会計ソフトfreeeのプランを比較 - 料金・機能などの詳細

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更新日 2022年9月14日

会計ソフトfreeeのプランを比較
>> freee 法人プランの比較情報はこちら

会計freee、個人事業向けプランの比較情報をまとめました。3つのプランが用意されており、プランによって使えるサービスの範囲が異なります。

freee 3種類の料金プランを比較

さっそくプランの比較表を見ていきましょう。おおまかなイメージとしては、一人で事業を行っているフリーランスの方や、 副業でほそぼそと個人事業を運営している方には「スターター」プランが適しています。

個人事業主用freeeの有料3プラン

個人事業主向け料金プラン - freee

飲食店や小売店・美容院などを経営して、個人事業ではありながら従業員がいる方は「スタンダード」。 複数の店舗で、ある程度の従業員を抱えており、「もう少し利益が増えれば法人化してもよいかな」という規模感の個人事業者は「プレミアム」といった位置づけです。

下の画像は、各プランで利用できる機能の比較表です。スタータープランでは、消費税申告ができませんが、前々年の課税売上高が1,000万円を超えていなければ、基本的には消費税を納める必要がありません(消費税の免税事業者について)。ですので、やはり小規模な事業者にはスタータープランが適しているということになります。

プラン別の機能について

全プランに共通の機能

全プランに共通の機能

個人事業主向け料金プラン - freee

所得税の確定申告書 / 青色申告決算書

freeeで帳簿づけをして、そのデータをもとに確定申告書類を作成できます。 白色申告の場合は、収支内訳書と確定申告書、 青色申告の場合は、青色申告決算書と確定申告書を作成することになります。 (>> 確定申告で提出する必要書類について

帳簿づけと書類の作成は、有料の全プランで行うことができます。 有料の全プランで、白色申告と青色申告、どちらにも対応しています。

データ保存

freeeの有料プランでは、基本的な記帳機能を制限なしで利用できます。スタータープランをはじめとして、どのプランでも、登録したすべてのデータの閲覧・編集・削除が可能です。
>> freeeの取引登録方法まとめ - 手動・自動による帳簿づけ

試算表 / 仕訳帳

試算表とは、簡単にいうと期間を短くした決算書のことです。 例えば、1月~3月と期間を設定して、その間の経営状況を把握できます。仕訳帳とは、複式簿記のすべての取引を日付順に記録した帳簿のことです。 帳簿づけをしていれば、これらの帳簿に自動でデータが反映されます。

総勘定元帳

総勘定元帳とは、複式簿記のすべての取引を勘定科目ごとにまとめた帳簿のことです。 仕訳帳などと同じく、ユーザーが総勘定元帳を作る必要はなく、 帳簿づけをしていれば自動でデータが反映され、いつでもこれらの帳簿のスタイルで帳簿内容を表示することができます。 仕訳帳や総勘定元帳は、税務上で最も重要な帳簿と言えます。

請求書 / 見積書の作成


freeeでは請求書の作成と同時に自動で帳簿づけできる

freeeの中で、請求書や見積書の作成ができます。 作成した請求書などは、印刷して実際の書類として使用することもできます。 PDFファイルとして出力して、メールで取引先に送信することも可能です。

メールサポート / チャットサポート

freeeでは有料の全プランで、メールとチャットによるサポートを受けることができます。 スタンダードプランとプレミアムプランのユーザーは、問い合わせが混雑した場合に優先的に対応してもらえるようになっています。
(チャットサポートの対応時間は、平日10:00 - 12:00、13:00 - 18:00。土日祝日はお休み。)

また、パソコン・スマホどちらからでもfreeeを使えるのはどのプランでも共通です。 iPadなどのタブレット端末からでも利用できます。下の画像はfreeeのスマホ画面です。

freeeのスマホアプリ

以上が「スタータープラン・スタンダードプラン・プレミアムプラン」の3プランに共通の機能です。 上述の通り、最も安いスタータープランにも、帳簿づけから確定申告書類作成までの基本的な機能は備わっています。

現預金レポート

現預金レポートとは、現金もしくは預金のお金の流れを表形式で確認できる機能です。 (現金出納帳・預金出納帳として活用できる)

税区分の設定

税区分とは、取引における消費税の扱いのことです。

スタンダードとプレミアムに共通の機能

スタンダードプランとプレミアムプランに共通の機能

個人事業主向け料金プラン - freee

スタータープランにはなく、スタンダードプランとプレミアムプランでのみ利用できる機能がこちらです。

消費税申告

消費税の申告をするために使う機能です。免税事業者(消費税を納める必要がない事業者)は、この機能を使う必要がありません。

個人事業主は、消費税を納付する必要がない事業者も多くいます。基本的に、開業してから2年間は、消費税を納付する義務がありません。 また、開業してから3年以上経っている場合でも、 前々年の課税売上高が1,000万円を超えていなければ消費税を納付する必要がありません。 (ただし、前年の上半期だけで課税売上高1,000万を超え、なおかつ、この期間の給与等の支払い金額も1,000万円を超えた場合には、課税事業者となります。)
>> 個人事業の消費税について - 免税事業者と課税事業者の違い

定期請求 / 合算請求

定期請求とは、定期的に行われる請求を自動化するための便利機能です。 例えば、テンプレートとなる請求書をあらかじめ作成しておき、 毎月25日に設定すれば、その日に下書きの請求書が自動作成され、メールでお知らせしてくれます。 請求書作成のルーティン作業を効率化できます。

合算請求とは、freeeで作成した複数の見積書や納品書を合算して、1枚の請求書にまとめることができる便利機能です。 つまり、こちらも請求書の作成業務を効率化できる機能です。

ファイルボックス

撮影した領収書などを保存できるfreeeのファイルボックス
日付や金額が自動で入力されるfreeeのファイルボックス

freeeでは、スマホなどで撮影した領収書などの画像ファイルをクラウド上に保存しておくことができます。 これらのファイルを保存しておくのが「ファイルボックス」です。 スタータープランでは、ひと月に5枚まで保存可能という制限がありますが、 スタンダードとプレミアムでは制限なくファイルを保存できます。

売掛 / 買掛レポート

売掛金と買掛金の状況をグラフレポート形式で確認できる機能です(売掛帳・買掛帳として活用できる)。 簡単に言うと、全プランで利用できる上述の「収益レポート」の、売掛金・買掛金バージョンです。

資金繰りレポート

資金繰りレポートとは、入金額・出金額を勘定科目別に集計してグラフレポート形式で確認できる機能です。 勘定科目別だけでなく、取引先や品目別に表示することも可能です。

日次残高推移 / 月次推移

月ごとの売上や経費を一覧できる「月次推移」

日次残高推移とは、勘定科目ごとの日次の合計データ・残高が表形式で確認できる機能です。 月次推移は、貸借対照表と損益計算表の金額を、月毎に並べて表示するレポートです。

メンバー招待

事業主を含めて、3名までfreeeを使うことができます。 会計ソフトの仕訳業務を手伝って欲しい従業員がいる場合や、税理士と会計ソフトを共有して利用したい場合に、 スタンダードプラン・プレミアムプランではユーザーを招待することができます。 (利用人数をさらに追加したい場合は、1名あたり360円の月額料金。) それぞれのメンバーの利用権限は、管理者、一般、取引登録のみ、閲覧のみ、この4つのメンバー権限から選ぶことができます。

月締め

月締めによって、特定の日付までの記帳を締めることができます。 締められた期間の仕訳は、登録・編集・削除できなくなります。 (後から解除することも可能です。)

収益レポート

freeeの収益レポート

月ごとの収支をグラフレポート形式で表示する機能です。 期間を指定して、視覚的に分かりやすく経営状態を把握することができます。 これは確定申告には必要ないレポートですが、経営上のサポートになる機能です。

プレミアムプランのみ利用できる機能

プレミアムプランでのみ利用できる機能

個人事業主向け料金プラン - freee

以下が、スタータープランとスタンダードプランでは利用できず、プレミアムプランでのみ利用できる機能です。 プレミアムプランは、すでに複数の店舗や事業所を展開しているような個人事業者が対象のサービスです。

仕訳承認 / 仮締め

経理担当者や税理士事務所など、複数人でfreeeを管理している場合には、一度入力したものをチェックを経てから帳簿に反映させるという手順を組むこともできます。仕訳承認とは、このように仕訳の反映を承認制にする機能を指します。

仮締めとは、上述の「月締め」と同じような機能で、文字通り仮に仕訳を締める機能です。 仮締めされた期間は、管理者以外(月締め画面を開けないメンバー)が仕訳を登録・編集・削除できなくなります。

部門階層 / 配賦

部門階層とは、例えば「営業本部 - 第一営業部, 第二営業部」などの形で自社の部門が階層になっている場合に、 freeeの中でも部門に階層をつけることができる機能です。これによって部門ごとの損益を比較したり、親部門との比較をすることができます。

配賦(ハイフ)とは、経営状態の管理を分かりやすくするための処理で、 事業部や店舗が増えてきた場合に経費計上を各部門・事業所に割り当てることを指します。

電子帳簿保存

前述の「ファイルボックス」は、単に領収書などの画像ファイルの保存ができるという機能です。 プレミアムプランにのみ適用されるこの「電子帳簿保存」は「電子帳簿保存法のスキャナ保存要件に対応したファイルボックス機能」のことを指します。つまり、「領収書や帳簿などの書類を紙で保存するとかさばって面倒なので、法律で認められる形で書類を電子保存したい」という事業者のための機能です。なお、国税関係書類のスキャナ保存には、電子帳簿保存法に記載のある通り事前申請が必要です。

経費精算

経費精算とは、経理担当業務のひとつで、例えば営業担当から受け取った領収書などをもとに経費の処理をすることです。 freeeでは、この経費精算をオンラインで処理できる機能が用意されています。

電話サポート

全プランでメールサポートとチャットサポートが利用できますが、 電話サポートを受けることができるのはプレミアムプランだけです。 電話サポートの対応時間は、チャットサポートの対応時間と同じく、 平日10時〜12時、13時〜18時です。(土日祝日はお休み)

導入コンサル

freeeを導入するための本格的なサポートが受けられるのはプレミアムプランのみです。 例えば、すでに他社の会計ソフトを使っている場合など、 既存データのfreeeへのインポートなどをサポートしてもらうことができます。

予実管理 / プロジェクト会計

予実管理(予算実績管理)とは、予算と実績を比較して目標達成の再調整をするための機能です。 今後リリースされる予定の機能です。

プロジェクト会計とは、プロジェクト毎に経費データ等を確認する機能です。 こちらも今後リリースされる予定の機能です。

プレミアムプランの「税務調査サポート補償」

2019年2月4日から、プレミアムプランに「税務調査サポート補償」のサービスが追加されました。 プレミアムプランに加入しているユーザーが対象で、税務調査が入った場合に無料で税理士を紹介し、最大50万円までの税理士費用を補償するサービスです。

近年、個人事業主への税務調査率は約1%ですが、稼いでいる事業主、収支が不自然な事業主のもとには調査が入りやすいと言われています。税務調査が不安な方は、知識のある税理士に弁護してもらえるよう備えておきましょう。

税務調査サポート補償について

  • 税務調査の際に無料で税理士を紹介してくれる
  • 税務調査の立ち会いにかかる税理士費用を最大50万円まで補償してくれる

注意しておきたいのは、プレミアムプランの課金日から30日以内は補償の対象外ということです。 なので「税務調査の連絡が入ったらfreeeのプレミアムプランに登録しよ」という魂胆はひかえておきましょう。 事前に加入しておくのが前提で、いざというときに保険として機能するサービスです。

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