キャッシュレス決済の導入費用 - どんなコストがかかる?
更新日 2024年7月11日
お店にキャッシュレス決済を導入する場合の費用についてまとめました。主要な決済代行サービスを利用すれば、大抵の場合は「決済手数料(キャッシュレス売上の約2~3%)」を支払うだけで使い続けられます。
キャッシュレス決済の導入費用
キャッシュレス決済に関わる費用は、主に4つあります。主な初期費用は「決済端末の購入代金」ですが、キャンペーンで無料導入できる場合も多いです。ランニングコストとして大きいのは、売上にかかる「決済手数料」だけです。
キャッシュレス決済にかかる主な費用
初期費用 | 端末代 | キャッシュレス決済導入時にかかる決済端末の代金 キャンペーン等で無料になることも多い |
---|---|---|
ランニングコスト | 月額料金 | 決済端末や決済システムなどの継続利用料金 たいていは無料で使える |
決済手数料 | キャッシュレス決済での売上発生のたびにかかる手数料 売上の約2~3% |
|
振込手数料 | キャッシュレスの売上が振り込まれるたびにかかる手数料 無料~300円前後/回 |
本記事で紹介するモバイル決済サービス(決済代行サービス)なら、「決済手数料」以外の費用はキャンペーン等で無料になる場合がほとんどです。ですから、小規模な店舗でも気軽にキャッシュレス決済を導入できます。
- このほか、例えば以下のような料金も追加でかかる場合がある。
- スマホやタブレットの代金(決済端末がカードリーダー型の場合)
- インターネット料金(売上データの送受信で使う)
- レシートプリンターの代金
主要なキャッシュレス決済の費用【比較表】
電子マネーやクレジットカードなど、主要なキャッシュレス決済をまとめて店舗に導入したいなら、以下のモバイル決済サービスがオススメです。複数のキャッシュレス決済とまとめて契約できます。
主なモバイル決済サービスの費用【比較表】
Airペイ |
スマレジ PAYGATE |
STORES 決済 |
Square |
stera pack |
|
---|---|---|---|---|---|
決済端末 | |||||
初期費用 | 20,167円 無料 キャンペーン中 |
30,800円 無料 キャンペーン中 |
19,800円 | 4,980円〜 | 無料 |
月額料金 | 無料 | 3,300円 | 無料 | 無料 | 3,300円 無料お試し プランあり |
決済手数料 | 3.24% | 3.24%〜 割引 キャンペーン中 |
1.98% ~ 3.24% |
3.25% (iDのみ3.75%) |
2.7% ~ 3.24% |
振込手数料 | 無料 | 要問い合わせ | 無料 or 200円 |
無料 | 無料 or 220円 |
※ 料金はすべて税込表記
モバイル決済サービスの決済手数料は、3%台が一般的です。「STORES 決済」では、Suicaなどの交通系電子マネーが1.98%とお得になっています。また「stera pack」では、VISAとMastercardの手数料が2.7%と安めです。
振込手数料が「無料 or 有料」のサービスは、入金手数料が条件付きで無料です。条件といっても、達成はさほど難しくありません。例えば「stera pack」では、売上入金先を三井住友銀行の口座にするだけで、振込手数料が無料になります。
ここからは、キャッシュレス決済の具体的な導入費用について「Airペイ」「スマレジ・PAYGATE」の2つを例に説明します。
費用の具体例① Airペイ
初期費用 (決済端末代) |
月額料金 | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|---|
20,167円 無料キャンペーン中 |
無料 | 決済額の3.24% | 無料 |
「Airペイ」は、の利用には、iPhoneかiPadが必要です。現在Airペイでは、新規加盟店向けに決済端末の無料レンタルを行っています。すでにiPhone等を持っていれば、初期費用をまったくかけずに導入できるというわけです。
Airペイの決済手数料
QR・バーコード | 電子マネー | クレジットカード |
---|---|---|
1.08% ・Coin+ 3.24% ・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・Alipay ・WeChat Pay ・UnionPay ほか20種類以上 |
3.24% ・交通系9種類 (Suica・PASMOなど) ・iD ・QUICPay ※Apple Pay、Google Payにも対応 |
3.24% ・VISA ・Mastercard ・Amex ・JCB ・DinersClub ・Discover ・銀聯 |
決済手数料は「安くもなく高くもなく」といったラインです(グループ会社が提供する「Coin+」だけは例外的に安い)。一方、導入可能なキャッシュレス決済の数は他社と比べて多めです。とくにQR・バーコード決済に関しては、30種類以上のアプリに対応しています。
Airペイの振込手数料・入金サイクル
振込手数料 | 入金サイクル | |
---|---|---|
QR決済 | 無料 | 月1回 |
電子マネー決済 | 無料 | 月6回 みずほ・三菱UFJ・三井住友 月3回 その他の銀行 |
クレカ決済 | 無料 |
キャッシュレス決済の売上は、いずれも無料で入金してもらえます。売上入金日は決済方法や振込先口座によって異なり、所定の日になれば自動振込されます。
Airペイの特長
- 申し込みから約2週間ほどで使えるようになる
- 利用には「Airペイ」アプリが別途必要(無料)
- iPhoneやiPadの回線で売上データを送受信するため、ネット回線の用意は不要
- 導入後、希望すれば「Tポイント」などの共通ポイントにも対応できる
>> Airペイ(公式)
費用の具体例② スマレジ・PAYGATE
初期費用 (決済端末代) |
月額料金 | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|---|
30,800円 無料キャンペーン中 |
3,300円 | 決済額の3.24%~ 割引キャンペーン中 |
要問い合わせ |
「スマレジ・PAYGATE」は、端末1台でキャッシュレス決済の準備を整えられます。スマホやタブレットと連携させる必要はありません。決済端末にレシートプリンターが内蔵されているので、プリンターの購入も不要です。
スマレジ・PAYGATEの決済手数料
QR・バーコード | 電子マネー | クレジットカード |
---|---|---|
3.24%〜 ・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・メルペイ ・LINE Pay* ・AliPay ・WeChat Pay |
3.24%〜 ・交通系9種類 (Suica・PASMOなど) ・楽天Edy ・WAON ・nanaco ・iD ・QUICPay |
3.24%〜 ・VISA ・Mastercard ・JCB ・Amex ・DinersClub ・Discover ・銀聯 |
* LINE Payは現在新規受付停止中
基本の決済手数料は「3.24%〜」ですが、現在は決済手数料の割引キャンペーンが開催されており、さらに安くなる場合もあります。具体的な料率が気になる人は、公式サイトから詳細資料をダウンロードしてみましょう。
スマレジ・PAYGATEの振込手数料・入金サイクル
振込手数料 | 入金サイクル | |
---|---|---|
電子マネー・クレカの売上 | 要問い合わせ | 月2回 |
QR決済の売上 | 月1回 |
売上金の振込手数料について、具体的な金額は公表されていません。詳しくは公式サイトからダウンロードできる詳細資料に載っているので、気になる方はそちらでご確認ください。
スマレジ・PAYGATEの特長
- 1台でQR・電子マネー・クレカに対応できる「オールインワン型」の決済端末
- Wi-Fi通信だけでなく、4G回線での決済にも対応(お店にネット回線を引かなくてもOK)
- クレカ決済での支払い回数は、一括払いのほか「2回払い、リボ払い、ボーナス払い」にも対応
QR決済の個別契約について【補足】
モバイル決済サービスによって、導入できるキャッシュレス決済の種類は異なります。特にQR決済は、サービスによって対応数の差が大きいです。
各サービスで導入できるキャッシュレス決済
Airペイ | スマレジ PAYGATE |
STORES 決済 | Square | stera pack | |
---|---|---|---|---|---|
QR | 30種類以上 ・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・Coin+ ・Famipay ・J-Coin Pay ・Alipay ・WeChat Pay ・UnionPay など |
8種類 ・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・メルペイ ・LINE Pay ・AliPay ・WeChat Pay |
1種類 ・WeChat Pay |
1種類 ・PayPay |
9種類 ・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・メルペイ ・ゆうちょPay ・AliPay ・WeChat Pay ・Union Pay |
電子マネー | 11種類 | 14種類 | 10種類 | 11種類 | 14種類 |
クレカ | 7ブランド | 7ブランド | 6ブランド | 6ブランド | 7ブランド |
「モバイル決済サービスが対応していないQR決済も導入したい!」という場合は、各QR決済の運営会社と直接契約する方法があります。QR決済は、紙に印刷されたQRコードをレジに置くだけなので、手軽に個別導入できます。
【比較表】主要なQR・バーコード決済4社
PayPay | d払い | 楽天ペイ | au PAY | |
---|---|---|---|---|
メイン利用率 | 46.1% | 16.9% | 14.8% | 13.4% |
初期費用 | 無料~ | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料~ | 無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 1.76% or 2.178% |
2.86% 無料キャンペーン中 |
3.24% | 2.86% |
振込手数料 | 無料~220円 (追加料金あることも) |
無料 or 200円 | 無料 or 330円 | 無料 or 210円 一律無料 キャンペーン中 |
キャンペーン中は決済手数料も無料になることがあります。決済手数料を重視するなら、モバイル決済サービスで導入するよりも、個別に直接導入する方が安くすみます。
まとめ
- キャッシュレス決済の導入には、主に「初期費用・月額料金・決済手数料・振込手数料」がかかる
- とはいえ「決済手数料」以外の費用は無料のモバイル決済サービスも多い
- 決済手数料は、キャッシュレス売上額の2~3%くらい
本記事では、キャッシュレス決済の「費用」にフォーカスして解説をしてきました。モバイル決済サービス(決済代行サービス)を利用すれば、QR・電子マネー・クレカ等での決済をまとめて安く導入できます。
【比較表】主要モバイル決済サービスの料金体系など
Airペイ |
スマレジ PAYGATE |
STORES 決済 |
Square |
stera pack |
||
---|---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 20,167円 無料 キャンペーン中 |
30,800円 無料 キャンペーン中 |
19,800円 | 4,980円~ | 無料 | |
月額料金 | 無料 | 3,300円 | 無料 | 無料 | 3,300円 無料お試し プランあり |
|
決済手数料 | 3.24% | 3.24%〜 割引 キャンペーン中 |
1.98% ~ 3.24% |
3.25% (iDのみ3.75%) |
2.7% ~ 3.24% |
|
振込手数料 | 無料 | 要問い合わせ | 無料 or 200円 |
無料 | 無料 or 220円 |
|
入金サイクル | 月1回 ~ 月6回 |
月1回 or 月2回 |
最短2日 | 最短翌日 | 月2回 or 月6回 |
|
対応 決済 |
QR | 30種類以上 | 8種類 | 1種類 | 1種類 | 9種類 |
電子 マネー |
11種類 | 14種類 | 10種類 | 11種類 | 14種類 | |
クレカ | 7ブランド | 7ブランド | 6ブランド | 6ブランド | 7ブランド | |
導入スピード | 2週間程度 | 約2ヶ月〜 | 最短3日 | 最短1週間 | 約1ヶ月半 | |
Airペイ | スマレジ PAYGATE |
STORES 決済 | Square | stera pack |
「Airペイ」は、今なら決済手数料のみで使えます。「stera pack」の場合、決済手数料だけで使えるのは加入から1年間だけです。それ以降は、月額料金3,300円がプラスされます。
「スマレジ・PAYGATE」は、決済端末の無料キャンペーンと決済手数料の割引キャンペーンを同時に開催しています。使い勝手の良いオールインワン端末を、かなりおトクに導入できるチャンスです。
【サービス別】主要決済への対応状況
Airペイ |
スマレジ PAYGATE |
STORES決済 |
Square |
stera pack |
||
---|---|---|---|---|---|---|
QR | PayPay | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
d払い | ○ | ○ | × | × | ○ | |
au PAY | ○ | ○ | × | × | ○ | |
電子マネー | 交通系* | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
iD | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
QUICPay | ○ | ○ | ◯ | ○ | ○ | |
クレカ | VISA | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Mastercard | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
Amex | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
JCB | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
*「Suica」や「PASMO」などの9種類
「Airペイ」「スマレジ・PAYGATE」「stera pack」なら、主要なキャッシュレス決済をひととおり受け付けられます。このうち「Airペイ」と「スマレジ・PAYGATE」は、決済端末を持ち運べるので、テーブルや屋外でのお会計にも柔軟に対応できます。
ちなみに「STORES 決済」は決済の種類が少なめですが、交通系電子マネーの決済手数料が安いという強みがあります。駅チカの店舗など、交通系電子マネーの利用者が多く見込める店舗にとってはメリットが大きいでしょう。
>> Airペイ
>> スマレジ・PAYGATE
>> STORES 決済
>> Square
>> stera pack