電子申告の対応で比較する会計ソフト【個人事業主向け】

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更新日 2023年12月22日

電子申告できるクラウド会計ソフト【e-Tax】

大手3社(弥生・freee・マネーフォワード)の会計ソフトを、電子申告への対応状況で比較します。現状、個人事業主向けのクラウド会計ソフトで、e-Taxへの対応が最も進んでいるのは「freee会計」です。

電子申告への対応状況【比較表】

大手3社のクラウド会計ソフトでは、どれも会計ソフトからスムーズに電子申告ができるようになっています。ただ、パソコンとスマホの使い分けについては、まだ対応状況に差があるので注意しましょう。

電子申告への対応状況

弥生 freee マネーフォワード
パソコンからの
電子申告

ちょっと面倒
スマホからの
電子申告
×
未対応
  • 弥生……………………PCからはスムーズに電子申告できるが、スマホ申告は未対応
  • freee ………………… PCでもスマホでもスムーズに電子申告できる
  • マネーフォワード……PCからの電子申告は少し面倒だが、スマホ申告ならカンタン

前提として、会計ソフトから電子申告をする際には「マイナンバーカード」と「ICカードリーダー」が必要です(スマホ申告の際はスマホのカード読み取り機能を使う)。いわゆる「ID・パスワード方式」による電子申告はできないので注意しましょう。

ちなみに、会計ソフトで申告書類を作って、その内容を「確定申告書等作成コーナー(国税庁のウェブサイト)」に手入力で転記する方法もあります。この方法なら二度手間にはなりますが、ソフトの対応状況に関わらず電子申告ができます。

やよいの白色申告 オンライン / やよいの青色申告 オンライン

弥生は「やよいの白色申告 オンライン」と「やよいの青色申告 オンライン」を別々に提供していますが、電子申告への対応状況はどちらも同じです。

  • 弥生独自の電子申告ソフトを使って簡単に電子申告ができる
  • スマホを使ってマイナンバーカードを読み取る
  • スマホからの電子申告には未対応
パソコンから電子申告 スマホから電子申告

「確定申告e-Taxオンライン」を使う
×
未対応

弥生独自の電子申告ソフト(確定申告e-Taxオンライン)をパソコンにインストールしておけば、会計ソフトからシームレスに電子申告ができます。

電子申告の流れ -「やよいの青色申告 オンライン」の例

書類の作成 データの出力 データの送信
(確定申告e-Taxオンライン)
確定申告書類の作成(やよいの青色申告) 確定申告e-Taxモジュールの起動(やよいの青色申告) 電子申告データの送信(確定申告e-Taxオンライン)

あらかじめパソコンに「確定申告e-Taxオンライン」をインストールしておけば、書類の作成画面からそのまま電子申告を始められます。画面の指示に従って操作すればよいので、特に難しいことはありません。

弥生の電子申告ソフトで申告データを送信する際は、マイナンバーカードの読み取りが必要です。マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホを使ってカードを読み取ります。スマホに「弥生 電子署名」という無料アプリをインストールしておけば、簡単に読み取りができます。

>> やよいの白色申告 オンライン
>> やよいの青色申告 オンライン

freee会計

  • freee独自の「freee電子申告アプリ」を使えば簡単に電子申告ができる
  • 「freee電子申告アプリ」はパソコン版とスマホ版の両方が提供されている
  • スマホでも確定申告書類の作成~電子申告が可能
パソコンから電子申告 スマホから電子申告

パソコン版の「freee電子申告アプリ」を使う

スマホ版の「freee電子申告アプリ」を使う

「freee電子申告アプリ」には、パソコン版(Windows・Mac)とスマホ版(Android・iOS)があります。デバイスやOSを問わず、確定申告書類の作成画面からシームレスに電子申告ができます。

パソコンから電子申告をする場合

マイナンバーカードとICカードリーダーがあれば、パソコン版の「freee電子申告アプリ」を使って電子申告ができます。大まかな流れは、以下のとおりです。

書類の作成 データの出力 データの送信
(freee電子申告アプリ)
確定申告書類の作成(freee会計) 電子申告アプリの起動(freee会計) 電子申告データの送信(freee会計)

スマホから電子申告をする場合

マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホを持っていれば、スマホ版の「freee電子申告アプリ」で電子申告ができます。この場合、わざわざICカードリーダーを買う必要はありません。

書類の作成 データの出力 データの送信
確定申告書類の作成(freeeのスマホアプリ) 電子申告アプリの起動(freeeのスマホアプリ) 電子申告データの送信(freeeのスマホアプリ)

ちなみに、パソコンで作った申告書類をスマホで送信する、ということもできます。逆に、スマホで作った申告書類をパソコンで送信することも可能です。

>> freee会計

マネーフォワード クラウド確定申告

  • スマホアプリに電子申告機能が搭載されている
  • スマホアプリだけでも確定申告書類の作成~電子申告が済ませられる
  • パソコンで書類を作成し、スマホアプリで電子申告を行うことも可能
パソコンから電子申告 スマホから電子申告

「e-Taxソフト(WEB版)」を使う

スマホアプリを使う

マネーフォワードから電子申告をする際は、主に下記3つの方法が考えられます。

  1. スマホで申告書類を作って、スマホから電子申告をする
  2. パソコンで申告書類を作って、スマホから電子申告をする
  3. パソコンで申告書類を作って、国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」で電子申告をする

1か2の方法なら、国税庁のソフトを介さずスムーズに電子申告ができます。たとえば、書類作成から電子申告までスマホで行う場合は、以下のような流れになります。

書類の作成 データの送信
確定申告書類の作成(マネーフォワードのスマホアプリ) 電子申告データの送信(マネーフォワードのスマホアプリ)

スマホアプリからの電子申告は、スマホがマイナンバーカードの読み取りに対応していることが前提です。スマホが対応していない場合は、別途でICカードリーダーを用意して、3の方法で電子申告をすることになります。

>> マネーフォワード クラウド確定申告

クラウド会計ソフトの対応状況まとめ

料金プランと電子申告の対応状況

弥生 freee マネーフォワード
料金
(税込)
【白色申告】
フリープラン
0円
ベーシックプラン
10,120円/年
初年度は無料
トータルプラン
18,480円/年
初年度は半額
スターター
1,628円/月
12,936円年


スタンダード
2,948円/月
26,136円/年


プレミアム
43,780円/年
パーソナルミニ
1,408円/月
11,880円/年


パーソナル
1,848円/月
16,896円/年


パーソナルプラス
39,336円/年
【青色申告】
セルフプラン
9,680円/年
初年度は無料
ベーシックプラン
15,180円/年
初年度は無料
トータルプラン
26,400円/年
初年度は半額
パソコンでの電子申告
ちょっと面倒
スマホでの電子申告 ×
未対応

弥生

  • パソコンからなら、独自のツールでスムーズに電子申告ができる
  • ただし、マイナンバーカードを読み取るためには対応スマホが必要
  • スマホ申告には未対応

freee

  • パソコンからは「freee電子申告アプリ」でスムーズに電子申告ができる
  • スマホ版の「freee電子申告アプリ」を使えば、スマホ申告も可能
  • スマホ申告の場合、マイナンバーカードはスマホで読み取れる(対応機種に限る)

マネーフォワード

  • パソコンからの電子申告では「e-Taxソフト(WEB版)」を使うことになる
  • スマホからならスムーズに電子申告ができる
  • スマホ申告の際、マイナンバーカードはスマホで読み取れる(対応機種に限る)

現状、シームレスな電子申告に関しては「freee」が最も進んでいます。まだ電子申告の具体的な流れをイメージできない個人事業主でも、ひとまずfreeeを選んでおけば間違いありません。ただ、他社よりも利用料金が少し高めなので、この点も含めて比較検討しましょう。

>> やよいの白色申告 オンライン
>> やよいの青色申告 オンライン
>> freee会計
>> マネーフォワード クラウド確定申告