POSレジとは?モバイル決済におけるポスレジについて

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更新日 2023年10月25日

POSレジとは?

POSレジとは、販売情報を管理し、売上データを分析する機能を備えたレジのことです。最近では、タブレットやスマホをPOSレジとして使う店舗も増えています。同じくタブレットやスマホを用いて運用するモバイル決済とは、何が違うのでしょうか。

POSレジについて - 従来型との違い

POS(ポス)とは「Point Of Sales」の略で、「販売時点の情報管理」という意味です。顧客が購入した商品の値段や個数、商品名などを自動で読み込み、データを管理する機能を持つレジスターのことを「POSレジ」と呼びます。

POSレジの特徴

POSレジの教科書 - スマレジ

従来のレジスターでは、代金の精算や記録のみを行っていました。POSレジなら、従来型のもつ機能のほか、どのような顧客が商品をいつ購入したかなどのデータを収集し、分析できます。それをもとに、販売戦略を立てられるのです。

このあたりの説明は、スマレジが提供している「POSレジの教科書」に分かりやすくまとまっています。「そもそもPOSレジって何なん?」という方は、ちょっと目を通してみるとよいでしょう。アドレスなどを入力すれば、無料ですぐにダウンロードできます。

POSレジは大きく4種類に分かれる

ターミナル型パソコン型ハンディターミナル型タブレット・スマホ型
ターミナル型POSレジパソコン型POSレジハンディターミナル型POSレジタブレット・スマホ型POSレジ
従来のレジにPOSシステムが備わったものパソコンにPOSシステムのソフトをインストールして使うもの。データはサーバで管理持ち運びができる手のひらサイズの端末タブレットやスマホにPOSレジアプリをインストールしたもの。データはクラウドに保存される

はじめに、従来のレジスターのように大きくて重いターミナル型のPOSレジが登場しました。コンビニやドラッグストアにあるPOSレジが、ターミナル型です。のちに、パソコンにPOSレジソフトをインストールして使うパソコン型、手持ちサイズで持ち運べるハンディターミナル型などが誕生しました。

近年では、アプリをインストールするだけでPOSレジとして利用できる、タブレット・スマホ型のPOSレジに注目が集まっています。手軽で扱いやすいほか、モバイル決済サービスでキャッシュレス決済に対応できるのも特徴のひとつです(詳細は後述)。今回は、このタブレット・スマホ型のPOSレジについて説明していきます。

タブレット・スマホ型POSレジの特徴

従来のレジスターと比べると、タブレット・スマホ型のPOSレジには以下のような特徴があります。

  • 導入コストが低い
  • 商品の売れ筋がわかる
  • 会計の効率化
  • 省スペースで持ち運び可能
  • モバイル決済サービスや会計ソフトと連携できる

導入コストが低い

従来のレジスターの場合、レジ自体の費用が10万円以上かかります。ターミナル型のPOSレジでも、システムの導入費などを含めると初期費用だけで100万円を超えてしまうこともあります。

タブレット・スマホ型POSレジの場合、手持ちのスマホなどを利用すればレジ自体の費用は無料。POSレジアプリも無料でインストールできるものがほとんどなので、低コストで導入できます。

商品の売れ筋がわかる

POSレジの魅力のひとつに、どれが人気商品なのかリアルタイムで把握できることが挙げられます。売れ筋だけでなく死に筋の商品もひと目でわかるので、入荷する個数の目安にもなるのです。アプリによっては、グラフなどで確認できます。

会計の効率化

あらかじめ商品の値段や情報を登録しておき、会計時に読み取ってやり取りをするので、手打ちレジのよりもスピーディにレジ打ちができます。また、金額を自分で入力しないので、打ち間違えなどのミスも格段に減ります。

省スペースで持ち運び可能

本体は薄くて軽く、ケーブルなども不要のため、簡単に持ち運べます。飲食店の場合、顧客のテーブルで会計を済ませることもできますね。屋内だけでなく、野外でも利用が可能です。

モバイル決済サービスや会計ソフトと連携できる

モバイル決済サービスでは、クレカなどのキャッシュレス決済をひととおり受け付けられます。POSレジアプリと連携すれば、レジでのキャッシュレス対応がより便利になります。

会計ソフトとは、帳簿づけをパソコン上で行えるシステムのことです。POSレジアプリの場合、クラウド型会計ソフトと連携することで、レジの売上データを自動的に記帳してもらえます。

タブレット・スマホ型POSレジの導入に必要なもの

タブレット・スマホ型のPOSレジを導入するために必ず用意しなくてはならないのが、タブレットやスマホなどのモバイル端末。どちらでもPOSレジとして運用できますが、画面が大きいタブレットのほうが操作しやすいです。

手持ちのものがあれば、無料でPOSレジを導入できます。ただ、アプリによっては「iOS端末のみ対応」や「iPadのみ対応」など、対応機種が限られている場合もあるので、注意しましょう。

また、業種によっては、おつりや受け取ったお金を収納するキャッシュドロアやレシートプリンター、カードリーダーなどを用意するとよいでしょう。用意にかかるおおよその金額感を知りたい人は、「スマレジ」の資料も参考にしてください。

導入手順 - タブレット・スマホ型POSレジ

POSレジアプリに対応するタブレットやスマホを手元に用意したら、早速アプリをインストールしてみましょう。以下の手順を完了すれば、その日からでもすぐにレジとして使い始められます。

POSレジの導入手順

①POSレジアプリをインストールインストールは基本的に無料
アプリが端末に対応していないとインストールできないので注意
②アプリのアカウント登録はじめにアカウントの登録をする
あらかじめパソコンなどで作成しておくとスムーズ
③商品を登録商品の名前や値段、カテゴリなどを入力
アプリによっては画像も登録できる

レシート情報の登録

商品を登録するほか、レシートに記載する内容を事前に設定しておきましょう。店舗の名前や住所、電話番号などを登録できます。アプリ次第ではアンケートを設定できるものもあり、顧客からサービスの評価や意見を受け取れます。

利用方法 - タブレット・スマホ型POSレジ

商品の登録が完了すれば、タブレットやスマホをレジとして運用できます。顧客から現金で代金を受け取り、タブレット・スマホ型POSレジで会計する流れをまとめました。

タブレット・スマホ型POSレジで現金決済をする方法

①会計情報を入力会計する商品をアプリに入力すると合計金額が表示される
②決済方法の選択現金決済を選ぶ
③顧客から代金を受け取る顧客から受け取った金額を確認
④受け取った金額を入力預かり金額を入力すると、おつりをアプリ上で自動計算
⑤おつりを渡すおつりがある場合、表示された金額を顧客に渡す
⑥レシートを渡すレシートプリンターでレシートを発行

ターミナル型やパソコン型のPOSレジと同じようにやり取りします。このとき、販売した商品や顧客の情報は、決済のタイミングでクラウド上に保存されます。

専用のレシートプリンターを連携させていれば、紙レシートの印刷が可能です。アプリによっては紙のレシートは発行せず、メールやSMSなどで電子レシートを送信できるものもあります。

POSレジとモバイル決済サービスの違い

POSレジはモバイル決済サービスと連携できるといいました。そもそもモバイル決済サービスとは何なのか、POSレジとはどう違うのか、確認してみましょう。

POSレジとモバイル決済サービスの比較

POSレジモバイル決済サービス
概要 データ管理機能のあるレジスター キャッシュレス決済への対応方法を
提供してくれるサービス
可能な事柄売り上げや在庫管理
データ収集と分析
クレジットカード決済
電子マネー決済
QR・バーコード決済
Airレジ
スマレジ
STORES レジ
Square POS
ユビレジ
Airペイ
スマレジ・PAYGATE
STORES 決済
Square
楽天ペイ

決済端末(カードリーダーなど)は、モバイル決済サービスへ申し込めば手に入ります。サービスによっては、無料で使える場合もあります。

POSレジアプリをインストールしたタブレットやスマホと、モバイル決済サービスの決済端末を連携すれば、キャッシュレス決済への対応がスムーズになります。連携方法はサービスごとに異なりますが、たいていはBluetoothやWi-Fiを使ってサクッと済ませられます。

タブレット・スマホ型POSレジとモバイル決済サービスの連携

クレジットカード決済を例に、POSレジアプリとモバイル決済サービスを連携させた時の会計フローを確認しましょう。

会計の流れ - POSレジアプリとモバイル決済サービスを連携した場合

手順担当概要
①会計情報を入力POSレジ会計する商品をアプリに入力すると合計金額が表示される
②決済方法の選択POSレジクレジットカード払いを選択
③カード情報を読み込むモバイル決済連携している決済端末でカード情報を読み込む
④決済完了POSレジ決済が完了すると商品や顧客の情報がクラウドに送信される

クレジットカードのほか、「PayPay」などのQR決済や「Suica」などの電子マネーにも対応可能です。③での手順は決済によって異なりますが、全体的な流れはいずれも上記と同じです。

POSレジアプリとモバイル決済サービスの対応

各POSレジアプリでは、どのモバイル決済サービスの決済端末と連携できるのかまとめてみました。

POSレジとモバイル決済の対応表

Airペイ スマレジ
PAYGATE
STORES 決済
(旧:Coiney)
Square 楽天ペイ
Air レジ
スマレジ
STORES レジ
Square POS
ユビレジ
Bionly
Orange Operation
poscube

「Airレジ、スマレジ、STORES レジ、Square POSレジ」では、それぞれ自社でもモバイル決済を提供しています。特にこだわりがなければ、同じ会社のもの同士を使うのがラクです。

POSレジアプリは、飲食店向け美容室向け小売店向けなど、アプリによって得意な分野が異なります。自分の業種に合ったものを選びましょう。

POSレジアプリのまとめ - 導入からモバイル決済サービスの連携まで

POSレジとは、代金の支払い状況を管理するほかにも、商品や顧客の情報を自動で記録する機能を備えたレジのことです。今回は、タブレットやスマホを使ったPOSレジに注目しました。

タブレット・スマホ型POSレジの概要

必要なものタブレットorスマホ
特徴 導入コストが低い
商品の売れ筋がわかる
会計の効率化
省スペースで持ち運び可能
モバイル決済サービスや会計ソフトと連携
導入手順 ① モバイル端末にPOSレジアプリをインストール
② アプリのアカウント登録
③ 商品を登録
利用方法現金決済の方法 ① 会計情報を入力
② 決済方法の選択
③ 顧客から代金を受け取る
④ 受け取った金額を入力
⑤ おつりを渡す
⑥ レシートを渡す
キャッシュレス決済の方法
(例:クレカ決済)
① 会計情報を入力
② 決済方法の選択
③ カード情報を読み込む
④ 決済完了
Airレジ
スマレジ
STORES レジ
Square POS
ユビレジ

POSレジアプリをインストールするだけで、手持ちのタブレットやスマホをPOSレジとして運用できます。レジスターの機能以外にも、収集した商品や顧客のデータを分析して、販売戦略に活かすことも可能です。

POSレジアプリとは別に、モバイル決済サービスを導入すると、さまざまなキャッシュレス決済へ対応できるようになります。対応するPOSレジアプリと連携すれば、キャッシュレスでのお会計をよりスムーズにできます。

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