収支内訳書(一般用)の書き方【1/2】

収支内訳書(一般用)の書き方 1ページ目

白色申告の場合に提出する収支内訳書の書き方をまとめました。 収支内訳書は2ページです。平成25年以降は書式がかわっていません。2017年(平成29年)2月16日~3月15日の確定申告期間中に提出の、2016年度分(平成28年度分)の収支内訳書としては、左はしに縦書きで「平成25年分以降用」と記載されている用紙を使うことになっています。

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収支内訳書(一般用) 1ページ目収支内訳書(一般用) 2ページ目
  1. 3つの日付記入欄
  2. 事業者の情報
  3. 収入金額・売上原価
  4. 経費, 専従者控除, 所得
  5. 給料賃金の内訳
  6. 税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳
  7. 事業専従者の氏名等
  1. 売上(収入)金額の明細
  2. 仕入金額の明細
  3. 減価償却費の計算
  4. 地代家賃の内訳
  5. 利子割引料の内訳
  6. 本年中における特殊事情

白色申告用の会計ソフトからの印刷でなく、手書きにする場合はボールペンで記入します。 間違ったところを訂正する場合は、訂正する文字を二重線で消し、その近くの余白に正しい文字を分かりやすく記入します。

確定申告書の記載を訂正する方法

1. 3つの日付記入欄

収支内訳書の日付記入欄

平成□□年分収支内訳書

まず中央上部の「平成□□年分収支内訳書」という部分には、集計対象となる会計期間の年号を記入します。 例えば、平成29年(2017年)2月16日〜3月15日の確定申告期間中に提出する前年度分の内容であれば、 「平成28年分」と記入します。

平成 年 月 日

左部分の日付記入欄には、提出日を書きます。

自□□月□□日 至□□月□□日

中央の部分には、会計の集計対象にした期間を記入します。「この日からこの日までの会計結果ですよ〜」ということを示します。 個人事業の事業年度は1月1日〜12月31日と決まっているので、通常は「自□1月□1日 至12月31日」と記入すればOKです。

例えば、新規開業などで1年の途中から開業した場合などは、開業日から年末までの日付を書き込みます。 例)自10月10日 至12月31日

2. 事業者の情報


事業者情報の記入欄 - 収支内訳書

住所個人事業主が住んでいる住所。自宅の住所を記入。
事業所所在地店舗や事務所など、事業を行っている場所の住所。事業所などは無く、自宅で仕事をしている方は「同上」と記入する
業種名業種名。例)デザイン業、飲食店業、広告業、問屋業、その他の業種例
屋号個人事業の屋号(会社名のようなもの)を記入する。特に決めていなければ、事業主の本名でも良い。
氏名個人事業主の氏名を記入。氏名の右に押印する印鑑は、シャチハタでなければ、普通の認め印でもOK。シャチハタは不可。
電話番号自宅と事業所の電話番号をそれぞれ記入する。自宅兼事務所であれば、ひとつの番号を書けばOK。固定電話がなければ、本人につながる携帯電話の番号を1つ書けばOK。
加入団体名青色申告会など特定の団体に加入している場合、記帳や申告の講習を受けた団体がある場合に記入する。無ければ空欄のままにしておく。
依頼税理士等基本的には、事業の税務に関わった税理士の情報を記入する。税理士に依頼していない場合は、空欄。

3. 収入金額・売上原価

収入金額・売上原価 - 収支内訳書

収入金額

売上(収入)金額1年間で得た金額(売上・収入)の合計を記入する
家事消費家事消費とは、商品を家事のために消費した場合などに用いる勘定科目。例えば、飲食店を営んでいる事業主が、売れ残った食品を自分で食べるなど。この場合、原則的には通常の販売額を家事消費として帳簿づけする。ここに、その家事消費の合計額を記入する
その他の収入本業以外でちょっとした収入があれば記入する
上記3つの合計金額を記入する(① + ② + ③ = 計)

売上原価

期首商品(製品)
棚卸高
基本的には1月1日時点での商品・製品の総額
1年の途中で開業した場合などは、開業日時点での商品・製品の総額
仕入金額1年間の仕入金額
小計上記2つの合計金額を記入する(⑤ + ⑥ = 小計)
期末商品(製品)
棚卸高
基本的には12月31時点での商品・製品の総額
1年の途中で廃業した場合等は、年度末とした日付時点での商品・製品の総額
差引原価⑦から⑧を差し引いた計算結果を記入(⑦ − ⑧ = 差引原価)
差引金額④から⑨を差し引いた計算結果を記入(④ − ⑨ = 差引金額)

例えば、コンサルタント業やウェブデザイン業など、商品を仕入れて販売するような仕事をしていない場合は、こちらの「売上原価(⑤〜⑨)」の部分は空欄でOKです。

4. 経費, 専従者控除, 所得

経費, 専従者控除, 所得 - 収支内訳書
給料賃金従業員に支払う給料(>> 事業主・従業員・専従者の給与の仕訳について
青色事業専従者に対する給料は、下記の専従者給与に当てはまる。
外注工賃外部の業者に業務委託した場合の費用
例)電気工事費、デザイン、ホームページ運営費、システム開発、加工
減価償却費高額な固定資産を一定期間にわたって計上する費用
例)パソコン、カメラ、コピー機、自動車、オフィスチェア
貸倒金売掛金や貸付金の回収ができなくなった場合に損金処理として使う勘定科目
例)売掛金、未収金、貸付金、前渡金
地代家賃事業所等の土地や建物にかかる賃借料や使用料
例)事務所・店舗家賃、駐車場料金、社宅家賃、倉庫使用料、土地使用料
利子割引料借入の支払利息や手形の割引料など
例)金融機関への支払利息、自動車ローン、住宅ローン
租税公課税金や公共料金として支払った費用(>> 納付した税金の仕訳について
例)個人事業税、固定資産税、不動産取得税、自動車税、登録免許税、印紙税
荷造運賃商品・郵便物の梱包・配送費用
例)ダンボール箱、緩衝材(発泡スチロール等)、ガムテープ、郵便手数料
水道光熱費事業運営に必要な水道料金・電気料金・その他エネルギー費用
例)水道料金、電気料金、ガス料金、石油代、灯油代
旅費交通費移動費や宿泊費など
例)電車賃、バス代、タクシー代、航空運賃、駐車場代、出張宿泊費
通信費通信のために必要な料金
例)インターネット料金、電話料金、切手代、はがき代、ファックス代
広告宣伝費商品やサービスの広告・宣伝に使う費用
例)チラシ、新聞広告、看板、試供品、ポスティング費用、インターネット広告
接待交際費取引先や得意先の接待費用、事業に関わる人との交際費用
例)取引先との飲食代、お得意先へのお祝い金・贈答品、取引先とのゴルフ代
損害保険料事業を万が一の事故や災害から守るためにかけた保険料
例)自動車保険、自賠責保険、事務所の火災保険、賠償保険
修繕費建物や器具備品などの修理代
例)自動車の修理費、事務所の改修・修理費、パソコン修理代
消耗品費10万円未満、もしくは法定耐用年数が1年未満のものを購入する際の費用
例)文房具、電球、伝票、名刺、印鑑、CD、USB、10万円未満のパソコン
福利厚生費従業員の組織貢献度や勤労意欲の向上などを目的として活動した費用
例)慰安旅行費、レクリエーション費用、お祝い金、お見舞金、従業員健康診断


ここの空欄に自分で作った勘定科目を追加できる。仕事柄、上記以外で特定の支出が多くなる場合などに勘定科目を追加して仕訳する。
例)新聞図書費、出演料、研修費、リース料、支払報酬、諸会費、保守料など
雑費必要経費で、どの勘定科目にも属さない少額費用
例)ごみ処理代、クリーニング代、引越費用
小計「イ(租税公課)〜レ(雑費)」の合計金額を記入する
(イ+ロ+ハ+ニ+ホ+ヘ+ト+チ+リ+ヌ+ル+ヲ+ワ+カ+ヨ+タ+レ = 小計)
経費計「⑪〜⑯」の合計に、⑰を加えた金額を記入する
(⑪+⑫+⑬+⑭+⑮+⑯+⑰ = 経費計)
専従者控除前の所得金額⑩(差引金額)から⑱(経費計)を差し引いた金額を記入する
(⑩ − ⑱ = 専従者控除前の所得金額)
専従者控除専従者とは、簡単にいうと事業を手伝ってくれている家族従業員のこと
例)事業専従者として従事している妻への給与額
所得金額専従者控除前の所得金額から、専従者控除を差し引いた金額を記入する
(⑲ − ⑳ = 所得金額)

5. 給料賃金の内訳

給料賃金の内訳 - 収支内訳書

従業員を雇って給料を払っている場合に記入します。人を雇わずに一人で仕事をしている個人事業主は、空欄でOKです。

「従事月数」とは、その人が働いた月数のことです。1年間毎月働いてくれたのであれば「12」です。 「延べ従事月数」の欄には、従業員全員の従事月数の合計を記入します。 例)Aさん12ヶ月, Bさん2ヶ月, Cさん6ヶ月 → 12 + 2 + 6 = 20

「所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額」について
従業員がいて給料を支払っている個人事業主は、源泉徴収をする必要があります。
>> 個人事業の源泉徴収に関するまとめ

6. 税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳

税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳 - 収支内訳書

その年に、税理士や弁護士に報酬を支払った場合には、その支払先や金額を記入します。

支払先の住所・氏名報酬を支払った先の税理士事務所の名前や住所を記入する
本年中の報酬等の金額その年に支払った金額を記入
左のうち必要経費参入額支払った金額のうち、経費に参入する金額を記入する。基本的には、上記の金額と同じ金額を記入すればOK。家事按分をした場合などは、その割合に応じた金額を記入。
源泉徴収税額源泉徴収した税金の金額を記入する

7. 事業専従者の氏名等

事業専従者の氏名等 - 収支内訳書

「事業専従者」とは、簡単にいうと家族従業員のことです。個人事業主の家族で、あなたの事業を手伝ってくれている方に給料を払っている場合はここに記入します。

「続柄」には、事業主との関係を記入します(夫、妻、子など)。「従事月数」には、その人が働いた月数を記入します(1年間働いた場合は「12」)。延べ従事月数には、全員分の従事月数の合計を記入します。事業専従者が一人の場合は、従事月数と延べ従事月数は同じ数になります。

>> 白色申告の事業専従者控除について
>> 専従者になると配偶者控除や扶養控除が受けられなくなる

以上が、収支内訳書の1ページ目の内容です。次頁で、収支内訳書2ページ目の書き方を紹介しています。

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