会計ソフトを使って電子申告する方法【個人事業主】

更新日 2022年2月04日

会計ソフトを使って電子申告をする方法【個人事業主】

会計ソフトから電子申告する方法

会計ソフトを活用した電子申告の方法には、大きく3つのパターンがあります。会計ソフトで確定申告書類を作成するところまでは同じですが、それを国税庁に送信する方法が3種類あります。

会計ソフトから電子申告をする3つの方法(個人事業主)

会計ソフトから電子申告をする3つの方法
  • いずれの場合もマイナンバーカードが必須
  • 会計ソフト独自の電子申告ツールを使うのがいちばんラク
  • 「e-Taxソフト(WEB版)」は、国税庁が運営するウェブサイトのようなもの
  • 「e-Taxソフト」は、国税庁が提供するWindows向けのインストール型ソフト

大手の会計ソフトメーカーは、自社のユーザー向けに独自の電子申告ツールを提供しています。これを使えば、会計ソフトからシームレスに電子申告ができます。現状では、これが最もカンタンな電子申告の方法だと言えます。

会計ソフトに独自の電子申告ツールがない場合は、国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」を使います。この場合は、会計ソフトで作成した申告データを、いったん「e-Taxソフト(WEB版)」にアップロードしてから送信します。

ちなみに、Windowsユーザーならインストール型の「e-Taxソフト」も利用できます。しかし、このソフトは非常に使い勝手が悪いので、個人事業主にはおすすめしません。

弥生の場合

やよいの青色申告オンライン(操作画面)
独自の電子申告ツール マイナンバーカード ICカードリーダー
あり 必要 スマホで代用可能*

*Windowsの場合、代用できるのはAndroidスマホのみ

弥生の会計ソフトを使う場合は、弥生独自のツールで簡単に電子申告ができます。弥生の電子申告ツールには「確定申告e-Taxモジュール」と「確定申告e-Taxオンライン」の2種類があり、以下のように使い分けます。

電子申告ツールの使い分け【弥生の会計ソフト】

やよいの白色申告 オンライン
やよいの青色申告 オンライン
やよいの青色申告
(インストール型)
Windows 「確定申告e-Taxモジュール
を使って電子申告ができる
「確定申告e-Taxモジュール
を使って電子申告ができる
Mac 「確定申告e-Taxオンライン
を使って電子申告ができる
-

あらかじめ「確定申告e-Taxモジュール」か「確定申告e-Taxオンライン」を、パソコンにインストールしておきます。確定申告書類の作成画面からそれらを起動できるので、あとは画面の指示に従って操作していくだけでOKです。

電子申告の流れ(弥生の場合)

確定申告書類の作成 電子申告ツールの起動 申告データの送信
確定申告書類の作成(やよいの青色申告オンライン)
確定申告e-Taxモジュールの起動(やよいの青色申告オンライン)
電子申告データの送信(確定申告e-Taxモジュール)

※ Windows向けの「確定申告e-Taxモジュール」を使う場合の例

Windows用の「確定申告e-Taxモジュール」では、パソコンに外付けするタイプの「ICカードリーダー」でマイナンバーカードを読み取ります。Androidスマホを持っていれば、スマホでマイナンバーカードを読み取る方法もありますが、準備が面倒なのでオススメしません。

Mac用の「確定申告e-Taxオンライン」では、スマホに「弥生 電子署名」というアプリをインストールしてマイナンバーカードを読み取ります(マイナンバーカード読み取りの対応機種ならAndroidでもiOSでもよい)。準備にそれほど手間がかからず、ラクに電子申告が行えます。

>> やよいの白色申告 オンライン(公式)
>> やよいの青色申告 オンライン(公式)

freeeの場合

freee会計(操作画面)
独自の電子申告ツール マイナンバーカード ICカードリーダー
あり 必要 スマホで代用可能

freee会計」を使う場合は、「freee電子申告アプリ」というツールで簡単に電子申告ができます。freee会計では、パソコン(ブラウザ版)とスマホ(スマホアプリ版)のどちらでも、同様の方法で電子申告が可能です。

【freee会計】パソコンとスマホアプリの違い

パソコンの場合
(ブラウザ版)
スマホの場合
(スマホアプリ版)
帳簿づけ
申告書類の作成
電子申告 「freee電子申告アプリ」という
PCソフトを使う
「freee電子申告アプリ」という
スマホアプリを使う

あらかじめパソコンかスマホに「freee電子申告アプリ」をインストールしておけば、書類作成の画面からシームレスに電子申告ができます。以下はパソコンで操作する際の画面ですが、スマホアプリ版でも流れは同じです。

電子申告の流れ(freeeの場合)

確定申告書類の作成 電子申告ツールの起動 申告データの送信
確定申告書類の作成(freee会計)
電子申告アプリの起動(freee会計)
電子申告データの送信(freee会計)

ICカードリーダーを持っていない個人事業主は、スマホアプリ版から電子申告をします。この場合はスマホを使ってマイナンバーカードを読み取れるので、ICカードリーダーは不要です。(スマホがマイナンバーカード読取の対応機種であることが前提)

なお、ブラウザ版とスマホアプリ版では、常に情報が同期されています。ですから、スマホで記帳した内容をもとにPCで申告書類を作ったり、PCで作った申告書類をスマホから送信したりすることも可能です。

>> freee会計(公式)

マネーフォワードの場合

マネーフォワード クラウド確定申告(操作画面)
独自の電子申告ツール マイナンバーカード ICカードリーダー
あり 必要 スマホで代用可能

マネーフォワード クラウド確定申告」には、ブラウザ版と同等の機能を備えたスマホアプリがあります。電子申告をする際は、このスマホアプリを使います。(パソコンから電子申告をする場合は「e-Taxソフト(WEB版)」を使う)

【マネーフォワード】ブラウザ版とスマホアプリ版の主な違い

パソコンの場合
(ブラウザ版)
スマホの場合
(スマホアプリ版)
帳簿づけ
申告書類の作成
電子申告

ブラウザ版とスマホアプリ版では情報が同期されているので、書類の作成まではPCで済ませて「電子申告だけスマホアプリでやる!」ということも可能です。その場合は、以下のような流れになります。

電子申告の流れ(マネーフォワードの場合)

確定申告書類の作成 電子申告機能を起動
(スマホアプリ)
申告データの送信
(スマホアプリ)
確定申告書類の作成(マネーフォワード)
スマホアプリの電子申告機能(マネーフォワード)
電子申告データの送信(マネーフォワードのスマホアプリ)

電子申告の際は、スマホでマイナンバーカードを読み取れるので、別途でICカードリーダーを用意する必要はありません。ただし、手持ちのスマホがマイナンバーカード読取の対応機種であることが前提になります。

>> マネーフォワード クラウド確定申告(公式)

【補足】e-Taxソフト(WEB版)を使う場合

マイナンバーカード ICカードリーダー
必要 スマホで代用可能

会計ソフトに独自の電子申告ツールがない場合でも、国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」を使えば同じような流れで電子申告ができます。ただ、会計ソフト独自のツールを使う場合と比べると、データの出力&取り込みに少し手間がかかります。

e-Taxソフト(WEB版)を使った電子申告の流れ

e-Taxソフト(WEB版)を使った電子申告の流れ

大抵の会計ソフトでは、作成した確定申告書類を「e-Taxソフト(WEB版)」用のデータ形式で出力できます。そのデータを「e-Taxソフト(WEB版)」に取り込んで、国税庁に送信するという流れです。

電子申告の流れ -「e-Taxソフト(WEB版)」を使う場合

確定申告書類の作成
(会計ソフト)
申告データの出力
(会計ソフト)
申告データの取込 申告データの送信
確定申告書類の作成(マネーフォワード)
申告データの出力(マネーフォワード)
e-TaxソフトWEB版の取り込み画面
e-TaxソフトWEB版の送信画面

※「マネーフォワード クラウド確定申告」を使う場合の例

「e-Taxソフト(WEB版)」を利用するには、ちょっとしたセットアップ作業が必要になります。「e-Taxソフト(WEB版)」にアクセスしたら、まずは画面の指示に従ってセットアップを済ませておきましょう。

ちなみに、稀に「e-Taxソフト(WEB版)」用の申告データを出力できない会計ソフトもあります。その場合、本記事で説明したような方法では電子申告ができないので、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で申告内容を手入力して電子申告をしましょう。

まとめ

確定申告をカンタンに済ませたいなら、独自の電子申告ツールを備えた会計ソフトを選びましょう。大手3社の会計ソフトは、どれも使い勝手のよい電子申告ツールを提供しています。

電子申告ツールの対応状況と必要なもの(大手3社の比較)

弥生 freee会計 マネーフォワード クラウド確定申告
電子申告
ツール
PC用 ×
スマホ用 ×
マイナンバーカード 必要 必要 必要
ICカードリーダー スマホで代替可能* スマホで代替可能 スマホで代替可能

*Windowsの場合、代用できるのはAndroidスマホのみ

現状、電子申告への対応がもっとも進んでいるのは「freee」です。一方「弥生」と「マネーフォワード」でも、ほとんどの個人事業主は問題なく電子申告ができます。ただ、下記に該当する場合は「e-Taxソフト(WEB版)」の利用が必要になるので注意しましょう。

  • 弥生を使っているWindowsユーザーで、ICカードリーダーが無い + 手持ちスマホがiPhone
  • マネーフォワードを使っているが、パソコンから電子申告したい

※e-Taxソフト(WEB版)でもマイナンバーカードとカードリーダー(スマホで代用可)は必要

ちなみに、弥生・freee・マネーフォワード以外の会計ソフトも、基本的に「e-Taxソフト(WEB版)」を介した電子申告には対応しています。ただ、会計ソフトからそのまま電子申告するほうが断然ラクなので、申告をパパっと済ませたい個人事業主にはこの3社がオススメです。

大手3社のクラウド会計ソフト【比較一覧表】

弥生 freee会計 マネーフォワード
クラウド確定申告
帳簿づけ画面
やよいの青色申告オンライン(操作画面)
freee会計(操作画面)
マネーフォワード クラウド確定申告(操作画面)
料金 (税込) 【白色申告】
フリープラン
0円/年
ベーシックプラン
8,800円/年
トータルプラン
15,400円/年
スターター
1,298円/月
12,936円/年

スタンダード
2,618円/月
26,136円/年

プレミアム
43,780円/年
パーソナルミニ
1,078円/月
10,560円/年

パーソナル
1,408円/月
12,936円/年

パーソナルプラス
39,336円/年
【青色申告】
セルフプラン
8,800円/年
ベーシックプラン
13,200円/年
トータルプラン
22,000円/年
基本機能 帳簿
づけ
自動
仕訳
請求書作成
月6枚以上は追加料金
電子
申告
スマホアプリ
記帳機能のみ
弥生 freee会計 マネーフォワード
クラウド確定申告

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