電子申告の流れ - 確定申告書等作成コーナーを利用する場合

更新日 2020年5月07日

電子申告の手順 - 確定申告書等作成コーナー編

個人事業主や会社員がパソコンから「確定申告書等作成コーナー」を利用して、所得税の電子申告を行う流れについて説明します。本記事で説明する手順を踏めば、これまで全くe-Taxに触れたことがなくても電子申告ができます。

電子申告のおおまかな流れ

確定申告書等作成コーナー」(以下、作成コーナー)は、国税庁が運営するウェブサイトです。電子申告用のデータ作成と送信をまとめて行うことができ、所得税の電子申告はここだけで完結できます。

「作成コーナー」から電子申告をする際は、「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」のどちらかで、オンラインの本人認証を行います。

電子申告の大まかな流れ(確定申告書等作成コーナー)

ちなみに「作成コーナー」には、スマホ向けに最適化された専用画面も用意されています。しかし今のところ、スマホ専用画面は給与所得しかない会社員向けです。個人事業主はパソコンからアクセスしましょう。

マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の違い

マイナンバーカード方式では、マイナンバーカードに内蔵された「電子証明書」の読み取りによって本人認証を行います。これはe-Taxを利用する際の基本的な認証方法です。カードを持っていない場合、発行には1~2ヶ月かかります。 >> マイナンバーカードって何だっけ?通知カードとの違い

一方、ID・パスワード方式では、事前の手続きで発行したIDとパスワードを使って本人認証を行います。こちらはマイナンバーカードが普及するまでの暫定手段という位置づけですが、事前準備のややこしい部分を省略できるメリットがあります。

【事前準備】マイナンバーカード方式の場合

マイナンバーカード方式の場合、マイナンバーカードとICカードリーダーの用意に加え、カードを読み取るためのセットアップが必要です。 マイナンバーカードは公式サイトから申請すれば、1~2ヶ月ほどで受け取れます。また、カードリーダーは3,000円ほどで購入できます。

>> マイナンバーカードの作り方
>> ICカードリーダー - Amazon.co.jp

確定申告書等作成コーナーの事前準備(マイナンバーカード方式)

マイナンバーカードとカードリーダーが用意できたら、パソコンから「作成コーナー」にアクセスしましょう。画面上で「マイナンバーカード方式」を選択すれば、カードを読み取るために必要なセットアップをそのまま行えます。

システム関連の専門用語がたくさん登場しますが、めげずに画面の指示に従って操作していきましょう。セットアップ完了後、実際にカードの読み取りを行えば、申告データの作成を始められます。

ICカードリーダーはスマホで代用できる場合も

一部のスマホは、マイナンバーカードの読み取りに対応しています。ただ、それは単に読み取り機能があるというだけで、「読み取った内容をパソコンと共有できるか」は別問題です。パソコンとスマホの相性によって、使えない場合もあるので注意しましょう。
>> マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧 - 地方公共団体情報システム機構

【事前準備】ID・パスワード方式の場合

ID・パスワード方式の場合は、税務署で専用の「利用者識別番号(ID)」と「暗証番号(パスワード)」を発行するだけで準備完了です。税務署へ行く手間はかかってしまいますが、マイナンバーカードがなくても素早く電子申告ができます。

確定申告書等作成コーナーの事前準備(ID・パスワード方式)

税務署での手続きには、身分証(運転免許証など)が必要です。ちなみにID・パスワード方式の利用申請は、どの税務署でも受け付けてもらえるので、所轄の税務署でなくても問題ありません。

手続き自体は5~10分程度で終わります。手続きが完了したら、その場で以下のような「届出完了通知」が発行されます。

ID・パスワード方式の届出完了通知

あとはパソコンから「作成コーナー」へアクセスするだけです。画面上で「ID・パスワード方式」を選択して、書類に記載された番号を入力すれば、申告データの作成を始められます。

申告データの作成と送信 - いざ電子申告!

事前準備が済んだら、いよいよ申告データを作成していきます。ここから先は、基本的に画面の指示に従って入力していくだけでOKです。 ここでは「作成コーナー」にアクセスしてからの手順をかんたんに紹介しておきます。

個人事業主は、必ず「決算書・収支内訳書」から作り始めましょう。決算書ができたら、そのまま確定申告書の作成に移行します。なお、会社員の場合は決算書が不要なので、「所得税」を選んで確定申告書の作成からスタートします。

作成書類の選択画面決算書の作成画面確定申告書の作成画面データの送信画面
作成書類の選択画面(確定申告書等作成コーナー) 決算書の作成画面(確定申告書等作成コーナー) 確定申告書の作成画面(確定申告書等作成コーナー) データの送信画面(確定申告書等作成コーナー)

データの送信画面はID・パスワード方式のもの

データの作成が完了したら、そのままの流れで送信できます。データを送信したのち、画面に送信結果が表示されたら電子申告は完了です。

添付書類の提出は省略できる

「作成コーナー」なら、控除証明書などの添付書類も、記載内容の送信で済ませることができます(一部の書類は画像データで送信)。ごく一部の書類を除き、別途で郵送したりする必要はありません。 >> 電子申告で添付省略できる第三者作成書類

まとめ

確定申告書等作成コーナーから電子申告をする際、「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」で本人認証を行います。どちらを選ぶかによって、必要な事前準備が異なります。

電子申告の大まかな流れ(確定申告書等作成コーナー)

マイナンバーカード方式の場合、マイナンバーカードの取得と、カードを読み取るためのセットアップが必要です。一方、ID・パスワード方式なら、税務署で簡単な手続きを行うだけで、それらの手間を省略できます。

マイナンバーカード方式ID・パスワード方式
税務署での手続きは不要だが、以下のものが必要税務署での手続きが必要
不要

「ちょっと電子申告を試してみようかな」という場合には、ひとまず必要なモノが少ないID・パスワード方式がおすすめです。ただ、ID・パスワード方式はそのうち使えなくなる可能性がある、ということも念頭に置いておきましょう。

>> マイナンバーカードの作成方法
>> 通知カードとマイナンバーカードの違い
>> 電子申告によって提出が省略できる添付書類