単式簿記と複式簿記の違い - 簡易な簿記と正規の簿記
更新日 2026年7月21日

単式簿記と複式簿記の違い
| 単式簿記 | 複式簿記 |
|---|---|
| 取引の一面を表す | 取引の二面を表す |
単式簿記は、取引を1つの科目で記録する方法です。一般的な「家計簿」や「預金通帳」なども、単式簿記によって記録されています。
一方、複式簿記は、取引を2つの科目で記録する方法です。たとえば、現金で経費を支払った場合には、「経費が増える(費用の増加)」と「現金が減る(資産の減少)」という2つの側面があります。このように、取引の二面性を表せるのが複式簿記です。
単式簿記と複式簿記の具体例
たとえば、1,000円のプリンターインクを現金で買ったとします。まず、これを単式簿記で表すと、以下のようになります。
単式簿記の記帳例
| 日付 | 消耗品費 | 摘要 |
|---|---|---|
| 20XX年5月18日 | 1,000 | プリンターインク |
単式簿記では「消耗品費として1,000円使った」ということが分かればOKです。特に難しいことはありません。
一方、これを複式簿記で表すと、以下のようになります。
複式簿記の記帳例
| 日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
|---|---|---|---|
| 20XX年5月18日 | 消耗品費 1,000 | 現金 1,000 | プリンターインク |
複式簿記では、取引の二面性を表すことになります。上記の仕訳には、下記のような意味があるわけです。
- 消耗品費という費用が1,000円増えた(費用の増加)
- 現金という資産が1,000円減った(資産の減少)
複式簿記における「借方」「貸方」という概念を理解するには、以下のページを参考にして下さい。
>> 借方・貸方とは?複式簿記の仕訳をわかりやすく!
白色申告と青色申告の要件
個人事業主の確定申告は、白色申告と青色申告に大別できます。青色申告をさらに細かくすると、3種類に分けることができます。帳簿付けの要件を比較表にまとめると、下表のようになります。
| 白色申告 | 青色申告 10万円控除 |
青色申告 55万円控除 |
青色申告 65万円控除 |
|
|---|---|---|---|---|
| 記帳方法 | 単式簿記 | 単式簿記 | 複式簿記 | 複式簿記 |
| 会計基準 | 発生主義 | 発生主義 or 現金主義 |
発生主義 | 発生主義 |
| 電子申告 | 任意 | 任意 | 任意 | どちらかは 必須 |
| 電帳法対応 | 任意 | 任意 | 任意 |
55万円か65万円の青色申告特別控除を受けるには「複式簿記(正規の簿記)」による帳簿付けが必要です。一方、白色申告の場合や、青色申告で10万円控除を狙う場合は、「単式簿記(簡易な簿記)」でよいことになっています。
会計ソフトを使えば複式簿記も簡単!
会計ソフトを使えば、複式簿記の帳簿が自動作成されるので、わざわざ単式簿記を選ぶ必要はありません。会計ソフトの進化のおかげで、複式簿記のハードルはだいぶ下がったと言えます。
たとえば、先ほどの帳簿付けを会計ソフトで行うと以下のようになります。

「やよいの青色申告 オンライン」の記帳画面
このように、お小遣い帳感覚で取引内容を入力していけば、ソフトが複式簿記のかたちで帳簿を作ってくれます。青色申告で55万円または65万円控除を目指すのであれば、会計ソフトによる記帳がおすすめです。
>> 個人事業主におすすめの会計ソフト【比較一覧表】
>> どれくらい節税できる?白色申告と青色申告の納税額を比較
>> 青色申告特別控除の条件まとめ【10万・55万・65万】