青色申告で提出する書類 - 青色申告決算書と確定申告書

更新日 2024年8月02日

青色申告で提出する必要書類

青色申告で提出する「所得税青色申告決算書(以下、青色申告決算書)」「確定申告書」の概要と、それらの入手方法についてまとめました。白色申告に必要な書類については、こちらの記事でまとめています。

青色申告の提出書類と入手方法

青色で確定申告を行う場合、「青色申告決算書」と「確定申告書」の2つを提出するのが基本です。

青色の確定申告で提出する書類

  • 青色申告決算書
  • 確定申告書(第一表・第二表)

青色申告を行うには、あらかじめ「青色申告申請書」を提出しておく必要があります。この届出を定められた期限内に税務署へ提出して受理されていないと、その年分は青色で確定申告できません。

確定申告で提出する書類を入手するには、以下の方法があります。

初めて確定申告をする場合

  • 国税庁のウェブサイトからダウンロードして印刷する
  • 税務署や役所までもらいに行く
  • 税務署に連絡して郵送してもらう

>> 確定申告書類の入手方法

確定申告に必要な書類は、国税庁のウェブサイトからPDFファイルをダウンロードすることができます。ダウンロードしたファイルを印刷すれば、それをそのまま申告用の書類として使用できます。
>> 確定申告書類 - 国税庁

なお、e-Taxで電子申告する場合は、書類を印刷して提出する必要はありません。

2回目以降の確定申告

一度確定申告をすると、翌年からは申告に必要な書類が郵送されるようになります(e-Taxで電子申告した場合や、引っ越しした場合などを除く)。

提出書類① 青色申告決算書

青色申告決算書は、売上や必要経費の内訳を記入して、事業所得の計算プロセスを示すものです。損益計算表3ページと貸借対照表1ページ、合計4ページで構成されています。4ページ目の「貸借対照表」を見れば、その事業における財務状況を把握することができます。

  • 1ページ目……損益計算書
  • 2ページ目……損益計算書の明細書
  • 3ページ目……損益計算書の明細書
  • 4ページ目……貸借対照表・製造原価の計算欄

青色申告決算書には「一般用」「農業所得用」「不動産所得用」「現金主義用」の4種類があります。本記事では、多くの事業主が使うことになる「一般用」を例に紹介します。

青色申告決算書(全4ページ)

ページ1ページ2
青色申告決算書1ページ目(令和2年分以降用)
青色申告決算書2ページ目(令和2年分以降用)
ページ3ページ4
青色申告決算書3ページ目(令和2年分以降用)
青色申告決算書4ページ目(令和2年分以降用)

ページ1(損益計算書)

1ページ目の中央やや上部には「損益計算書」と記載されています。その年に得た収入と、支出した費用を記入して事業所得を算出するのが「損益計算書」です。

ページ2・3(各種の内訳)

2ページ目と3ページ目には、月別の売上・各経費の内訳などの詳細情報を記入します。

ページ4(貸借対照表)

その年の期首と期末の時点で、資産や負債がいくらあるのかを示すのが「貸借対照表」です。個人事業の場合、基本的に「期首」は1月1日を「期末」は12月31日を指します。ちなみに、青色申告でも10万円控除なら、この貸借対照表は記入しなくて構いません。

>> 青色申告で65万円控除を受けるには?
>> 青色申告決算書(一般用)の書き方

提出書類② 確定申告書と添付書類台紙

書面で確定申告をする場合は、基本的に「確定申告書」と「添付書類台紙」をセットで提出します。確定申告書には「第一表・第二表・第三表」などの種類がありますが、主に使用するのは「第一表」と「第二表」だけです。

確定申告書 第一表 確定申告書 第二表
確定申告書 1ページ目(令和4年分以降用) 確定申告書 2ページ目(令和4年分以降用)

第一表には、所得や所得控除、所得税の計算結果などを記入します。第二表には、所得の内訳や所得控除についての詳細情報などを記入します。 >> 確定申告書の書き方

確定申告書の添付書類台紙

所得控除を受ける際など、確定申告書と一緒に証明書などを提出します。提出の際は、この「添付書類台紙」に証明書などをノリやホッチキスで貼りつけて提出することになっています。添付する書類には、本人確認書類の写し(マイナンバーカードのコピーなど)、所得控除に関係する各種証明書などがあります。

添付書類台紙 表面添付書類台紙 裏面
添付書類台紙(令和2年分以降用)の表面
添付書類台紙(令和2年分以降用)の裏面

まとめ

先述の通り、青色で確定申告をするには、事前に税務署へ申請を出しておく必要があります。 定められた期限内に申請書を提出しなければ、青色申告できないので注意しましょう。

多くの個人事業主が青色申告で提出するのは「青色申告決算書」と「確定申告書」です。 これらのファイルは国税庁のウェブページからダウンロードできます。一度でも確定申告をすれば、それ以降は税務署から確定申告書類が郵送されるようになります。

  • 所得税青色申告決算書
  • 確定申告書(第一表・第二表)

普段から青色申告用の会計ソフトを使って売上や経費を帳簿づけしていれば、上記書類の大部分は自動で仕上がります。 こういった会計ソフトは「帳簿づけ」と「確定申告書類の作成」という面倒な作業をラクにしてくれます。 初心者でも扱いやすいソフトが増えているので、これから初めて青色申告をするという方におすすめです。

>> 青色申告用の会計ソフト一覧
>> 青色申告決算書の書き方・記入例
>> 青色申告に関する情報まとめ