マネーフォワードのスマホアプリを使ってみた!個人事業主向けの操作レビュー

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更新日 2023年12月01日

マネーフォワード クラウド確定申告 スマホアプリ版のレビュー

個人事業主向けのクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」には、「スマホアプリ版」と「ブラウザ版」があります。 本記事では、このうち「スマホアプリ版」の操作感について、実際に使用してレビューをまとめています。

スマホアプリ版とは?

スマホアプリ版とブラウザ版は、どちらも同じマネーフォワードアカウントで利用できます。相互にデータが同期されるので、どちらから操作しても構いません。

マネーフォワードのデータ同期 - スマホアプリとブラウザ

バージョンアップによりスマホアプリ版でできることが年々増えており、今ではアプリで大抵のことができるようになっています。空き時間にちょっとした帳簿づけをする程度なら、アプリ版で操作するのがおすすめです。

スマホアプリ版とブラウザ版の違い【比較一覧表】

スマホアプリ版 ブラウザ版
ホーム画面
マネーフォワード スマホアプリ版のホーム画面
マネーフォワード ブラウザ版のホーム画面
料金 1,408円/月~
11,880円/年~

(どちらも使えてこの価格から)
仕訳登録
(手入力)
仕訳登録
(自動仕訳)

一括登録が不可
仕訳登録
(レシート撮影)

別アプリを併用

別アプリを併用
固定資産の登録 ×
家事按分の設定
確定申告書類の作成
スマホで電子申告
「e-Taxソフト」が必要
各種帳簿・レポート
種類が少ない

※ 料金は税込表示

上記の通り、固定資産の登録に関しては「ブラウザ版」での操作が必須です。それ以外の機能面で、「スマホアプリ版」が大きく劣っているところは見受けられません。

本記事ではスマホアプリ版の機能にフォーカスして、実際の操作画面を紹介しながら詳しくレビューしていきます。

① ホーム画面

ホーム画面は、会計ソフトを使ったことがない人でも分かりやすいメニュー構成です。「手入力で仕訳をつくる」のボタンから、思い立ったときにすぐ記帳できます。

ホーム画面 - マネーフォワードのスマホアプリ

マネーフォワード スマホアプリ版のホーム画面

確定申告書類を作成するときは、ホーム画面下方の「事業ノート(= 帳簿づけ)」と「確定申告」を切り替えて使用します。ちなみに「設定」からは、アカウント情報の管理や、家事按分の設定などが行えます。

② 仕訳の操作画面(手入力)

会計ソフトで仕訳データを登録する方法は「手入力」と「自動仕訳」に大別できます。マネーフォワード クラウド確定申告」のスマホアプリは、どちらにも対応しています。

まず、手入力の画面から見てみましょう。手入力用のインターフェイスは、「かんたん入力」と「振替伝票入力」の2種類が用意されています。

手入力での仕訳 - かんたん入力・振替伝票入力

かんたん入力 振替伝票入力
マネーフォワード スマホアプリ - かんたん取引入力
マネーフォワード スマホアプリ - 振替伝票入力
会計の知識がなくても
質問に答えていくだけでOK
最低限の知識は必要だが
手早く入力できる

「かんたん入力」を選べば、会計の知識がない個人事業主でも複式簿記で記帳できます。慣れてきたら「振替伝票入力」へ切り替えることもできます。

③ 仕訳の操作画面(自動仕訳)

「自動仕訳」とは、銀行口座やクレジットカードのデータを自動で取り込んで、仕訳に反映させる機能です。実際に使用してみたところ、勘定科目の推測もしてくれるので、ほぼタップのみで仕訳を登録できました。

自動仕訳 - 実際の操作画面レビュー

マネーフォワード スマホアプリ - 自動仕訳の設定画面

自動仕訳をするには、まず銀行口座やクレジットカードを連携させます。連携作業も、スマホアプリ版から簡単に行えます。

一度連携しておけば、お金の動きがあったら自動的にマネーフォワードにも反映されます。「明細を選択」の画面から事業に関係あるものを選んで、仕訳帳に追加しましょう。

④ レシート撮影による仕訳登録

レシートをスマホで撮影して、日付・金額・品目などのデータをOCR機能で抽出することも可能です。これを活用すれば、現金で支払った経費なども「自動仕訳」と同じ感覚で処理できます。

ただし「マネーフォワード クラウド確定申告」だけでは、レシートの「撮影&読み取り」ができません。以下のように、無料で使える家計簿アプリの「マネーフォワード ME」と連携させます。

マネーフォワードMEと連携 - レシート撮影

マネーフォワードMEでレシートを撮影して確定申告に利用する

「マネーフォワードME」でレシートを撮影すると、「入出金明細」のデータが自動的に作成されます。あとは、上図のように操作すればOKです。

「マネーフォワード ME」から「マネーフォワード クラウド確定申告」へのデータ取得は、1年分を一括で行えます。レシート撮影時に毎回データ取得をする必要はないので、確定申告の時期にまとめてやったほうが効率が良さそうです。

⑤ 家事按分の設定

家事按分の設定も「スマホアプリ版」で操作できます。「家事按分の仕訳って、難しくてよくわからない!」という個人事業主も多いでしょう。このアプリなら、そんな個人事業主でも簡単に仕訳が完了します。

家事按分の設定 - マネーフォワードのスマホアプリ

マネーフォワード スマホアプリ - 家事按分の設定画面

上図のように、「地代家賃」や「水道光熱費」など、生活費が混在している勘定科目について「事業利用比率」を入力します。これだけで、家事按分の仕訳が自動作成されます。年に1度、確定申告のときに設定すればよいので、労力もかかりません。

⑥ 確定申告書類の作成画面

マネーフォワード クラウド確定申告」のスマホアプリで、個人事業主の確定申告書類を作成できます。ここでは、確定申告書の作成画面を例として紹介します。

確定申告書の作成 - マネーフォワードのスマホアプリ

マネーフォワード スマホアプリ - 確定申告書Bの作成画面

上図のように、スマホで確認・入力していくだけで、確定申告書が完成します。実際に操作した感触では、レイアウトが工夫されていて、スマホの小さな画面でも見やすかったです。

完成した書面は、PDFでダウンロードできます。税務署の窓口に直接提出する場合や、郵送で提出する場合は、これらをそのまま印刷して使用できます。

⑦ 電子申告の流れ

マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマホ機種であれば、「マネーフォワード クラウド確定申告」のアプリ内で電子申告が完結します。スマホでマイナンバーカードをピッと読み取れば送信完了するので、非常にスムーズです。

電子申告 - マネーフォワードのスマホアプリ

電子申告の流れ(マネーフォワード スマホアプリ版)

ちなみに「ブラウザ版」からも電子申告は可能ですが、その場合は国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」を経由する必要があります。

「国税庁のソフトは使いにくい!」という個人事業主も多いので、対応機種のスマホを持っているなら「スマホアプリ版」から電子申告するのがオススメです。

⑧ レポート画面 - 経営分析に役立つ

「スマホアプリ版」では、口座残高や損益分析などのグラフレポートを表示できます。「ブラウザ版」に比べると種類は少ないですが、これくらいで充分な個人事業主も多いでしょう。

レポート画面 - マネーフォワードのスマホアプリ

レポート画面(マネーフォワード スマホアプリ版)

静止画ではお伝えしづらいですが、グラフや科目をタップすると表示が動的に切り替わります。経営状態をパッと把握したいとき、いつでもリアルタイムで確認できます。

他社スマホアプリとの比較

大手3社「マネーフォワード・弥生・freee」のクラウド会計ソフトには、それぞれスマホアプリが用意されています。これらの違いをざっくり比較してみましょう。

大手3社のスマホアプリ【比較一覧表】

マネーフォワード
クラウド確定申告
やよいの青色申告
オンライン
freee会計
ホーム画面
マネーフォワード スマホアプリ版のホーム画面
弥生 スマホアプリ版のホーム画面
freee スマホアプリ版のホーム画面
対応OS iOS・Android
会計ソフトの料金 10,560円/年~ 9,680円/年~ 12,936円/年~
スマホアプリの料金 無料
(会計ソフトの料金だけでOK)
仕訳
登録
手入力
自動仕訳 ×
レシート撮影
別アプリを併用

別アプリを併用
固定資産の登録 × ×
家事按分の設定 ×
確定申告書類の作成 ×
スマホで電子申告 ×
別アプリを併用
レポート表示 ×
マネーフォワード 弥生 freee

※ 料金はすべて税込表示

マネーフォワードとfreeeは、スマホアプリでも帳簿づけから確定申告書類の作成まで行うことができます。マイナンバーカードの読み取りができるスマホを使って、自宅から電子申告することもできます(2016年に発売された「7」以降のiPhoneや、多くのAndroid端末がマイナンバーカードの読み取りに対応しています。)。

まとめ

本記事では、個人事業主向けのクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」のスマホアプリをレビューしました。実際に使ってみて、とくに良かったのは以下の3点です。

  • レシートをスマホで撮影して、仕訳の登録ができる
  • 確定申告書類をスマホで作成できる
  • スマホで自宅などから電子申告ができる

マネーフォワードで下記いずれかのプランに加入していれば、「クラウド確定申告」や「クラウド経費」など10個以上のソフトを利用でき、追加料金なしでスマホアプリも利用できます。

「マネーフォワード クラウド」料金プラン

パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
料金
(税込)
10,560円/年
1,078円/月
12,936円/年
1,408円/月
39,336円/年
(月額プランなし)
申告形式 白色申告・青色申告
仕訳登録
(手入力)
仕訳登録
(自動仕訳)
申告書類の作成
請求業務の制限
制限あり

制限なし

制限なし
サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

通常の記帳作業と確定申告なら「パーソナルミニ」で十分に対応できます。迷うようなら、とりあえず「パーソナルミニ」で契約しておけば間違いありません。

請求書の作成・管理もマネーフォワードに一元化したい場合は「パーソナル」、電話サポートが必要なら「パーソナルプラス」を検討してみましょう。

>> マネーフォワード(公式)