弥生・freee・マネーフォワードを徹底比較!個人事業主におすすめの会計ソフトは?

PR

更新日 2024年12月10日

弥生・freee・マネーフォワードを徹底比較!個人事業主におすすめの会計ソフトは?

個人事業主やフリーランス向けに、大手3社のクラウド会計ソフトを徹底比較します。本記事で解説するソフトは「やよいの白色申告 オンライン / やよいの青色申告 オンライン」「freee会計」「マネーフォワードクラウド」の3つです。

「やよいの白色申告 オンライン」と「やよいの青色申告 オンライン」は別ソフトですが、共通する機能が多いので本記事ではまとめて解説します。また、弥生には「弥生会計オンライン」というクラウド会計ソフトもありますが、こちらは法人向けなので本記事では扱いません。

個人事業主におすすめの会計ソフトはどれ?

いきなり結論から言うと、個人事業主・フリーランスには弥生のクラウド会計ソフトが最もおすすめです。弥生のクラウド会計ソフトには、白色申告向けの「やよいの白色申告 オンライン」と、青色申告向けの「やよいの青色申告 オンライン」があります。

ただ「請求書機能や電子契約機能をガンガン使いたい!」という場合は、freeeとマネーフォワードも選択肢に入ります。まずは、3社の主な違いを比較表で確認しておきましょう。

弥生・freee・マネーフォワードの比較表【個人事業主向け】

弥生 freee マネーフォワード
帳簿付け画面 弥生の帳簿付け画面(クラウド会計ソフト) freee会計の帳簿付け画面 マネーフォワードクラウド確定申告の帳簿付け画面
申告対応 白色申告・青色申告
(別ソフトで対応)
白色申告・青色申告
(1つのソフトで対応)
白色申告・青色申告
(1つのソフトで対応)
形式 クラウド型 クラウド型 クラウド型
対応OS Windows
Mac
Windows
Mac
Windows
Mac
料金
(税込)
白:無料~
青:11,330円/年~
12,936円/年~ 11,880円/年~
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告
上位プランのみ

上位プランのみ
e-Tax
電帳法対応
最安プランは制限あり

最安プランは制限あり
スマホアプリ
機能が少ない
請求書作成
月10枚超は追加料金
電子契約 × ×
人事労務 × ×
サポート
上位プランのみ

まず、白色申告の個人事業主には「やよいの白色申告 オンライン」が断然おすすめです。永年無料&機能制限なしの「フリープラン」があるので、他社よりも圧倒的にコスパが良いです。
>>「やよいの白色申告 オンライン」の詳細記事はこちら

青色申告の個人事業主にも、まずは「やよいの青色申告 オンライン」をおすすめします。freeeやマネーフォワードほど幅広い機能はありませんが、そのぶんシンプルで使いやすいです。
>>「やよいの青色申告 オンライン」の詳細記事はこちら

ただ、請求書機能やスマホアプリはfreee・マネーフォワードのほうが使いやすいです。また、マネーフォワードには電子契約や人事労務に関わる機能も付いています。このあたりの機能が気になる人は、本記事を参考に3社を比較してみてください。

【おさらい】3社の特徴を整理しておこう!

まずは、弥生・freee・マネーフォワードの基本的な特徴をおさらいしておきましょう。「だいたい分かってるよ!」という人は、3社の詳しい比較まで読み飛ばしてOKです。

「やよいの白色申告 オンライン」の特徴

やよいの白色申告オンラインの操作画面
利用料金 形式 対応OS 申告対応
無料~ クラウド型 Windows
Mac
白色申告
自動仕訳 確定申告 消費税申告 e-Tax
  • 白色申告ならこれがイチオシ!
  • サポートなしの「フリープラン」ならずっと無料で使い続けられる
  • 機能面もバッチリ

「やよいの白色申告 オンライン」は、白色申告の個人事業主やフリーランスにイチオシのクラウド会計ソフトです。永年無料の「フリープラン」があるうえ、白色申告専用なので上位プランもリーズナブルな料金設定になっています。

「やよいの白色申告 オンライン」の料金プラン

フリープラン ベーシックプラン トータルプラン
利用料金
(税込)
永年無料 12,650円/年
初年度は無料
23,100円/年
初年度は半額
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告
サポート なし ・メール
・チャット
・電話(年10回まで)
※操作サポートのみ
・メール
・チャット
・電話(無制限)
※業務相談も可能

「やよいの白色申告 オンライン」の場合、どのプランでも使える機能は変わりません。プランによって変わるのはサポートの内容だけです。会計初心者は、経理業務や確定申告のやり方なども相談できる「トータルプラン」で始めて、2年目から「フリープラン」に切り替えるのがおすすめです。

ちなみに「やよいの白色申告 オンライン」から「やよいの青色申告 オンライン」への切り替えは非常にカンタンです。ですから、いずれは青色申告にしたいな…という人も、ひとまず「やよいの白色申告 オンライン」から使い始めて問題ありません。

>> やよいの白色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの白色申告 オンラインの詳細記事はこちら

「やよいの青色申告 オンライン」の特徴

やよいの青色申告オンラインの操作画面
利用料金 形式 対応OS 申告対応
11,330円/年~ クラウド型 Windows
Mac
青色申告
自動仕訳 確定申告 消費税申告 e-Tax
  • 大手3社の青色申告ソフトのなかで最も安い
  • 機能が多すぎず、シンプルで使いやすい
  • 初年度の料金が無料 or 半額になるキャンペーンも開催中

「やよいの青色申告 オンライン」は、会計ソフトを初めて導入する個人事業主・フリーランスにおすすめの青色申告ソフトです。freeeやマネーフォワードほど豊富な機能はありませんが、初心者にとってはシンプルで使いやすいでしょう。

「やよいの青色申告 オンライン」の料金プラン

セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
利用料金
(税込)
11,330円/年
初年度は無料
18,975円/年
初年度は無料
33,000円/年
初年度は半額
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告
サポート なし ・メール
・チャット
・電話(年10回まで)
※操作サポートのみ
・メール
・チャット
・電話(無制限)
※業務相談も可能

「やよいの青色申告 オンライン」では、どのプランでも機能は同じで、サポートの内容だけが違います。会計初心者の場合は、経理業務や確定申告のやり方なども相談できる「トータルプラン」で始めて、慣れてきたら「セルフプラン」に切り替えるのがおすすめです。

>> やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの青色申告 オンラインの詳細記事はこちら

ちなみに「やよいの青色申告」にはインストール版もあります。しかし、インストール版はちょっと使いづらいので、これから導入するならクラウド型の「やよいの青色申告 オンライン」が断然おすすめです。
>>「やよいの青色申告オンライン」と「やよいの青色申告」の違いを詳しく

「freee会計」の特徴

freee会計(フリー)の操作画面
利用料金 形式 対応OS 申告対応
12,936円/年~ クラウド型 Windows
Mac
白色申告
青色申告
自動仕訳 確定申告 消費税申告 e-Tax

上位プランのみ
  • 良くも悪くも"会計ソフトっぽくない"UIデザインが特徴
  • ソフトの中に請求書機能が備わっている
  • スマホアプリの機能が豊富

フリー株式会社の「freee会計」は、現代的でスマートなUIデザインが特徴のクラウド会計ソフトです。好みが分かれるポイントでもありますが、弥生やマネーフォワードとは一味違う現代風の画面設計になっています。

freee会計の料金プラン

スターター スタンダード プレミアム
利用料金
(税込)
12,936円/年 26,136円/年 43,780円/年
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告 ×
サポート ・メール
・チャット
・メール(優先対応)
・チャット(優先対応)
・メール(優先対応)
・チャット(優先対応)
・電話

freee会計ではプランごとに使える機能が異なりますが、最も大きな違いは「消費税申告」の可否です。最安のスタータープランでは消費税申告書を作成できないので、消費税申告をする事業者(課税事業者)はスタンダード以上を選ぶ必要があります。

>> freee会計(公式サイト)
>> freee会計の詳細記事はこちら

「マネーフォワードクラウド」の特徴

マネーフォワードクラウド確定申告の操作画面
利用料金 形式 対応OS 申告対応
11,880円/年~ クラウド型 Windows
Mac
白色申告
青色申告
自動仕訳 確定申告 消費税申告 e-Tax

上位プランのみ
  • 請求書ソフトや人事労務ソフトもセットで導入できる
  • 勤怠管理や給与計算もできるので、従業員がいる事業主におすすめ
  • 会計ソフトしか使わないならオーバースペックかも

株式会社マネーフォワードは「クラウド〇〇」という名称のソフトをいくつも提供しています。「マネーフォワードクラウド」に加入すると、会計ソフトの「クラウド確定申告」に加えて、10種類以上のソフトをまとめて使えるようになります。

会計ソフトの「クラウド確定申告」だけを単体で契約することはできないので、必ず「マネーフォワードクラウド」に加入することになります。下表は「マネーフォワードクラウド」の利用料金です。

マネーフォワードクラウドの料金プラン

パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
利用料金
(税込)
11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
帳簿付け
自動仕訳
確定申告
消費税申告 ×
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

マネーフォワードクラウドでは、最安の「パーソナルミニ」だと一部の機能に制限がかかります。消費税申告などの機能を使いたい場合は「パーソナル」を選びましょう。なお「パーソナルプラス」は、パーソナルと同じ機能に電話サポートが付くだけです。

>> マネーフォワードクラウド(公式サイト)
>> マネーフォワードクラウドの詳細記事はこちら

弥生・freee・マネーフォワードを徹底比較【全17項目】

ここからは、弥生・freee・マネーフォワードのクラウド会計ソフトをさらに詳しく比較していきます。全17項目に分けて解説するので、気になる部分だけでもチェックしてみてください。

  1. 料金プラン
  2. 手入力による帳簿付け
  3. レシート撮影による帳簿付け
  4. データ取込による帳簿付け(自動仕訳)
  5. 確定申告書の作成
  6. 消費税申告書の作成
  7. 電子申告(e-Tax)
  8. 電子帳簿保存法への対応
  9. 分析レポートの自動生成
  10. スマホアプリでできること
  11. 請求書の作成
  12. 電子契約に関する機能
  13. ユーザーサポート
  14. 業界内でのシェア率
  15. 人事労務に関する機能
  16. POSレジとの連携
  17. 法人化したあとのソフト

① 料金プラン

弥生 freee マネーフォワード
料金 白:無料~
青:11,330円/年~
12,936円/年~ 11,880円/年~
機能 全プラン共通 最安プランは
制限あり
最安プランは
制限あり
サポート プランごとに
異なる
プランごとに
異なる
プランごとに
異なる

利用料金は弥生が最もリーズナブルです。freeeとマネーフォワードにも安いプランはありますが、いくつか機能制限がかかるので注意しましょう。各ソフトの料金プランを順番に解説していきます。

やよいの白色申告 オンラインの料金プラン

フリープラン ベーシックプラン トータルプラン
料金
(税込)
ずっと無料 12,650円/年
初年度は無料
23,100円/年
初年度は半額
機能制限 なし なし なし
サポート なし ・メール
・チャット
・電話(年10回まで)
・メール
・チャット
・電話(無制限)
・経理業務相談
・確定申告相談

「やよいの白色申告 オンライン」には、永年無料で使えるフリープランがあります。ただ、フリープランにはサポートが付かないので、初年度はひとまずトータルプランから使い始めるのがおすすめです。今なら、トータルプランも初年度は半額になります。
>> やよいの白色申告 オンラインの料金プラン【詳細記事】

やよいの青色申告 オンラインの料金プラン

セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
料金
(税込)
11,330円/年
初年度は無料
18,975円/年
初年度は無料
33,000円/年
初年度は半額
機能制限 なし なし なし
サポート なし ・メール
・チャット
・電話(年10回まで)
・メール
・チャット
・電話(無制限)
・経理業務相談
・確定申告相談

「やよいの青色申告 オンライン」には3種類のプランがあります。どのプランでも使える機能は同じですが、サポートの内容が違います。初年度は、仕訳や確定申告のやり方についても質問できる「トータルプラン」を選んでおいて、2年目以降に「セルフプラン」に切り替えるのがおすすめです。
>> やよいの青色申告 オンラインの料金プラン【詳細記事】

freee会計の料金プラン

スターター スタンダード プレミアム
料金
(税込)
12,936円/年 26,136円/年 43,780円/年
主な
機能制限
・消費税申告非対応
・証憑の保存上限あり
・レポートの種類少
・請求書関連機能少
・農業所得は非対応
・組織管理機能なし
・組織管理機能なし なし
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話(年10回まで)
・メール
・チャット
・電話
・乗り換え代行
・税務調査補償

freee会計は、最安の「スターター」だと様々な機能制限がかかります。が、消費税申告ができないことを除けば、それほど重大な機能制限はありません。免税事業者(消費税申告が不要な事業者)ならスタータープランでも問題ないでしょう。
>> freee会計の個人事業主向け料金プランを徹底比較【詳細記事】

マネーフォワードクラウドの料金プラン

パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
料金
(税込)
11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
主な
機能制限
・消費税申告非対応
・証憑の保存上限あり
・レポートの種類少
・請求書関連機能少
・CSV出力不可
なし なし
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

マネーフォワードクラウドは、freeeと同様に最安プランだと消費税申告ができません。ただ、それ以外の機能制限は「使えなくても大丈夫かな」というレベルです。消費税の免税事業者なら、最安のパーソナルミニでも十分に使えるでしょう。
>> マネーフォワードクラウドの料金プランを徹底比較【詳細記事】

② 手入力による帳簿付け

弥生 freee マネーフォワード
弥生の帳簿付け画面(クラウド会計ソフト) freee会計の帳簿付け画面 マネーフォワードクラウド確定申告の帳簿付け画面
シンプルで
わかりやすい
シンプルで
わかりやすい
補足欄が多く
丁寧な記録が可能

3社の帳簿付けフォームを比較すると、若干の違いはありますが、基本的にはどれもシンプルで使いやすいです。そもそも、自動仕訳を多用していれば手入力で帳簿付けをする機会は少ないので、このあたりはUIの雰囲気の参考程度に見ていただければOKです。

弥生の帳簿付け画面

弥生の取引入力フォーム(クラウド会計ソフト)

「やよいの白色申告 オンライン」と「やよいの青色申告 オンライン」では、日付・勘定科目・金額などの項目を入力するだけで帳簿付けができます。勘定科目と取引手段は選択式になっているので、初心者でも使いやすいです。

freeeの帳簿付け画面

freee会計(フリー)の取引入力フォーム

freee会計では、日付・勘定科目・金額を入力するだけで帳簿付けができます。使用感は弥生と近いですが、freeeでは「仕訳形式プレビュー」が表示されるので、簿記の知識がある人(仕訳形式での帳簿付けに慣れている人)も使いやすいでしょう。

マネーフォワードの帳簿付け画面

マネーフォワードクラウド確定申告の取引入力フォーム

マネーフォワードクラウドの帳簿付け画面には、日付や金額などの基本的な項目に加えて、「補助科目」や「タグ」など入力欄も用意されています。これらは入力しなくてもOKですが、取引を詳細に集計したり検索したりしたい場合には便利です。

③ レシート撮影による帳簿付け

レシート撮影による帳簿付けとは、スマホカメラでレシートを撮るだけで、記載内容を帳簿に自動転記できる機能のことです。3社とも同様の機能がありますが、freeeとマネーフォワードは最安プランだと月5枚までしか使えません。

弥生 freee マネーフォワード
弥生のレシート撮影画面(スマホアプリ) freee会計のレシート撮影画面(スマホアプリ) マネーフォワードクラウドのレシート撮影画面(スマホアプリ)
・撮れる枚数に制限なし
・何枚撮っても追加料金はかからない
・最安プランは月5枚しか撮れない
・何枚撮っても追加料金はかからない
・最安プランは月5枚しか撮れない
・上位プランでも6枚目以降は22円/件

弥生の場合、レシート撮影による帳簿付け機能に枚数制限はありません。また、どれだけ撮っても追加料金が発生することはありません。レシートの転記作業が多い事業者にとっては嬉しい仕様です。

freeeの場合、最安プランのスターター(年額12,936円)では月5枚までしか撮影機能を使えません。スタンダード(年額26,136円)以上のプランなら、月に10GBまで撮影可能になります。撮影枚数に応じた追加料金などはありません。

マネーフォワードの場合、まず最安プランのパーソナルミニ(年額11,880円)だと月5枚までしか撮影できません。パーソナル(年額16,896円)以上のプランなら枚数制限はなくなりますが、月6枚以上は1枚ごとに税込22円の追加料金がかかります。

④ データ取込による帳簿付け(自動仕訳)

自動仕訳とは、口座の入出金履歴やクレカの利用明細などをソフトに取り込んで、自動で「こういうふうに仕訳しますか?」と提案してくれる機能です。3社とも同様の機能がありますが、連携できるサービスはマネーフォワードが最も多いです。

弥生 freee マネーフォワード
仕訳の
確認画面
弥生の自動仕訳画面(スマート取引取込) freee会計の自動仕訳画面 マネーフォワードクラウド確定申告の自動仕訳画面
連携できる
サービスの例
・銀行口座
・クレジットカード
・電子マネー
・請求書ソフト
・POSレジ
・通販サイト
・銀行口座
・クレジットカード
・電子マネー
・請求書ソフト
・POSレジ
・通販サイト
・銀行口座
・クレジットカード
・電子マネー
・請求書ソフト
・POSレジ
・通販サイト
・ASP(アフィリエイト)
・クラウドソーシングサイト
・クラウドファンディングサイト

自動仕訳機能の使い方は3社ともよく似ています。どのソフトでも、自動推測された勘定科目などを確認して、右端のボタンで登録する・登録しないを選択するだけでOKです。ソフトが推測した勘定科目が微妙な場合は、この画面で修正もできます。

連携できるサービスの種類を比較すると、マネーフォワードが最も幅広く対応しています。アフィリエイトのASPやクラウドソーシングサイトとも連携できるので、WEB系フリーランスなどはマネーフォワードを選ぶとちょっと効率が上がりそうです。

⑤ 確定申告書の作成

弥生 freee マネーフォワード
弥生の確定申告書類作成画面 freee会計の確定申告書類作成画面 マネーフォワードクラウドの確定申告書類作成画面
初心者向け 初心者向け やや経験者向け

弥生とfreeeでは、確定申告書類の作成画面がかなり初心者向けに工夫されています。表示されたステップに従って入力していけばよいので、初めての確定申告でも迷わず進められるでしょう。専門用語の解説ヘルプなども豊富に用意されています。

マネーフォワードの書類作成画面は、他社と比較するとやや上級者向けの印象です。用語の解説なども、弥生やfreeeほど丁寧ではありません。ただ、実際の書類作成の流れに近いので、「これまでは自力で確定申告してたよ」という人にはわかりやすそうです。

ちなみに、3社とも作成できる書類の種類は同じです。

作成できる確定申告書類

弥生 freee マネーフォワード
収支内訳書
青色申告決算書
申告書 第一表
第二表
第三表
(分離課税用)
第四表
(損失申告用)
第五表
(修正申告用)
× × ×

3社とも、申告書の第五表には対応していません。といっても、第五表は「2021年分(令和3年分)」以前の申告内容を修正する際にしか使わないので、心当たりのない個人事業主は気にしなくてOKです。

>> やよいの白色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)
>> freee会計(公式サイト)
>> マネーフォワードクラウド(公式サイト)

⑥ 消費税申告書の作成

消費税申告は、消費税の「課税事業者」だけが行う手続きです。免税事業者(課税事業者に該当しない事業者)の場合は、消費税申告書を提出する必要がないので、ここは読み飛ばしても構いません。

消費税の課税事業者とは
前々年の売上が1,000万円を超えた事業者などは、消費税の課税事業者とみなされ、毎年「消費税の確定申告」をすることになる。近年では、売上が1,000万円以下でも「インボイス(適格請求書)」を発行するために任意で課税事業者になる事業者も多い。

どのソフトにも、日頃の記帳内容を自動で集計して、消費税申告書の大半を自動作成する機能があります。しかし、freeeとマネーフォワードの場合、この機能が使えるのは上位プランだけです。

消費税申告に関わる機能【比較表】

弥生 freee マネーフォワード
消費税申告機能 全てのプランで
消費税申告できる
最安プランは
消費税申告に非対応
最安プランは
消費税申告に非対応
本則課税
簡易課税
2割特例

弥生は最安プランでも消費税申告ができます。一方、freeeとマネーフォワードは最安プランでは消費税申告の機能が使えません。課税事業者の場合、freeeは「スタンダード(年額26,136円)」、マネーフォワードは「パーソナル(年額16,896円)」以上を選ぶ必要があります。

ちなみに、3社とも「本則課税・簡易課税」に加えて、いわゆる「2割特例」による消費税申告にも対応しています。2割特例とは、インボイス制度をきっかけに課税事業者になった場合の負担軽減制度のことです。

⑦ 電子申告(e-Tax)

確定申告書や消費税申告書をオンラインで提出することを「電子申告」といいます(一般的に「e-Tax」とも呼ばれています)。弥生・freee・マネーフォワードは、3社とも電子申告に対応していますが、やり方が微妙に違います。

電子申告の対応状況【比較表】

弥生 freee マネーフォワード
パソコンから
電子申告
スマホから
電子申告
×

弥生はパソコンから簡単に電子申告ができます。具体的には、ソフトで作成した申告書を、弥生の「確定申告e-Taxオンライン」というツールを使って国税庁に送信します。ただ、スマホからの電子申告には対応していません。
>> やよいの白色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)

freeeでは、パソコンとスマホの両方から簡単に電子申告ができます。確定申告書の作成もPC・スマホの両方でできるので、「ぜんぶスマホで済ませたい!」という人にも嬉しいです。
>> freee会計(公式サイト)

マネーフォワードはスマホから簡単に電子申告ができます。申告書の作成はPC・スマホのどちらでもOKですが、送信の際にはスマホを使います。一応、パソコンからの電子申告も可能ですが、国税庁の「e-Taxソフト」を経由する必要があるので面倒です。
>> マネーフォワードクラウド(公式サイト)

⑧ 電子帳簿保存法への対応

本来、事業に関わる帳簿や書類は「紙」で保存しておくのが原則です。しかし、電子帳簿保存法(電帳法)のルールに従えば「データ」の状態で保存しておくことも認められます。

弥生・freee・マネーフォワードのソフトは、どれも電帳法にしっかり対応しています。ただ、freeeとマネーフォワードの場合、最安プランでは月5枚までしかスキャナ保存(紙のレシートなどを写真に撮って保存すること)ができません。

電子帳簿保存法への対応状況【比較表】

弥生 freee マネーフォワード
帳簿
決算書類
メール等で
やり取りした書類
紙でやり取りした書類
(スキャナ保存)

最安プランは月5枚

最安プランは月5枚

3社とも、ソフト内で作成した帳簿や決算書は、自動的に電帳法のルールに従って保存されます。メール等で授受した書類データも、所定のクラウドストレージにアップロードすれば適切に保存されます。

紙で受け取ったレシート等も、スマホで撮影してアップロードすればOKです。ただしfreeeとマネーフォワードは、最安プランだとレシートの撮影枚数に制限があるので注意しましょう(詳しくは「③レシート撮影による帳簿付け」の項目を参照)。

ちなみに、厳密な話をすると、弥生は「優良な電子帳簿」の保存には対応していません(優良な電子帳簿とは、通常より厳しい要件をクリアして保存した帳簿データのこと)。とはいえ「優良な電子帳簿」への対応はあくまで任意なうえ、対応してもメリットは少ないのであまり気にしなくてよいです。

⑨ 分析レポートの自動生成

弥生・freee・マネーフォワードのソフトは、日々の記帳内容をもとに、経営に役立つ分析レポートを自動生成してくれます。ただ、生成できるレポートの種類はソフトごとに違います。

弥生 freee マネーフォワード
レポートの例 弥生の分析レポート freee会計の分析レポート マネーフォワードクラウドの分析レポート
主な種類 ・損益レポート
・科目別損益レポート
・取引先別損益レポート
・日別取引レポート
・残高試算表(青色)
・残高推移表(青色)
・貸借レポート(青色)
・損益レポート
・現預金レポート
・収益レポート*
・費用レポート*
・入金管理レポート*
・支払管理レポート*
・資金繰りレポート*
・キャッシュフローレポート
・収益レポート*
・費用レポート*
・収入先レポート*
・支出先レポート*

* 最安プランでは閲覧できない

確定申告に必須な機能ではないので、種類が少なくても大きな支障はありません。ただ、freeeとマネーフォワードでは、最安プランだと使えるレポートがかなり限られるので注意しましょう。弥生は、最安プランでもすべてのレポートを閲覧できます。

⑩ スマホアプリでできること

弥生・freee・マネーフォワードのユーザーは、各社のスマホアプリを追加料金なしで使えます。ソフトとスマホアプリの間ではリアルタイムでデータが同期されるので、場面に応じて好きなほうで作業を進められます。

弥生 freee マネーフォワード
画面例 弥生のスマホアプリ freee会計のスマホアプリ マネーフォワードクラウド確定申告のスマホアプリ
対応OS iPhone
Android
iPhone
Android
iPhone
Android
主な機能 ・帳簿付け
・レシート撮影
・帳簿付け
・レシート撮影
・自動仕訳
・申告書作成
・電子申告
・請求書作成
・帳簿付け
・レシート撮影
・自動仕訳
・申告書作成
・電子申告

弥生のスマホアプリは帳簿付けに特化した仕様です。出先でパパっと経費を記録したりするのに向いています。ただ、freee・マネーフォワードと比較すると機能が少ないので、スマホをメインで使いたい人には不向きです。

freeeとマネーフォワードのスマホアプリは、PC版とほとんど同じ機能を使えます。弥生と比較すると、確定申告までスマホでできるのが強みです。(とはいえ、PCのほうが画面が大きくて操作しやすいですが)

⑪ 請求書の作成・送信

弥生・freee・マネーフォワードは、請求書や見積書の作成機能も提供しています。テンプレートが用意されているので、金額や品名を入力するだけで簡単に作成できます。作った書類はソフトからそのままメールで送ることも可能です(もちろん印刷も可能)。

弥生 freee マネーフォワード
作成画面 弥生の請求書作成画面(MIsoca) freee会計の請求書作成画面 マネーフォワードクラウドの請求書作成画面
利用方法 姉妹サービスの
「Misoca」を使う
ソフト内に
作成機能がある
「クラウド請求書」
を使う
利用料金 月10枚超から
有料プラン
追加料金なし 追加料金なし
インボイス
対応
作成できる
主な書類
・見積書
・納品書
・請求書
・領収書
・注文書
・検収書
・見積書
・納品書
・請求書
・領収書
・注文書
・見積書
・納品書
・請求書
・領収書

弥生の場合、会計ソフトの内部には請求書機能がないので、同社の「Misoca(ミソカ)」という請求書サービスを連携して使います。Misocaは無料でも使えますが、月10枚超の書類を発行する場合は有料プラン(9,680円/年~)に加入する必要があります。
>> 請求書作成サービス「Misoca(ミソカ)」の詳細記事

freeeは、会計ソフトの中に請求書作成機能が備わっています。他のサービスと連携する必要がないので、弥生・マネーフォワードの請求書機能と比較すると若干使い勝手が良いです。

マネーフォワードの場合、請求書の作成には「クラウド請求書」を使います。クラウド請求書は「マネーフォワードクラウド」に含まれているソフトの1つです。マネーフォワードクラウドはもともとコミコミの料金なので、クラウド請求書を使っても追加料金はかかりません。

⑫ 電子契約に関する機能

弥生 freee マネーフォワード
他社サービスを使う 姉妹サービスがあるが
追加料金がかかる
追加料金なしで
電子契約機能を使える
電子契約とは
電子契約とは、取引先とインターネット上で契約を結ぶことを指す。適切なツールを使えば、電子証明書やタイムスタンプなどを利用して、オンラインでも法的効力を持った契約を締結できる。

弥生のクラウド会計ソフトには電子契約機能がありません。電子契約をしたい場合は、外部の電子契約サービスを利用しましょう。様々なサービスがありますが、だいたい月額1,000円くらいのコストがかかると考えておきましょう。

freeeの場合、会計ソフトには電子契約機能がありませんが、「freeeサイン」という姉妹サービスが存在します。freeeサインは「年額12,936円~」で利用できます。

マネーフォワードでは「クラウド契約」というソフトで電子契約ができます。クラウド契約は「マネーフォワードクラウド」に含まれているソフトの1つです。マネーフォワードクラウドはコミコミの料金設定なので、クラウド契約も追加料金なしで使えます。

⑬ ユーザーサポート

弥生 freee マネーフォワード
メール
上位プランのみ

全プランで可能

全プランで可能
チャット
上位プランのみ

全プランで可能

全プランで可能
電話
上位プランのみ

最上位プランのみ

最上位プランのみ
独自のサポート ・仕訳相談
・経理業務相談
・確定申告相談
・導入サポート
・税務調査サポート補償
特になし

会計ソフトの操作でわからないことがあったら、メールやチャットでサポートデスクに問い合わせられます。上位プランでは、電話での問い合わせも可能です。加えて、弥生とfreeeは独自のサポートも提供しています。

弥生のサポート内容【プランごとの比較】

セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
利用料金
(税込)
白:永年無料
青:11,330円/年
青色も初年度は無料
白:12,650円/年
青:18,975円/年
どちらも初年度無料
白:23,100円/年
青:33,000円/年
どちらも初年度半額
メール ×
チャット ×
電話 ×
(年10回まで)

(無制限)
仕訳相談 × ×
経理業務相談 × ×
確定申告相談 × ×

弥生の場合、最安プランにはサポートが付帯しません。しかし、ひとつ上の「ベーシックプラン」からは電話サポートも使えるようになります。最上位の「トータルプラン」は、ソフトの操作だけでなく、経理業務や確定申告のやり方についても相談できるのが大きなメリットです。
>> やよいの白色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)

freee会計のサポート内容【プランごとの比較】

スターター スタンダード プレミアム
利用料金
(税込)
12,936円/年 26,136円/年 43,780円/年
メール
(優先対応)

(優先対応)
チャット
(優先対応)

(優先対応)
電話 × ×
まるごと
導入サポート
× ×
税務調査
サポート補償
× ×

freee会計は最安プランでもメール&チャットでサポートを受けられます。最上位の「プレミアム」には、他社ソフトからのデータ移行や初期設定を代行してくれる「まるごと導入サポート」や、税務調査が入った際に税理士の立会費用を補償してくれる「税務調査サポート補償」も付きます。
>> freee会計(公式サイト)

マネーフォワードクラウドのサポート内容【プランごとの比較】

パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
利用料金
(税込)
11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
メール
チャット
電話 × ×

マネーフォワードクラウドでは、最安プランからメール&チャットサポートが付きます。「パーソナル」と「パーソナルプラス」に機能面の違いはなく、単純に電話サポートの有無だけで料金が倍以上になってしまいます。
>> マネーフォワードクラウド(公式サイト)

⑭ 業界内でのシェア率

個人事業主向けクラウド会計ソフトのシェア率

2024年のMM総研の調査をもとに作成

現状、個人事業主向けのクラウド会計ソフトでは、弥生が圧倒的なシェアを誇っています。弥生・freee・マネーフォワードのシェア率は下図のように推移しています。

弥生・freee・マネーフォワードのシェア率の推移

やはり、弥生は「リーズナブルな料金」「万人に使いやすいUI」「老舗メーカーの安心感」などで、長きにわたってユーザーの支持を集めているようです。一方、freeeとマネーフォワードは後発組なので、まだまだ弥生を追いかける状況が続きそうです。

⑮ 人事労務に関する機能

従業員を雇う個人事業主向けに、人事労務に関わる機能(勤怠管理や給与計算など)について解説します。従業員を雇う予定がない場合は読み飛ばしてOKです。

人事労務に関わる機能【比較表】

弥生 freee マネーフォワード
なし なし ・勤怠管理
・給与計算
・年末調整
・社会保険手続き
・マイナンバー管理

弥生の会計ソフトに人事労務の機能はありません。同社の「やよいの給与明細 Next」というサービスを使えば勤怠管理や給与計算ができますが、2年目以降は「5,940円/年~」の年額料金がかかります(初年度は無料)。

freeeの会計ソフトにも人事労務の機能はありません。「freee人事労務」という姉妹サービスに加入すればマネーフォワードと同等の機能を使えますが、「26,400円/年~」の年額料金がかかります。

マネーフォワードクラウドには人事労務に関わるソフト(「クラウド勤怠」や「クラウド給与」など)も含まれており、追加料金なしで使えます。従業員のいる個人事業主にとっては、かなりコスパの良いセット内容だといえます。
>> マネーフォワードクラウドのセット内容について詳しく

⑯ POSレジアプリとの連携

店舗を営む個人事業主向けに、会計ソフトと「POSレジアプリ」の連携対応について解説します。POSレジアプリを使う予定がない場合は読み飛ばしてOKです。

連携できる主なPOSレジアプリ

弥生 freee マネーフォワード
・エアレジ
・スマレジ
・ユビレジ
・POS+
・USENレジ FOOD
・エアレジ
・スマレジ
・ユビレジ
・POS+
・USENレジ FOOD
・Square POSレジ
・STORESレジ
・エアレジ
・スマレジ
・ユビレジ
・POS+
・USENレジ STORE
・Square POSレジ
・NECモバイルPOS

会計ソフトとPOSレジアプリを連携しておけば、レジの売上データを自動で会計ソフトに取り込めます。連携できない場合は日々の売上をいちいち手入力する必要があるので、連携できるペアで使うのが効率的です。

⑰ 法人化したあとのソフト

法人化を見据えている個人事業主向けに、弥生・freee・マネーフォワードの法人向け会計ソフトも紹介しておきます。ひとまず法人成りの予定がない場合は読み飛ばしてOKです。

弥生・freee・マネーフォワードの法人向け会計ソフト

弥生 freee マネーフォワード
弥生会計オンライン freee会計 マネーフォワードクラウド会計
弥生会計
オンライン
freee会計
(法人向けプラン)
マネーフォワード
クラウド会計
30,580円/年~ 39,336円/年~ 39,336円/年~

3社とも機能面に大きな差はないので、個人事業主のときと同じメーカーで使い続けるのがよいでしょう。データ移行がスムーズなうえ、見慣れたインターフェイスで使い続けられます。

もちろん、個人事業主のうちから上記のソフトを使う必要はありません。法人化する際に導入すれば大丈夫です。

まとめ

本記事では、弥生・freee・マネーフォワードのクラウド会計ソフトを詳しく比較してきました。最後に、3社の比較情報を一覧表にまとめておきます。

弥生 freee マネーフォワード
帳簿付け画面 弥生の帳簿付け画面(クラウド会計ソフト) freee会計の帳簿付け画面 マネーフォワードクラウド確定申告の帳簿付け画面
申告対応 白色申告・青色申告
(別ソフトで対応)
白色申告・青色申告
(1つのソフトで対応)
白色申告・青色申告
(1つのソフトで対応)
形式 クラウド型 クラウド型 クラウド型
対応OS Windows
Mac
Windows
Mac
Windows
Mac
料金
(税込)
【白色申告】
フリープラン
永年無料

ベーシックプラン
12,650円/年
初年度は無料

トータルプラン
23,100円/年
初年度は半額
スターター
12,936円/年


スタンダード
26,136円/年


プレミアム
43,780円/年
パーソナルミニ
11,880円/年


パーソナル
16,896円/年


パーソナルプラス
39,336円/年
【青色申告】
セルフプラン
11,330円/年
初年度は無料

ベーシックプラン
18,975円/年
初年度は無料

トータルプラン
33,000円/年
初年度は半額
帳簿付け
レシート撮影
最安プランは月5枚

最安プランは月5枚
自動仕訳
確定申告
消費税申告
最安プランは不可

最安プランは不可
e-Tax
電帳法対応
最安プランは制限あり

最安プランは制限あり
分析レポート
最安プランは制限あり

最安プランは制限あり
スマホアプリ
機能が少ない
請求書作成
月10枚超は追加料金
電子契約 × ×
人事労務 × ×
POS連携
サポート
最安プランはなし

結論、個人事業主・フリーランスには弥生のクラウド会計ソフトが最もおすすめです。freeeとマネーフォワードは、簡単に言えば「弥生に無い機能がほしい」という人や、「なんとなく弥生のUIが肌に合わない」という人向けと考えましょう。

弥生のメリット・デメリット

メリット デメリット
・白色申告は無料プランがある
・青色申告も3社で最も安い
・最安プランでも機能制限がない
・UIがシンプルで使いやすい
・最上位プランは業務相談も可能
・業界シェアダントツ1位で安心
・法人化したあとのソフトも安い
・最安プランはサポートなし
・スマホアプリは記帳機能のみ
・請求書機能は別サービス

白色申告の個人事業主なら、ほとんど「やよいの白色申告 オンライン」の一択だと思ってOKです。永年無料の「フリープラン」があり、コスパで他社を圧倒しています。上位プランも初年度は安くなるので、まずは「トータルプラン」から使い始めて、2年目以降にフリープランに切り替えるのがおすすめです。

>> やよいの白色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの白色申告 オンラインの詳細記事はこちら

青色申告の個人事業主も、まずは「やよいの青色申告 オンライン」を検討するとよいでしょう。料金は3社の中で最も安いですが、機能面に不足はありません。初年度は最上位の「トータルプラン」をおトクに使って、2年目から最安の「セルフプラン」に切り替えるのがおすすめです。

>> やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)
>> やよいの青色申告 オンラインの詳細記事はこちら

freee会計のメリット・デメリット

メリット デメリット
・UIデザインが先進的
・スマホアプリの機能が豊富
・PCでもスマホでも電子申告できる
・最上位プランは独自のサポート付き
・3社の中で料金が最も高い
・最安プランは機能制限がかかる

freee会計の最大の特徴は、良い意味で会計ソフトらしくないUIデザインです。「このデザインが気に入った!」という人なら、高い料金を払ってでもfreeeを選ぶ価値があります。導入前に無料トライアルもできるので、気になる人は使用感を試してみましょう。

>> freee会計(公式サイト)
>> freee会計の詳細記事はこちら

マネーフォワードクラウドのメリット・デメリット

メリット デメリット
・自動仕訳の連携サービスが多い
・スマホアプリの機能が豊富
・電子契約機能が追加料金なし
・人事労務機能が追加料金なし
・最安プランは機能制限がかかる
・UIがやや経験者向け

マネーフォワードクラウドは従業員を雇う個人事業主におすすめです。会計ソフトに加えて、人事労務に関わるソフト(勤怠管理・給与計算・年末調整など)も追加料金なしで使えます。料金はfreeeより安いので、色々なソフトを使いこなせる人にとってはコスパが高いといえます。

>> マネーフォワードクラウド(公式サイト)
>> マネーフォワードクラウドの詳細記事はこちら