e-Taxによる確定申告のメリット・デメリット

更新日 2021年3月09日

e-Taxのメリット・デメリット

e-Taxで確定申告をする事のメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
  • ネットで確定申告できる
  • 確定申告期間中は24時間受付
  • 添付書類の提出を省略できる
  • 還付までのスピードが早い
  • 電子証明書等特別控除(平成24年分で廃止)
  • ICカードリーダーの購入費
  • 事前手続きが必要
  • システムの理解・準備に時間がかかる

e-Taxで確定申告をするメリット

ネットで確定申告できる

e-Taxを利用する一番のメリットは、なんといっても「ネットで確定申告(電子申告)」を行える点です。 確定申告書類に手書きで記入して、税務署まで提出しに行く必要がありません。 パソコンがネットにつながってさえいれば、自宅や事務所から確定申告できます。

確定申告期間中は24時間受付

確定申告の時期になると、e-Taxは24時間いつでも利用できるようになります(メンテナンス時間を除く)。2021年は、下記のように利用可能時間が拡大されます。

期間e-Taxの利用可能時間
2021年1月4日(月)〜4月16日(金)24時間(土日祝日を含む)
月曜日だけは午前0時~8時30分でメンテナンス

※2021年3月21日(日)は、終日メンテナンスが入る

所得税の確定申告データは2月16日より前から送信可能で、その期間に電子申告をしても受領されるようです。 ただし、早めに送信しても受付日は原則2月16日の扱いになるようです(本件、国税庁へ確認済み)。 >> e-Taxの利用時間延長と電子申告の受付について

添付書類の提出を省略できる

通常の確定申告であれば一緒に添えて出す必要がある書類を、電子申告なら提出省略できます。 ただし、これらの保管義務は依然としてあるので、捨てずにとっておきましょう。
>> 白色申告・青色申告での書類の保存期間について

電子申告であれば、下記の書類は提出を省略できます。

  • マイナンバーに関する本人確認書類
  • 給与所得者の特定支出の控除の特例に係る支出の証明書
  • 個人の外国税額控除に係る証明書
  • 雑損控除の証明書
  • 医療費の領収書
  • 社会保険料控除の証明書
  • 小規模企業共済等掛金控除の証明書
  • 生命保険料控除の証明書
  • 地震保険料控除の証明書
  • 寄附金控除の証明書
  • 勤労学生控除の証明書

この他にも、提出を省略できる第三者作成書類があります。
>> e-Taxの電子申告で添付省略できる第三者作成書類について

還付までのスピードが早い

e-Taxで電子申告すれば、還付される税金がある場合に、その処理手続きが早まります。 e-Taxによる還付申告であれば、通常3週間程で還付金が振り込まれます。 1〜2月に申告した場合はそれよりも早く、2~3週間程度で振り込まれるようです。 (e-Taxではなく通常の書面提出による申告の場合は、還付まで1ヶ月〜1ヶ月半の期間を要する)
>> 還付申告とは?受付期間や必要書類について

電子証明書等特別控除(平成24年分をもって廃止)

電子証明書等特別控除は、e-Taxを推進するために設けられた控除ですが、 適用期限の到来をもって廃止されました。 適用期間は2007年(平成19年)から2012年(平成24年)までの制度で、 3,000〜5,000円の控除が、この期間中に1回のみ適用できました。 すでに廃止されたので、現在この特別控除を受けることはできません。

e-Taxによる確定申告のメリットまとめ

  • ネットで確定申告できる → わざわざ税務署へ行く必要がない
  • 確定申告期間中は24時間受付 → 税務署の開庁時間外でも申告が可能
  • 添付書類を提出しなくてよい → 通常の確定申告で添付すべき書類を提出する必要がない
  • 還付までのスピードが早い → 3週間程で処理される(通常は1〜1ヶ月半)

e-Taxで確定申告するデメリット

2019年1月以降、e-Taxで本人認証をする方法が、大別して2通り用意されています。ひとつが、これまで通りマイナンバーカードとICカードリーダーを利用して本人認証する方法。もうひとつが、まず役所へ行って本人確認をし、IDとパスワードを発行してもらう方法です。
>> 電子申告における本人認証の方法について

ICカードリーダーの購入費

マイナンバーカードICカードリーダー

「マイナンバーカード + ICカードリーダー」で本人認証をする方法を選択する場合、ICカードリーダーは自分で用意する必要があります。 ICカードリーダーは、ものによりますが2,000~5,000円程です。ICカードリーダーを購入した場合は、消耗品費の勘定科目で経費計上できます。
>> e-Tax対応 ICカードリーダー - Amazon.co.jp

電子申告の際、上記のICカードリーダーをパソコンにUSB接続などして、そのICカードリーダーにマイナンバーカードを挿して公的個人認証を行います。 マイナンバーカード(個人番号カード)の初回発行は無料です。>> マイナンバーカードの申請方法

なお、一部のスマートフォンでは、リーダライタモードを利用してマイナンバーカードの読み取りができます。これを使えば、ICカードリーダーは不要です。 下記のページに、マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧へのリンクがあります。
>> ICカードリーダライタのご用意 - 公的個人認証サービス ポータルサイト

事前手続きが必要

本人認証をするために、以下の事前手続きが必要です。自宅のパソコンからネットで申告できるのは手軽ですが、役所での事前手続きがやはり必要ということです。

マイナンバーカードを利用して本人認証するなら、マイナンバーカードの発行手続きを済ませておく必要があります。申請から発行までは、およそ1ヶ月とされています。マイナンバーカードを発行せずとも、役所でIDとパスワードを発行してもらい、それを利用する方法もあります。
>> e-Taxを始める流れ - 環境確認から利用準備・申請完了まで

システムの理解・準備に時間がかかる

e-Taxのシステムはまだまだ粗いので、私たちが通常使っているような民間のウェブサービスを使う感覚で利用すると痛い目をみます。 初回利用では、必ず問題が発生するものだという気構えをもっておきましょう。

段々と使い勝手は良くなっていますが、今でも確定申告時期には、ネット上でe-Taxユーザーによる悲報が後を絶ちません。確定申告を理解しており、パソコンの知識に自信がある方にしかe-Taxでの確定申告はおすすめできません。

e-Taxによる確定申告のデメリットまとめ

  • ICカードリーダーの購入費がかかる → 2,000〜5,000円程
  • 事前手続きが必要 → 今すぐにネットで申告できるわけではない
  • システムの理解・準備に時間がかかる → 民間サービスのように使いやすいものではない

>> e-Taxを分かりやすく!電子申告のための情報はこちら
>> まずはe-Taxの全体像をおさえておこう
>> e-Taxを利用するのに重要なページのリンク集