「やよいの青色申告」と「やよいの青色申告 オンライン」の違い
更新日 2023年1月09日

弥生株式会社が提供する青色申告用の会計ソフトには、インストール型の「やよいの青色申告」と、クラウド型の「やよいの青色申告 オンライン」の2種類があります。どちらも、帳簿づけから確定申告に必要な基本機能は、不足なく備えています。
公式サイトの情報だけでは比較が難しい部分もあるので、導入前の検討材料として本記事を参考にして下さい。
「やよいの青色申告」と「やよいの青色申告 オンライン」の比較
やよいの青色申告 (インストール型) |
やよいの青色申告 オンライン (クラウド型) |
|
---|---|---|
帳簿づけ画面 | ![]() |
![]() |
タイプ | インストール型 (デスクトップ版) | クラウド型 |
料金形態 | 本体価格 + サポートプランの年額料金 | プランごとの年額料金のみ |
対応OS | Windowsのみ | Windows、Macなど |
対応端末 | 計2台のPCにインストール可能 | 複数のPC、スマホ、タブレットから 利用可能 |
ネット環境 | ネット環境がイマイチでも 軽快に動作する |
ネット環境が必須 |
データ保存 | PCにデータ保存 | クラウド上にデータ保存 |
データ連携等 | サポートプランの加入により 右記が可能 |
・銀行明細などの自動取り込み ・データバックアップ ・バージョンアップ |
どちらのソフトも、新規ユーザー向けのキャンペーンを行っています。これにより「やよいの青色申告」では、初年度はサポートプランの料金が大幅に割り引かれます。また「やよいの青色申告 オンライン」では、初年度の利用料金が無料 or 半額になります。
料金の比較 - どちらも継続して料金を支払う点は同じ
やよいの青色申告 | やよいの青色申告 オンライン | |
---|---|---|
本体価格* (税込) |
13,200円 | なし |
プラン料金 (税込) |
セルフプラン 9,680円/年 (初年度は無料) ベーシックプラン 15,180円/年 (初年度は7,590円/年) トータルプラン 26,400円/年 (初年度は13,200円/年) |
セルフプラン 9,680円/年 (初年度は無料) ベーシックプラン 15,180円/年 (初年度は7,590円/年) トータルプラン 26,400円/年 (初年度は13,200円/年) |
「やよいの青色申告」の料金形態
インストール型の「やよいの青色申告」を利用する際は、まずソフト本体(13,200円)を購入します。それに加えて、毎年「あんしん保守サポート」の料金を支払う形式です。「あんしん保守サポート」には3つのプランがあり、料金が高いほど手厚いサポートを受けられます。
現在は「あんしん保守サポート」の割引キャンペーンが行われています。これにより、新規ユーザーが実際に支払う金額は、下記のようになります。
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
初年度 | 13,200円 (本体13,200円 + サポート無料) |
20,790円 (本体13,200円 + サポート7,590円) |
26,400円 (本体13,200円 + サポート13,200円) |
それ以降 | 9,680円/年 | 15,180円/年 | 26,400円/年 |
税込表示
「あんしん保守サポート」に加入しなくてもソフトは使えますが、加入していないとソフトのバージョンアップが行われません。バージョンアップができないと、翌年以降の税制改正などに対応できなくなってしまいます。
「やよいの青色申告 オンライン」の料金形態
「やよいの青色申告 オンライン」は、ブラウザ上で動作するクラウド型ソフトなので、ソフトの「本体価格」に当たるコストがかかりません。プランごとの年額料金を支払うだけで利用できます。
現在は、新規ユーザー向けのキャンペーンが行われているので、初年度の利用料金が「無料 or 半額」になります。
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
初年度 | 無料 | 7,590円 | 13,200円 |
次年度以降 | 9,680円/年 | 15,180円/年 | 26,400円/年 |
税込表示
プランによる違いは「サポートの手厚さ」です。どのプランを選んでも、ソフト自体の機能は変わりません。たとえば、チャットや電話による操作サポートを受けたい人は、「ベーシックプラン」か「トータルプラン」を選択しましょう。
対応OS・端末の比較 - インストール型ソフトとクラウド型ソフトの違い
やよいの青色申告 | やよいの青色申告 オンライン |
---|---|
Windowsのみ | Windows、Macなど |
計2台のPCにインストール可能 | 複数のPC、スマホ、タブレットから利用可能 |
インストール型の「やよいの青色申告」はWindowsのみ対応。 クラウド版はWindowsでもMacでも使えます。Macユーザーであれば、基本的にクラウド版一択となります。 「やよいの青色申告」はMac OSに対応していません。
インストール型の「やよいの青色申告」は、2台のPCまで利用することができます。こちらはスマホなどから入力することはできません。 オフィスのPCとノートPC、という風に使う場面を想定してインストールするとよいでしょう。
クラウド版は対応する端末の数に制限がありません。複数のPCで利用でき、専用のアプリを入れてスマホでの操作も可能です。 ちょっとしたすきま時間を活かして、スマホで入力や会計状況の確認ができます。
ネット環境とデータ保存の比較 - インストール型ソフトとクラウド型ソフトの違い
やよいの青色申告 | やよいの青色申告 オンライン |
---|---|
ネット環境がイマイチでも 軽快に動作する | ネット環境が必須 |
PCにデータ保存 バックアップサービス有り | クラウド上にデータ保存 バックアップサービス有り |
インストール型はWindowsパソコンにデータを保存します。合計2台のPCにインストールできますが、リアルタイム同期はしません。 パソコンAで使ったデータを弥生のサーバーへアップロードすれば、パソコンBでそれをダウンロードすることにより、利用できます(手間がかかります)。
クラウド版はWeb上にデータが保存され、パソコンからでもスマホからでも操作できます。こちらは自動バックアップが行われるため、自分でバックアップを設定する必要はありません。
データ連携等の比較 - どちらも他のクラウドサービスと連携可能に
やよいの青色申告 | やよいの青色申告 オンライン |
---|---|
他のクラウドサービスと連携可能 | |
スマート取引取込:他のクラウドサービスと連携可能、領収書やレシートを自動仕訳 |
「やよいの青色申告」も「やよいの青色申告 オンライン」も、他のクラウドサービスとの連携が可能です。 例えば、店舗運営などでPOSレジを利用している事業主は、そういったクラウドサービスと連携をして会計業務の効率化を進めることができます。
さまざまなサービスと同期させることができ、各サービスの取引データを取り込むことができます。仕訳も推測して行ってくれるため、会計作業の手間が削減できます。紙のレシートや金融機関の取引データ、オンライン請求書データやPOSレジシステムで入力したお店の売上データを、クラウド経由で自動で取り込み、自動仕訳してくれます。
スマート取引取込が可能な主なサービス
- ネットバンキングの口座取引履歴
- クレジットカードの明細
- 電子マネー
- 口座管理、資産管理サービス
- POSレジサービス 他
「やよいの青色申告」と「やよいの青色申告 オンライン」の比較まとめ
最後に「やよいの青色申告」と「やよいの青色申告 オンライン」の違いを比較表にまとめておきます。もともと両者には機能の差があり、インストール型の方が複雑な機能に対応していました。しかし、クラウド型の機能拡充が進んでこの差は縮まりつつあります。
クラウド版では、以前はできなかった不動産所得申告、消費税申告が可能になりました。 また、インストール版も幅広いクラウドサービスに連携できるようになりました。
やよいの青色申告 | やよいの青色申告 オンライン | |
---|---|---|
操作画面 | ![]() | ![]() |
タイプ | インストール型 (デスクトップ版) | クラウド版 |
本体価格 (税込) |
13,200円 | なし |
プラン料金 (税込) |
セルフプラン:9,680円/年(初年度は無料) ベーシックプラン:15,180円/年(初年度は半額) トータルプラン:26,400円/年(初年度は半額) |
|
対応OS | Windowsのみ | Windows、Macなど |
対応端末 | 計2台のPCにインストール可能 | 複数のPC、スマホ、タブレットから 利用可能 |
ネット環境 | ネット環境がイマイチでも 軽快に動作する | ネット環境が必須 |
データ保存 | PCにデータ保存 | クラウド上にデータ保存 |
データ連携等 | サポートプランに入れば 右記が可能 |
・銀行明細などの自動取り込み ・データバックアップ ・バージョンアップ |
インストール型「やよいの青色申告」の「あんしん保守サポート」、クラウド型「やよいの青色申告 オンライン」の料金、ともに初年度は割引されます。後々プランを変更することもできるので、まずはサポートの充実しているトータルプランから始めて、サポートが必要なくなってからセルフプランに切り替えるのがおすすめです。
先述のとおり、いずれも継続的に料金を支払うことには変わりないので、どちらにしようか迷っている方には「やよいの青色申告 オンライン」が断然おすすめです。こちらのほうが操作が簡単で、会計初心者にとってやさしい作りになっています。
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