e-Taxによる確定申告のメリット・デメリット

更新日 2021年8月24日

e-Taxのメリット・デメリット

e-Taxで申告するメリット・デメリット

e-Taxで確定申告をする事のメリットとデメリットは下記のとおりです。

メリットデメリット
  1. ネットで確定申告できる
  2. 確定申告時期は土日も24時間受付
  3. 添付書類の提出を省略できる
  4. 還付までのスピードが早い
  1. ICカードリーダーの購入費
  2. 事前手続きが必要
  3. システムの理解・準備に時間がかかる

メリット① ネットで確定申告できる

e-Taxを利用する一番のメリットは、なんといっても「ネットで確定申告(電子申告)」を行える点です。 確定申告書類に手書きで記入して、税務署まで提出しに行く必要がありません。

一般的な会社員であれば、スマホからでも電子申告できます。個人事業主は、スマホ申告対応の会計ソフトを利用していなければ、スマホからは電子申告できません。個人事業主でもパソコンからなら電子申告できます。

電子申告の対応状況(簡易表)

個人事業主会社員
パソコン
スマホスマホ申告対応の会計ソフトからなら可能

個人事業主は確定申告で「収支内訳書」あるいは「青色申告決算書」を提出する必要がありますが、スマホでe-Taxにアクセスするとこれが作成できません。ですから、パソコンでアクセスするか、スマホ申告対応の会計ソフトを利用する必要があります。

>> スマホ申告対応のクラウド会計ソフト - 自営百科

メリット② 確定申告時期は土日も24時間受付

確定申告の時期になると、e-Taxは土日祝日でも24時間利用できるようになります(メンテナンス時間を除く)。所得税の確定申告期間(原則2月16日〜3月15日)より少し前の1月から、e-Taxの利用可能時間が延びます。

e-Taxの利用可能時間

確定申告時期通常期
24時間(土日祝日を含む)平日は24時間
土日は基本利用不可だが、毎月最後の土曜・日曜だけ8時半から利用可

年末年始(12月29日〜1月3日)やメンテナンス時間を除く

所得税の確定申告データは2月16日より前から送信可能で、その期間に電子申告をしても受領されるようです。 ただし、早めに送信しても受付日は原則2月16日の扱いになるようです(本件、国税庁へ確認済み)。 >> e-Taxの利用時間延長と電子申告の受付について

メリット③ 添付書類の提出を省略できる

通常の確定申告であれば一緒に添えて出す必要がある書類を、電子申告なら提出省略できます。 ただし、これらの保管義務は依然としてあるので、捨てずにとっておきましょう。
>> 白色申告・青色申告での書類の保存期間について

電子申告であれば、下記の書類は提出を省略できます。

  • マイナンバーに関する本人確認書類
  • 給与所得者の特定支出の控除の特例に係る支出の証明書
  • 個人の外国税額控除に係る証明書
  • 雑損控除の証明書
  • 医療費の領収書
  • 社会保険料控除の証明書
  • 小規模企業共済等掛金控除の証明書
  • 生命保険料控除の証明書
  • 地震保険料控除の証明書
  • 寄附金控除の証明書
  • 勤労学生控除の証明書

この他にも、提出を省略できる第三者作成書類があります。
>> e-Taxの電子申告で添付省略できる第三者作成書類について

メリット④ 還付までのスピードが早い

e-Taxで電子申告すれば、還付される税金がある場合に、その処理手続きが早まります。 通常の申告書提出なら、還付金が振り込まれるまでに1〜1ヶ月半を要します。しかし、e-Taxによる還付申告であれば、通常3週間ほどで還付金が振り込まれます。

還付までのスピード

書面による確定申告e-Taxによる電子申告
還付まで1〜1ヶ月半還付まで3週間ほど
早めに行うと2〜3週間

税金の還付を目的とした「還付申告」は、対象期間の翌年1月から行えます。1〜2月にネットで還付申告した場合には事務手続きが早く進み、2~3週間程度で還付金が振り込まれるようです。

デメリット① ICカードリーダーの購入費

2019年1月以降、e-Taxで本人認証をする方法が、大別して2通り用意されています。ひとつが、これまで通りマイナンバーカードを利用して本人認証する方法(マイナンバーカード方式)。もうひとつが、まず役所へ行って本人確認をし、IDとパスワードを発行してもらう方法です(ID・パスワード方式)。

e-Taxにおける2通りの本人認証

マイナンバーカード方式ID・パスワード方式
・マイナンバーカードが必要
・マイナンバーカードを読み取るデバイスが必要
・マイナンバーカードは不要
・税務署での事前手続きが必要

>> 電子申告における本人認証の方法について

「マイナンバーカード + ICカードリーダー」で本人認証をする方法を選択する場合、ICカードリーダーは自分で用意する必要があります。 ICカードリーダーは、ものによりますが2,000~5,000円程です。ICカードリーダーを購入した場合は、消耗品費の勘定科目で経費計上できます。
>> e-Tax対応 ICカードリーダー - Amazon.co.jp

マイナンバーカードICカードリーダー

電子申告の際、上記のICカードリーダーをパソコンにUSB接続などして、そのICカードリーダーにマイナンバーカードを挿して公的個人認証を行います。 マイナンバーカード(個人番号カード)の初回発行は無料です。>> マイナンバーカードの申請方法

なお、一部のスマートフォンでは、リーダライタモードを利用してマイナンバーカードの読み取りができます。これを使えば、ICカードリーダーは不要です。 下記のページに、マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧へのリンクがあります。
>> ICカードリーダライタのご用意 - 公的個人認証サービス ポータルサイト

デメリット② 事前手続きが必要

オンラインの本人認証をするために、以下いずれかの事前手続きが必要です。

事前手続きについて

マイナンバーカード方式ID・パスワード方式
・役所でマイナンバーカードの発行手続き・税務署でe-Taxの利用開始届
・税務署でIDとパスワードの発行手続き

すでにマイナンバーカードを持っている人は、電子申告のために役所や税務署で事前手続きをする必要はありません。>> e-Taxを始める流れ - 環境確認から利用準備・申請完了まで

デメリット③ システムの理解・準備に時間がかかる

e-Taxは行政主導のシステムであり、私たちが通常使っているような民間ウェブサービスを使う感覚で利用すると痛い目をみます。使いやすく、分かりやすいものではありません。初回利用では、必ず問題が発生するものだという気構えをもっておきましょう。

段々と使い勝手は良くなっていますが、今でも確定申告時期には、ネット上でe-Tax利用者による悲報が後を絶ちません。確定申告を理解しており、パソコンやスマホの知識に自信がある方にしか、e-Taxでの確定申告はおすすめできません。

>> 電子申告の選択肢を整理【個人事業主・会社員向け】自営百科

e-Taxによる確定申告のメリット・デメリットまとめ

メリット

  • ネットで確定申告できる → わざわざ税務署へ行く必要がない
  • 確定申告期間中は24時間受付 → 税務署の開庁時間外でも申告が可能
  • 添付書類を提出しなくてよい → 通常の確定申告で添付すべき書類を提出する必要がない
  • 還付までのスピードが早い → 3週間ほどで振り込まれる(通常は1〜1ヶ月半)

デメリット

  • ICカードリーダーの購入費がかかる → 2,000〜5,000円程
  • 事前手続きが必要 → 今すぐにネットで申告できるわけではない
  • システムの理解・準備に時間がかかる → 民間サービスのように使いやすいものではない

>> e-Taxを分かりやすく!電子申告のための情報はこちら
>> まずはe-Taxの全体像をおさえておこう
>> スマホで電子申告できるクラウド会計ソフト - 自営百科