開業で許認可が必要な業種一覧と窓口

PR

更新日 2020年12月21日

開業の許認可が必要な業種

飲食店、美容室、不動産屋など、事業を始めるにあたって許認可が必要な業種があります。この許認可をとる難易度や窓口は、業種によって異なります。営業を始める前に、まず定められた窓口で許認可を得ましょう。

許認可について

許認可とは、事業を行うにあたって、安全や衛生、防犯などの理由から必要な許可や認可のことを指します。保健所や警察署など、管轄となる役所は業種ごとに異なります。

管轄となる役所の例

商売を始めるにあたって、許認可が必要な業種と必要でない業種があります。そして、一口に許認可といってもさまざまな種類のものがあり、事業によっては、複数の許認可が必要なものもあります。このページでは、許認可が必要になる主な業種について窓口別にまとめました。

許認可をとるための窓口や要件は、それぞれの事業によって異なります。このような営業許可を受けずに営業した場合は、営業停止や罰金などの処分を受けます。

許認可の種類 - 業種によって異なる許認可

許認可を細かく分けると、非常にさまざまな種類があります。飲食店の「飲食店営業許可」、リサイクルショップや中古販売業の「古物商許可」、美容室の「美容所開設届」など、それぞれで窓口や提出する書類等が異なります。

代表的なものを大別すると「届出」「登録」「認可」「許可」などがあります。届出 → 登録 → 認可 → 許可の順番に、許認可を得る難易度が高くなるイメージです。

分類許認可の要件
許可法令で禁止されている行為について、窓口へ届け出て、審査に合格すれば営業可能になる
認可窓口へ届け出て、定められた要件を満たすことで営業可能になる
登録窓口へ届け出て、名簿に登録されることで営業可能になる
届出窓口へ届け出れば、営業可能になる

このほかにも「免許」「認証」「認定」「報告」など、実にさまざまな種類の許認可があります。先述の通り、事業によっては複数の許認可が必要なものもあるので注意しましょう。

保健所で許認可が受けられる主な業種

食品製造・販売業、旅館業、美容室などの業種で事業を始める場合は、あらかじめ「保健所(ホケンショ、あるいはホケンジョ)」から許認可を受ける必要があります。保健所とは、地域住民の健康を支える公的機関で、各地域に設置されています。
>> それぞれの地域を管轄する保健所 - 厚生労働省

分類業種
許可飲食店、喫茶店、菓子製造、食肉製造、乳製品製造、添加物製造
食料品等販売、食肉販売、魚介類販売、乳類販売
ホテル営業、旅館営業、温泉、公衆浴場、プール
薬局、病院、診療所、助産所、動物病院
報告製粉、漬物製造、その他の食料品製造
豆腐加工品販売、乳製品販売、生菓子販売
おもちゃ製造
届出 クリーニング、コインランドリー、コインシャワー、美容院、理容院、行商

警察署で許認可が受けられる主な業種

主に公安、防犯上の配慮から許認可が必要な業種については、「警察署」を窓口として許認可を得ることができます。

分類業種
許可バー、ディスコ、ナイトクラブ、スナック、キャバレー、風俗営業
ゲームセンター、パチンコ、麻雀屋
リサイクルショップ、骨董屋、古本屋、質屋
届出深夜酒類提供飲食店営業、風俗関連営業
認定警備業、自動車運転代行業

その他の窓口で許認可を受けられる主な業種

業種によっては、上記の保健所・警察署以外の場所が許認可の申請窓口になります。都道府県庁をはじめとして、業種に応じてさまざまな窓口があり、許認可の種類も異なります。

分類窓口業種
許可都道府県庁など建設業、ガソリンスタンド、産業廃棄物処理、CD・DVD等のレンタルショップ
ハローワーク有料職業紹介
運輸局貨物自動車運送事業
消防署など危険物製造・販売
関東財務局たばこ小売販売
運輸局旅客自動車運送
免許税務署酒類の製造・販売
都道府県庁など不動産業
認可都道府県庁など各種学校、幼稚園、保育所
登録都道府県庁など旅行業
届出都道府県庁など農薬販売、計量器販売
委託郵便局郵便切手類販売

開業にあたって許認可が必要となる主な業種を挙げましたが、上記の業種ですべてではありません。業種によっては、複数の許認可を別々の窓口から受ける必要もあるので留意しておきましょう。

>> 個人事業の開業に関する情報まとめ - 個人事業主の起業準備