やよいの白色申告 オンラインのレビュー
更新日 2022年10月03日
「やよいの白色申告 オンライン」は会計ソフトの弥生が提供する、白色申告専用のクラウド会計ソフトです。弥生製品で唯一の白色申告専用ソフトです。
青色申告用では「やよいの青色申告 オンライン」が提供されています。
このソフトは従来のようにパソコンにソフトをインストールするタイプではなく、 ネットからログインして利用するタイプのものです。 Windows・Macどちらからでも操作でき、スマートフォンやタブレット端末からでも会計ソフトが操作できます。
フリープランは、メーカーサポートが利用できない代わりに永年無料で利用できます。電話・メール・チャットのサポートがつくベーシックプランは、年間10,120円で利用できます。また、確定申告に関する電話相談もできるトータルプランは年間18,480円です(ベーシックプランとトータルプランは、初年度のみ半額)。
白色申告 オンラインの取引入力方法
現金取引など、手動で入力が必要なものは「かんたん取引入力」に入力していきます。 「収入」「支出」のどちらかを選択して、下記の5項目を入力するだけです。
項目 | 今回の入力例 |
---|---|
取引日 | カレンダーボタンから「12月20日」を選択 |
科目 | プルダウンメニューから「地代家賃」を選択 |
摘要 | 事務所の家賃を支払ったので「事務所家賃」と入力 |
取引先 | 今回は空欄 |
金額 | 支払った金額「80,000」と入力 |
これで取引の帳簿づけは完了です。簡単ですね。摘要と取引先は、必要に応じて入力します。 ちなみに「?」の部分にマウスカーソルを合わせれば、その項目の簡単な説明が表示されます。
「スマート取引取込」とは、銀行明細やクレジットカードなどの情報を取得し、自動仕訳する機能です。 連携サービスに銀行口座やカード情報を登録しておけば、これらの取引内容を自動取得してくれます。これにより、銀行通帳を確認しながら預金取引を手入力していく手間が省けます。
取引・損益のレポート機能
他のクラウド会計ソフトと同様、やよいの白色申告 オンラインにもレポート機能があります。 これは帳簿づけや確定申告に必要なものではありませんが、事業の経営状況がグラフで把握できる便利な機能です。
- 日別取引レポート → 1日ごとの取引発生状況を確認できる
- 損益レポート → 損益の月別推移を棒グラフで確認できる
- 科目別損益レポート → 売上や経費ごとの内訳を円グラフ・推移を棒グラフで確認できる
- 取引先別損益レポート → 取引先ごとに損益を確認できる
やよいの白色申告 オンラインの総評
左側のメインメニューが思い切って5つにしぼられており、ソフトの構成が非常にシンプルにまとめられています。 パソコンが得意でない方、簿記の知識がない方にも扱いやすいソフトと言えます。
確定申告については、メインメニューの「確定申告」を選択すれば、 白色申告で必要な「収支内訳書」「確定申告書」の作成ナビゲーションがあらわれます。 この手順にしたがって進めば、白色申告で必要な確定申告書類が簡単に作成できます。
なお、将来的に青色申告へ切り替える場合は、同社が提供する「やよいの青色申告 オンライン」へデータを移行することができます。
セルフプラン・ベーシックプラン・トータルプランの比較
やよいの白色申告 オンラインで提供されている3種類のプランの違いは下表の通りです。 なんといってもフリープランが、その名の通り無料で使えるのが大きな特徴です。 無料期間などのしばりはありません。
やよいの白色申告 オンライン 3種類のプランを比較
フリープラン | ベーシックプラン | トータルプラン |
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帳簿づけ・確定申告書作成などの機能はどのプランでも使える |
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ずっと無料 | 初年度のみ 5,060円/年 (通常は10,120円/年) |
初年度のみ 9,240円/年 (通常は18,480円/年) |
サポートなし | 電話・メール・チャットによるサポートが利用可能 | 電話・メール・チャットによるサポートが利用可能。 経理・マイナンバー・確定申告などの業務相談も可能。 |
表示は税込料金
フリープランも含めて、どのプランでも帳簿づけから確定申告書類の作成まで利用できます。 フリープランと有料プランの違いは「サポート」です。 ベーシックプランとトータルプランは初年度だけ割引価格で使えるので、 まずはどちらかの有料プランで始めて、サポートの必要がなくなれば永年無料のフリープランへ切り替えることをおすすめします。
確定申告が初めてという個人事業主には、確定申告に関する相談もできるトータルプランで始めるのがおすすめです。これで申告書類の作成も安心です。会計ソフトに慣れてサポートが必要なくなれば、フリープランへプラン変更することができます。