバーカード
・マイナカード読取対応のスマホ
(外付のICカードリーダーで代用可能)

スマホからなら「e-Taxソフト」を使わずに電子申告できるので、初心者でも簡単です。ただ、そもそもスマホがマイナンバーカードを読み取れる機種でないとNGです。対応機種は下記のページで確認できます。

>> iPhoneの対応機種 - 地方公共団体情報システム機構
>> Androidの対応機種 - 地方公共団体情報システム機構

パソコンから電子申告する場合は、マネーフォワードで作った申告書類を、いったん「e-Taxソフト」に取り込んでから送信する必要があります。「e-Taxソフト」は国税庁が提供しているソフトで、民間のソフトと比べるとかなり使い勝手が悪いので、初心者にはおすすめできません。

ちなみに、弥生やfreeeのクラウド会計ソフトなら、パソコンからでも「e-Taxソフト」を使わずに電子申告できます。スマホ申告に抵抗がある人は、そちらも検討してみてください。

>> 会計ソフトのe-Tax対応を比較【弥生・freee・マネーフォワード】

デメリット③ 最安プランは消費税申告ができない

マネーフォワードクラウドには3種類の料金プランがありますが、最安プランでは「消費税申告書」を作成できません。ですから、消費税の課税事業者は「パーソナル」以上のプランを選ぶ必要があります。

マネーフォワードクラウドの料金プラン(主な機能の比較)

パーソナル
ミニ
パーソナル パーソナル
プラス
料金
(税込)
11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告 ×
非対応
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

>> マネーフォワードクラウドの料金プランを詳しく比較


消費税申告とは
前々年の売上が1,000万円を超えた事業者などは「消費税の課税事業者」とみなされ、毎年「消費税申告」を行う義務が生じる。売上が1,000万円以下でも、適格請求書(インボイス)を発行するために任意で課税事業者になるケースもある。

コストを抑えたい課税事業者は、最安プランでも消費税申告できるソフトも検討してみましょう。たとえば、弥生のクラウド会計ソフトなら、最安プランでも消費税申告の機能が使えます。弥生の最安プランは、白色申告なら永年無料、青色申告だと11,330円/年です。

>> やよいの白色申告 オンラインの詳細記事はこちら
>> やよいの青色申告 オンラインの詳細記事はこちら

マネーフォワードクラウドの評判・口コミ

マネーフォワードクラウドに関するネット上の評判・口コミを、ポジティブなレビューとネガティブなレビューに分けてまとめました。重複した趣旨のレビューについては、要約して掲載しています。

マネーフォワードクラウドのポジティブな評判・口コミ

  • インターフェースの使い勝手が良く、よく考えられていると感じる
  • UIがごくシンプルなので、インストール型ソフトよりも断然使いやすい
  • 簡単入力の機能を使えば、借方と貸方をほとんど意識せずに入力できる
  • オンラインバンキングの口座を登録したら、すぐにデータ取得が完了した
  • いつもカード明細の入力作業が大変だったが、一括取込できるので非常に楽になった
  • サポートやバージョンアップコストを考えれば、リーズナブルな料金設定で満足
  • 出先でレシートをスマホで撮って、会計ソフトに同期してくれたのが良かった
  • 弥生の会計ソフトのデータやCSVファイルを取り込めたので良かった
  • データの書き出しができるので、相性が合わなければ元のソフトに戻せる

>> マネーフォワードクラウドの評判・口コミをもっと詳しく

肯定的な評判としては、操作画面のわかりやすさや、自動仕訳の使いやすさに関する口コミが多く見られました。マネーフォワードクラウドでは複数のクラウドソフトをセットで導入できますが、会計ソフト単体で考えても十分に使い勝手が良いようです。

マネーフォワードクラウドのネガティブな評判・口コミ

  • 金融機関からのデータ取得にバグが起こり、20日間データ取得ができなかった
  • データ同期のエラーで苦戦した
  • 海外の銀行を使っており、自動仕訳に対応していなかった
  • 医療費控除ぐらいの確定申告であれば、このソフトを使う必要はない
  • CSVの出力対応はしているが、更新をしないと出力できないのが不満
  • 自分には使い方が難しく、これまで通りエクセルを駆使してやったほうがやりやすい
  • 大した事業規模ではないので、仕訳の学習機能も有用とは思えず、逆に面倒だった
  • チャットの返答は早かったが、ユーザーヘルプの文章を繰り返すだけで解決に至らなかった

>> マネーフォワードクラウドの評判・口コミをもっと詳しく

否定的な評判としては、自動仕訳の同期エラーに関する口コミが目立ちました。利用環境によってエラーが起こりやすい場合もあるようなので、まずは無料トライアルで問題が生じないか試してみるのがよいでしょう。

>> マネーフォワードクラウドの無料トライアルはこちら(公式サイト)

まとめ

マネーフォワードクラウドは、バックオフィス業務に役立つクラウドソフトをセットで導入できるサービスです。マネーフォワードクラウドの加入者は、下図のような「クラウド〇〇」というソフトから、好きなものを好きなだけ使えます。

マネーフォワードクラウドのセット内容

マネーフォワードクラウドには、3種類の個人向け料金プランがあります。最安の「パーソナルミニ」には若干の機能制限がありますが、帳簿付けや確定申告などの基本機能は問題なく使えます。

マネーフォワードクラウドの個人向け料金プラン

パーソナル
ミニ
パーソナル パーソナル
プラス
料金
(税込)
11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
申告対応 白色申告
青色申告
白色申告
青色申告
白色申告
青色申告
帳簿付け
レシート撮影
月5件まで

月6件以上は別料金
(22円/件)

月6件以上は別料金
(22円/件)
自動仕訳
確定申告
消費税申告 ×
非対応
請求書の作成
一部制限あり
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

>> マネーフォワードクラウドの料金プランを詳しく比較

小規模な個人事業主・フリーランスなら、最安の「パーソナルミニ」で十分でしょう。消費税の課税事業者には、消費税申告ができる「パーソナル」をおすすめします。最上位の「パーソナルプラス」は、パーソナルの機能に電話サポートが付くだけです。

マネーフォワードクラウドのメリット・デメリット

メリット デメリット
・複数のソフトをセット導入できる
・自分に合った記帳方法が選べる
・スマホアプリの機能が豊富
・マネーフォワードMEと連携できる
・初心者向けの説明が少ない
・PCからの電子申告が面倒
・消費税申告は上位プランのみ

マネーフォワードクラウドの最大のメリットは、バックオフィス業務に役立つクラウドソフトを一括導入できることです。会計ソフト1つ分くらいの料金で人事労務ソフトまで揃うので、とくに従業員を雇っている個人事業主などにとってはおトク感が大きいでしょう。

一方、マネーフォワードクラウドのデメリットとしては、初心者向けの説明が少ない点などが挙げられます。もちろん最低限のヘルプはありますが、弥生やfreeeのクラウド会計ソフトと比較すると「多少は会計知識のある人向け」という印象です。

マネーフォワードクラウドは1ヶ月間の無料トライアルができます。まずは実際に操作してみて、しっくりくるか判断するとよいでしょう。無料トライアル期間が終わっても、勝手に課金されることはないのでご安心ください。

>> マネーフォワードクラウドの無料トライアルはこちら(公式サイト)

「まだ他の会計ソフトも検討したいなぁ」という方は、下記のページを参考にしてみてください。弥生やfreeeのクラウド会計ソフトも含めて、個人事業主向けの会計ソフトを様々な角度から比較解説しています。

>> 個人事業主におすすめの会計ソフト【比較一覧表】
>> マネーフォワード・freee・弥生の3社比較
>> マネーフォワードとfreeeのクラウド会計ソフトを徹底比較