Airペイの導入前に見ておきたい基本情報まとめ

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更新日 2023年11月13日

Airペイ(エアペイ)について

モバイル決済サービスの「Airペイ(エアペイ)」は、対応している電子マネーが多いのが特徴。POSレジアプリの「Airレジ」や、QRコード決済専用のアプリ「Airレジ QR」など、関連サービスの展開が豊富です。>> Airペイ (公式)

Airペイの概要

「Airペイ(エアペイ)」は、主要なモバイル決済サービスのひとつ。タブレットやスマホと連携させることで、カードや電子マネーでの決済を可能にします。運営会社は、ホットペッパーなどでおなじみの株式会社リクルートライフスタイル。

Airペイのカードリーダー

エアペイは、個人事業主でも法人企業でも申し込めます。審査に通過すると上図のようなカードリーダーが届きます。この端末とiPhone or iPadを連携してキャッシュレス決済を行います。

Airペイの基本情報

決済手数料導入スピード売上の入金サイクル対応OS
3.24%2週間以上月6回 or 月3回iOS

決済手数料に関しては、他社のモバイル決済サービスと同等。導入スピード・入金サイクルについては他社サービスが優勢です。 特に導入スピードに関しては申し込みから2週間かかるので、近いうちに店舗をオープンするという事業者は注意が必要です。

決済可能なカードの国際ブランド・電子マネーなど

カードの国際ブランド電子マネーなど
VISA
Mastercard
American Express
Diners Club
Discover
JCB
Suicaなど交通系電子マネー
Apple Pay
QUICPay
iD

Airペイは、主要国際ブランドのカード決済はもちろん、さまざまな電子マネー決済にも対応しているという長所があります。関連アプリの「Airペイ QR」を使えば、「PayPay」などのQRコード決済にも対応できます。

専用のPOSレジアプリ「Airレジ」と連携させて使う

Airペイは基本的に、専用の無料POSレジアプリ「Airレジ」と連携させて使います。そのほかのPOSレジアプリには対応していません。

Airペイ専用の「Airレジ」

Airレジの会計画面

「Airレジ」は国内で最も多くの店舗に選ばれているPOSレジアプリです。アプリをインストールして商品の値段や金額を設定するだけで、手持ちのタブレットをPOSレジとして利用できます。

「Airレジ」を使わなくてもAirペイを利用できますが、会計のたびに金額を入力する必要が生じるので、これはかなり面倒です。「Airレジ」なら会計業務が簡単・スムーズに行えるので、とりあえずインストールしておくとよいです。
>> Airレジの詳細はこちら

「Airレジ」を中心に連携できる関連サービス

Airシリーズは、共通のアカウント(AirID)を使うことで、さまざまな機能を連携できます。「Airレジ」を中心にして、組み合わせて使えるものが多いです。

Airペイの関連サービス(一部)

名称概要料金
Airレジ高機能なPOSレジシステム無料
Airペイ QRQR決済を受付可能にするサービス基本無料
(決済手数料を取られる)
Airペイ ポイントポイントシステムの導入サービス有料
Airウェイト受付の順番待ち管理システム有料
Airシフト従業員のシフト管理システム3カ月目から有料

たとえば、「Airペイ ポイント」はTポイントやPonta(ポンタ)、WAON POINTといった複数のポイントサービスを導入できる販促支援アプリです。毎月ポイントサービスの利用料などがかかります。

決済可能なクレジットカードや電子マネーについて

Airペイはクレジットカード決済以外にも、非接触型決済(ピッとかざして決済する方法)やQRコード決済に対応しています(QRコード決済用アプリは「Airペイ QR」)。基本的な決済手数料は3.24%で、楽天ペイなど他社のモバイル決済サービスと同じです。
>> 非接触型決済・QRコード決済の違いはこちら

対応するキャッシュレス決済

クレジットカード決済
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club
  • Discover
  • 銀聯
非接触型決済
  • 交通系電子マネー(Suicaなど9種類)
  • iD
  • QUICPay
※Apple Payにも対応可
QRコード決済*
  • PayPay
  • d払い
  • au PAY
  • 楽天ペイ
  • Alipay
  • Wechat Pay
ほか30種類以上

* QRコード決済は「Coin+」のみ1.08%

SquareやSTORES 決済と比べると、対応している決済方法の種類が豊富です。ただ、非接触型決済に関しては、楽天ペイよりは少なめです(楽天ペイは、上表に加えてnanacoや楽天Edyにも対応)。

2大中国系QRコード決済に対応する「Airペイ QR」

関連アプリの「Airペイ QR」は、中国で普及している2大QRコード決済に対応しています。会計の際は、タブレットやスマホのカメラを使ってQRコードを読み取り、決済を完了させます。

2大中国系QRコード決済

  • Alipay (アリペイ/支付金)
  • WeChat Pay (ウィーチャットペイ/微信支付)

日本を訪れる中国人観光客は、慣れ親しんでいる「Alipay」や「WeChat Pay」が利用可能な店に足を運ぶ傾向があります。中国人観光客向けの商品を取り扱っている事業者は「Airペイ QR」を導入すれば、集客力を高められるというわけです。

申し込みから決済可能になるまで2週間以上かかる

全体を通してみると、申し込みから約2週間後にAirペイでのカード決済が可能になります。これは他社と比べると遅めです。例えばSquareは、最短で申し込み当日からカード決済を受け付けられます。

Airペイを導入するには、はじめに公式サイトでアカウント「AirID」を取得して申し込みます。このとき、QRコード決済専用アプリ「Airペイ QR」の同時申し込みも可能です。(個人事業主でも法人企業でも申し込み可能)

Airペイ導入の流れ

申し込みが完了すると、カード会社ごとの審査が始まります。VISAとMastercardが一番早く、申し込みから最短3日で審査結果を通知。そのあとカードリーダーが届き、トレーニングモード(本番の決済はできない)が開始します。Airペイ利用開始の連絡が届くまではトレーニングモードを解除できません。

実際には申し込んでから3~4週間かかることも

公式サイト上では上記の通り2週間程度かかるとアナウンスされていますが、実際には導入まで3~4週間以上かかったという声も。審査は国際ブランドや電子マネーの種類別に行われますが「VISAとMaster以外の審査結果がなかなか来ない」と嘆く事業者が多いです。

SuicaやPayPayなど電子マネーの審査に関しては、数カ月後に審査結果が届いたという事例もめずらしくありません。導入を急ぐ事業者にはあまりおすすめできません。

入金サイクルは「月6回 or 月3回」

Airペイの入金サイクルは月6回か月3回。この入金サイクルは、振込先に設定した銀行によって異なります。また、入金日はあらかじめ決められているので、事業者が指定することはできません。

  • 月6回……三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行
  • 月3回……その他の銀行

ゆうちょ銀行は利用不可

入金にかかる振込手数料は、Airペイが負担してくれるので無料です。入金回数が月6回の場合は、以下のようなサイクルで入金されます。

5~9日分の売上は15日に入金される

このように5~9日分の売上は、10日締めで15日にまとめて自動入金されます(詳細な日程は月によって異なる)。「Square」や「楽天ペイ」は最短翌日の振込で、この点は劣ります。

「Airペイ QR」は月末締めの翌月一回払い

「Airペイ QR」で決済した売上については、月末締めの翌月一回払いのみ。上記の入金サイクルは当てはまりません。

今ならカードリーダーとiPadが無料で借りられる

iPadとカードリーダーがあればAirペイを使える
現在、カードリーダーとiPadのセットを無料で借りられる「0円スタートキャンペーン」が実施中です。キャンペーンの適用には、下記の条件を満たす必要があります。

  • 実店舗があること*
  • Airペイに新規で申し込むこと
  • 申込月から6ヵ月後の月末までに審査を通過していること

*無店舗の場合はカードリーダーのみ無料レンタル

「Airペイ」のまとめ

Airペイはカード決済や多数の電子マネーに対応しているモバイル決済サービスです。同シリーズの関連アプリ「Airペイ QR」を使えば、数種類のQRコード決済に対応できます。決済手数料は基本3.24%で、楽天ペイなどの大手他社と同一です。

Airペイのメリットとデメリット

メリットデメリット
同シリーズの関連サービスが豊富
対応している電子マネーの種類が豊富
売上の入金手数料が無料
専用POSレジアプリが優秀
申し込みから導入まで2週間以上かかる
売上の入金は月6回 or 月3回
対応OSはiOSのみ

Airペイに対応しているPOSレジアプリは、「Airレジ」のみ。「Airレジ」はシェアNo.1のPOSレジアプリで、有料アプリ並みの機能を無料で使えます。他社のPOSレジとは連携できませんが、ほとんどの事業者は「Airレジ」で十分です。さらに、ほかのAirシリーズと組み合わせることで、業務効率化を図れます。

導入スピードが遅いのがAirペイのネック。申し込みをしてから店舗に導入できるようになるまで、最低2週間はかかってしまいます。電子マネーの種類によっては、数カ月後に審査結果の連絡が来ることも。

現在、新規加盟店向けに、カードリーダー・iPadを無料で貸し出してくれるキャンペーンを行っています。主な適用条件は、Airペイに新規で申し込みをした月から、6ヵ月後の月末までに審査を通過していることです。

>> Airペイ(公式サイト)
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