複式簿記の知識なしで青色申告55万円・65万円控除を狙うには?

更新日 2021年2月10日

複式簿記の知識なしで青色申告55万円・65万円控除を狙うには?

青色申告特別控除の節税効果

65万円の青色申告特別控除を受ければ、大きな節税につながります。下表の試算結果では、所得200万円の場合で、所得税と住民税あわせて10万円ほどの節税になり、所得500万円の場合で18万円ほどの節税になります。所得が増えるほど、節税額も大きくなるわけです(収入 − 必要経費 = 所得)。

白色申告青色申告
10万円控除
青色申告
55万円控除
青色申告
65万円控除
所得金額
200万円
175,000
(所得税と住民税の合計)
160,000
白色との差額 −15,000
92,500
白色との差額 −82,500
77,500
白色との差額 −97,500
500万円722,500692,500
−30,000
562,500
−160,000
542,500
−180,000
800万円1,532,5001,502,500
−30,000
1,367,500
−165,000
1,337,500
−195,000
1,000万円2,179,0002,146,000
−33,000
1,997,500
−181,500
1,964,500
−214,500

>> 納税額の試算について詳しく

上表では、所得税と住民税(所得割)の合計金額を表しています。 赤文字では、それに関する白色申告との納税額の差を表しています。

例えば、所得500万円の場合、白色申告では所得税と住民税(所得割)を合わせて「722,500円」納付します。一方、同じ所得500万円の場合でも、青色申告65万円控除を適用すれば、所得税と住民税の合計納付額は「542,500円」となります。このとき、白色申告と比べて180,000円の節税になるということです。

状況により税額が変わるので、節税額をおおまかに理解するためのものとしてとらえて下さい。この表の計算方法については、下記のページで詳述しています。
>> 白色申告と青色申告の納税額の違いを徹底比較

複式簿記の知識がほとんどなくても帳簿づけはできる

「55万円・65万円の特別控除を受けるのはすごく大変なのか?」というと、実はそんなこともありません。10万円控除との大きな違いは、「貸借対照表の作成」と「必要な帳簿」などの差です。

確かに、手書きで帳簿づけするのであれば、正確な簿記の知識や、たくさんの帳簿に転記していく時間と労力が必要になります。 しかし、会計ソフトを使えば取引内容を入力をするだけで必要な帳簿はソフトが自動作成してくれます。前述した「貸借対照表の作成」も「必要な帳簿」も、会計ソフトにまかせておけば問題ありません。

今では青色申告で55万円・65万円の控除を受けるためのハードルが、会計ソフトのおかげでだいぶ下がっているということです。 もちろん簿記の知識があるに越したことはないので、ソフトを使いながら事業に関係する部分を学習しつつ帳簿づけすればなおよいでしょう。

個人事業用会計ソフトの年間コストは法人用のものよりも大分安く、大体どの会計ソフトでも年間1万円前後です。 青色申告特別控除によって、10万円や20万円の節税が見込めるのであれば、会計ソフトを使わない手はありません。 会計ソフトに投資して、節税と時間のリターンを得ましょう。

会計ソフトを使うことのメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 複式簿記が簡単になる
  • 預金取引の自動取得による時間短縮も可能
  • 自動計算による人為的計算ミスの排除
  • メーカーのサポートを受けられる
    (加入プランによる)
  • 会計ソフトの年間コスト
    →節税によりカバーできる!

2014年(平成26年)以降は白色申告者でも記帳と帳簿の保存が義務付けられ、白色申告を選択する大きなメリットが失われました。 自分で会計業務を行う個人事業主は青色申告を選択し、会計ソフトを利用して55万円・65万円の特別控除を目指すことをおすすめします。

会計ソフトで帳簿付けと確定申告書類の作成

クラウド型会計ソフトを使えば、複式簿記もかんたんになります。 従来の会計ソフトのように「まずもってどの帳簿にどう入力すればいいのか分からない!」ということがありません。

おすすめの会計ソフト

マネーフォワードやよいの青色申告
オンライン
freee
マネーフォワード クラウド確定申告の取引入力
やよいの青色申告オンラインの取引入力
freee(フリー)の取引入力画面
白色申告・青色申告に対応青色申告に対応白色申告・青色申告に対応

とくにおすすめしているのはマネーフォワード クラウド確定申告や、やよいの青色申告 オンラインfreeeで、これらは、とにかくシンプルで使いやすい個人事業用の会計ソフトです。 取引内容を入力していけば、複式簿記の帳簿が自動的に作成されます。 帳簿を作成するのに複式簿記の知識はほとんど必要ありません。

ひとつ留意しておきたいのは、青色申告には事前申請が必要であるということです。 青色申告の申請が間に合わなかった人は、ひとまず白色で確定申告しましょう。

>> マネーフォワード クラウド確定申告(白色申告・青色申告対応)
>> やよいの青色申告 オンライン(青色申告対応)
>> freee(白色申告・青色申告対応)
>> 白色申告と青色申告の違いを確認