ずっと無料で使える「やよいの白色申告 オンライン」
更新日 2022年10月03日

個人事業向けの会計ソフトで、期限の制限なしでずっと無料で使い続けることができるのが「やよいの白色申告 オンライン」です。 このソフトには、無料で使える「フリープラン」と、サポート付きの「ベーシックプラン」、業務相談サポート付きの「トータルプラン」の3つのプランが用意されています。
「やよいの白色申告 オンライン」のプラン比較
フリープラン |
ベーシックプラン |
トータルプラン |
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料金(税込) | 無料 | 初年度 5,060円 年額 10,120円 |
初年度 9,240円 年額 18,480円 |
機能 | 帳簿作成、確定申告 | 帳簿作成、確定申告 | 帳簿作成、確定申告 |
サポート | なし | 電話、メール、チャットサポート、画面共有サポート | 電話、メール、チャットサポート、画面共有サポート、業務相談(仕訳・経理・確定申告など) |
フリープランでも帳簿づけから確定申告書類の作成まで、基本機能のすべてが使えます。 初年度の割引額ではトータルプランが最もお得なので、まずはサポートつきのプランで始めて、サポートが不要になったらフリープランに切り替えるのがおすすめです。
個人事業の確定申告期間
確定申告期間は、原則として毎年「2月16日~3月15日」です。この期間に、前年の1月1日から12月31日までの事業の会計報告を、所定の書類にまとめて税務署に提出する必要があります。前年分の収入や所得、税金を確定して申告するということです。
確定申告には、白色申告と青色申告の2種類があります。特に何も申請せずに確定申告をすれば、自動的に白色申告となります。帳簿のルールは青色申告のように厳しくありません。開業したばかりの事業者や、収入(所得)が少ない事業者は「まずは白色申告で」という割合が多くなります。
青色申告は事前申請が必要で、複式簿記の方式にのっとった帳簿を作成しなければなりません。 そのかわりに、最大65万円の控除などの大きな特典があります。
やよいの白色申告 オンラインは、この白色申告に対応しています。 青色申告に変更する場合には、やよいの青色申告 オンラインという青色申告対応のソフトに乗り換えができます。
白色申告者の帳簿作成と保存義務
確定申告を行うには、1年間で得た収入や経費の金額を帳簿につけておく必要があります。 2014年以降は、白色申告者にも次のような帳簿の作成と保存が義務付けられるようになりました。
- 帳簿の作成
- 帳簿の保存(収入金額や必要経費を記載したものは7年間保存)
- 請求書・領収書・納品書・棚卸表などの書類の保存(5年間保存)
お金のやりとりを記録した帳簿を作成し、一定期間保存することが義務付けられています。 また、取引に使った書類なども保存しておく必要があります。
帳簿に記載する内容は、国税局のホームページに解説があります。 「売上げなどの収入金額、仕入れや経費に関する事項について、取引の年月日、売上先・仕入先その他の相手方の名称、金額、日々の売上げ・仕入れ・経費の金額等を帳簿に記載します」と説明があります。
やよいの白色申告 オンラインを使えば、この帳簿づけができます。 売上や経費をこのソフトに入力していけば、必要な帳簿情報が完成します。
会計データを自動取得することも可能
やよいの白色申告 オンラインは、ネットバンキング対応の銀行口座やクレジットカード情報を登録すれば、それらの明細データを自動取得することも可能です。 自動で取り込むことのできるデータには、以下のものがあります。
- 銀行口座の取引履歴
- クレジットカードの明細
- 紙の領収書、レシート
- POSレジ
- 電子マネー 他
領収書やレシートは、紙をスマホアプリで撮影するか、スキャンすることで取り込むこともできます。 店舗運営をしている事業者はPOSレジと連携することもでき、毎日の売上データなどをPOSレジからソフトへ自動取得することも可能です。 これらは会計業務の効率化・自動化をすすめたい事業者のための機能なので、必ずしも利用する必要はありません。
自動取得されたデータは、ソフトが自動で仕訳方法を提案してくれます。 あとは、必要に応じて自分の目でチェックするだけです。
たとえば、銀行口座から電力会社の料金が引き落とされた場合で見てみましょう。銀行口座の登録が終わっていれば、取引内容の1つとして自動提案されます。日付、金額、そして「水道光熱費」という風に、ソフトが推測して仕訳の提案を行ってくれます。

自分で入力するデータがあっても、ほとんど迷うことはありません。専門用語を使わず、シンプルな表示と丁寧な解説があるので、案内の通りに入力すればOKです。家計簿アプリの要領で帳簿を作成できます。
確定申告書類をスムーズに作成できる
売上や経費をきちんと記録していけば、帳簿はほぼ完成です。一年のまとめである確定申告書類もそれほど手強くはありません。確定申告の前に、入力されていない領収書やレシートはないか、あるいは自動仕訳の修正はないか確認しましょう。
「確定申告」のボタンを押すと、確定申告用の画面に切り替わります。申告に必要な手順が表示されているので、案内に従って入力を進めます。 ここからの説明もかみくだかれていて、会計初心者にも分かりやすくなってます。控除の計算も自動で行ってくれます。これだけで、確定申告書類の大部分ができあがります。
作成した確定申告書のデータを印刷して、そのまま税務署への提出用として利用することができます。 また、ソフトのデータを使って電子申告を行うこともできます。電子申告を行えば、自宅にいたまま確定申告を済ませることが可能です。
サポートなしの「フリープラン」は永年無料
やよいの白色申告 オンラインは、フリープランであれば無料で使い続けることができます。 有料プランとの違いはサポートがないということだけ。機能はすべて一緒です。
「やよいの白色申告 オンライン」のプラン比較
フリープラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
料金(税込) | 無料 | 初年度 5,060円 年額 10,120円 |
初年度 9,240円 年額 18,480円 |
機能 | 帳簿作成、確定申告 | 帳簿作成、確定申告 | 帳簿作成、確定申告 |
サポート | なし | 電話、メール、チャットサポート、画面共有サポート | 電話、メール、チャットサポート、画面共有サポート、業務相談(仕訳・経理・確定申告など) |
ベーシックプランとトータルプランは初年度半額とお得になっているので、初めてソフトを使うので不安という方はサポート付きの有料プランから始めることをおすすめします。 サポートが必要なくなってからフリープランへ切り替えることもできます。
やよいの白色申告 オンラインはクラウド会計ソフトなので、パソコンへインストールする必要はありません。一度登録したら、ネットからログインするだけで利用できます。Windows・Macどちらにも対応しており、スマホなどからも入力できます。ネット環境さえあれば、ちょっと空いている時間に、あるいは移動時間にも操作が可能です。