電子申告における個人認証の方法 - マイナンバーカード方式とID・パスワード方式

更新日 2020年5月29日

電子申告における個人認証の方法

電子申告をする際、必ずオンラインで個人認証を行います。この認証方法について、マイナンバーカードを使う「マイナンバーカード方式」と、マイナンバーカードを使わない「ID・パスワード方式」を見ていきましょう。

電子申告における個人認証とは

e-Taxを利用する際には、オンラインでの個人認証が必須です。電子申告をする場合は、基本的に「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」のどちらかの方法で認証を行います。

マイナンバーカード方式ID・パスワード方式
マイナンバーカードに内蔵された電子証明書を読み取ることで、認証する方法事前に税務署で発行したIDとパスワードを使って、マイナンバーカードなしで認証する方法

まだマイナンバーカードを作っていない人にとっては、ID・パスワード方式で進めるほうがラクです。ただし、あくまでマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な手段なので、利用できる場面が限られています。

利用できる場面

マイナンバーカード方式ID・パスワード方式
・確定申告書等作成コーナーからの電子申告
・e-Taxソフトからの電子申告
・e-Taxソフト(WEB版)からの電子申告
・独自ツール*からの電子申告
などなど
・確定申告書等作成コーナーからの電子申告

* 会計ソフトメーカーが提供する独自の電子申告ツールのこと

ウェブ上の「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする際は、ID・パスワード方式で全く問題ありません。ただ、今後もe-Taxを活用していくつもりなら、始めからマイナンバーカード方式を利用しておいてもよいでしょう。

【認証の手順】マイナンバーカード方式

マイナンバーカード方式では、マイナンバーカードだけでなく、それを読み取るためのカードリーダーも必要です。また、カードから読み取った情報で個人認証を行うために、専用ソフト等のセットアップも必要になります。

マイナンバーカード方式の手順

マイナンバーカードは、総合サイトから申請すれば1~2ヶ月で取得できます。ICカードリーダーは、市販のものを使います。安いものなら2,000~3,000円で販売されています。

認証に必要なセットアップは、e-Taxの公式サイトから「e-Tax受付システム」にアクセスして行います。なお「確定申告書等作成コーナー」を利用する際にも、同様のセットアップが可能です。

カードリーダーはスマホで代用できる場合も

iPhone(7以降)を含む一部のスマホでは、マイナンバーカードの情報を読み取ることができます。ただ、パソコンに接続して利用する際は、パソコンとスマホの相性によってうまく使えない場合もあります。詳しくは以下のページを参考にしてください。
>> ICカードリーダライタのご用意 - 公的個人認証サービス

【認証の手順】ID・パスワード方式

ID・パスワード方式なら、税務署で事前手続きを済ませておくだけで、簡単に個人認証ができます。マイナンバーカードは必要ありません。ただし、ID・パスワード方式で個人認証ができるのは「確定申告書等作成コーナー」を利用する時だけです。

ID・パスワード方式の手順

ID・パスワード方式の手続きは10分程

まずは免許証などの本人確認書類を持って、税務署へ行きましょう。混雑していなければ、手続き自体は10分程度で終わります。その場で下図のような通知が発行されます。この記載された番号を入力するだけで、オンラインでの個人認証を行えます。

ID・パスワード方式の届出完了通知

このIDとパスワードは、いちど発行すれば翌年以降も使えます。何度も手続きを行う必要はありません。ただ、ID・パスワード方式はあくまで暫定的な認証方法なので、いずれ利用できなくなる可能性があることは覚えておきましょう。

ID・パスワード方式ではできないこと

「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をするだけなら、手順が簡単なID・パスワード方式がおすすめです。しかし、ID・パスワード方式による個人認証では、たとえば以下のような機能を利用できません。

  • e-Taxソフトやe-Taxソフト(WEB版)を使った電子申告
  • 会計ソフトの独自ツールを使った電子申告
  • e-Taxのメッセージボックスに届く通知の確認

e-Taxソフト・e-Taxソフト(WEB版)を使った電子申告

e-Taxソフトやe-Taxソフト(WEB版)を使えば、利用中の会計ソフトから出力したデータをそのまま国税庁に送信できます。しかし、その際にはマイナンバーカード方式による個人認証が必須です。

会計ソフトの独自ツールを使った電子申告

会計ソフトによっては、メーカーが独自の電子申告ツールを提供している場合もあります(freeeの「電子申告アプリ」や、弥生の「確定申告e-Taxモジュール」など)。しかし、今のところID・パスワード方式で使えるものはありません。>> 個人の会計ソフト一覧

e-Taxのメッセージボックスに届く通知の確認

e-Taxのメッセージボックスに届く通知の一部は、マイナンバーカード方式で認証をしないと閲覧できません。と言っても、必要最低限の通知はマイナンバーカードを使わなくても閲覧できるので、それほど困ることはないでしょう。

まとめ - どっちの方式がいい?

「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする際は、マイナンバーカード方式かID・パスワード方式のどちらかで個人認証を行います。しかし、それ以外の方法で電子申告をする場合は、基本的にマイナンバーカード方式の一択です。

利用できる場面

マイナンバーカード方式ID・パスワード方式
・確定申告書作成コーナーからの電子申告
・e-Taxソフトからの電子申告
・e-Taxソフト(WEB版)からの電子申告
・独自ツールからの電子申告
などなど
・確定申告書作成コーナーからの電子申告

「確定申告書等作成コーナー以外から電子申告をしたい」「本格的にe-Taxを活用していきたい」という人は、マイナンバーカード方式を利用しましょう。マイナンバーカードさえ手元にあれば、その他の準備はそれほど手間ではありません。

一方、ID・パスワード方式は「マイナンバーカードは作ってないけど、電子申告をしてみたい」という人にピッタリです。税務署で簡単な手続きを済ませるだけで、「確定申告書等作成コーナー」から電子申告ができるようになります。

ただ、ID・パスワード方式は、あくまでマイナンバーカードが普及するまでの暫定手段であるということも覚えておきましょう。まだしばらくは利用できる見込みですが、いずれはマイナンバーカード方式が主流になっていくことが予想されます。

>> マイナンバーカードの作り方 - 個人番号カードの発行方法
>> 電子申告の流れ - 確定申告書等作成コーナーを利用する場合
>> 電子申告の流れ - 会計ソフトを使う場合