青色申告で65万円控除を受けるために必要な帳簿

青色申告65万円控除の帳簿

主要簿である「仕訳帳」「総勘定元帳」

帳簿の中でも最も重要なものが「仕訳帳」と「総勘定元帳」です。これらは複式簿記で必ず作成しなければならない帳簿であり、一般的に「主要簿」と呼ばれます。「仕訳帳(シワケチョウ)」「総勘定元帳(ソウカンジョウモトチョウ)」と読みます。

仕訳帳総勘定元帳
全ての取引を日付順にまとめた帳簿です。
勘定科目の種類に関係なく、1月1日から12月31日まで、単純に日付順で取引が並んでいます。
全ての取引を勘定科目ごとにまとめた帳簿です。 勘定科目ごとに取引を記録する「元帳」を、1つにまとめたものを「総勘定元帳」と呼びます。

青色申告で65万円控除を受けるためには主要簿の作成が必要ですが、
これらを確定申告の際に提出するわけではありません。
帳簿類は決算書の根拠として保持しておくものです。
(7年間保存しておく義務があります。)

主な補助簿の種類

主要簿の補助的な役割を担うのが「補助簿」です。業種や取引の内容によって、使用する補助簿は異なります。例えば、ものを仕入れて売るという取引がない業種の場合、仕入帳を作る必要はありません。

以下に例示したもの以外にも様々な種類の補助簿があり、
必要に応じて作成します。

帳簿の名前概要
現金出納帳現金での取引を日付順・発生順に記録する帳簿です。
預金出納帳預金での取引を日付順・発生順に記録する帳簿です。 簡単に言うと、事業で使う預金通帳の内容を記録していくことになります。
仕入帳仕入れに関する取引を記録する帳簿です。
売上帳売上に関する取引を記録する帳簿です。
買掛帳自社で売るための商品や材料を仕入れて、 支払いが後日になる場合の「買掛金」を記録するための帳簿です。
売掛帳商品を売った際に代金を回収しておらず、 取引先からの支払いが後日になる場合の「売掛金」を記録するための帳簿です。

これらの補助簿も、主要簿と同様で、
確定申告の際に提出するわけではありません。
(作った補助簿は7年間保存しておく義務があります。)

決算書「損益計算書」と「貸借対照表」の提出

青色申告で65万円の控除を受けるためには、
上記で作った正しい帳簿にもとづいて「損益計算書」「貸借対照表」を作成し、
青色申告決算書として提出する必要があります。

損益計算書貸借対照表
一定期間(個人事業の場合は1月1日~12月31日の1年間)の売上高などの収益から費用を引いて、 どれだけの利益を生み出したかを表すもの。
P/Lという略称で表記されていることもあります。 P/L(Profit and Loss Statement)
一定時点(決算期、つまり個人事業の場合は年末12月31日)での、事業の資産の内容を表すもの。
B/S、あるいはバランスシートという略称で表記されていることもあります。B/S(Balance Sheet)

青色申告の場合に確定申告で提出する「青色申告決算書(合計4ページ)」に、これら損益計算書と貸借対照表の内容が含まれています。 >> 詳しくは確定申告で提出する必要書類

初心者の方には会計ソフトでの帳簿付けがおすすめ

従来型の会計ソフトで帳簿を作成する場合、
基本的には日々の取引を補助簿に入力していく作業になります。
例えば、預金でのやり取りがあれば「預金出納帳」に入力をします。
現金でのやり取りがあれば「現金出納帳」に入力をします。

補助簿に経理をつけていくと、
会計ソフトが自動で総勘定元帳や仕訳帳にデータを反映してくれています。
そうして1年間のやりとりを入力していけば、
年末にはこれら主要簿のデータが自動で完成しているはずです。

そして、損益計算書と貸借対照表も同様に、
1年間の取引を正確に補助簿へ入力していれば完成します。

最新の会計ソフトでは、記帳の際に補助簿を選択する必要すらなく、もっと帳簿づけ作業が簡単になっています。 詳しくは、下記の個人事業用会計ソフト一覧をご確認下さい。

簿記に関する理解を深めるに越したことはありませんが、
仕訳帳、総勘定元帳、損益計算書、貸借対照表など、
帳簿書類や決算書の仕組みは一朝一夕に理解できるものではありません。

そのため、帳簿付け初心者の方には、
実際に会計ソフトを使ってみながら理解を深めていく方法をおすすめします。
最新のクラウド型会計ソフトでは、さらに帳簿づけが分かりやすくなっています。
コンピューターでできることは任せて、まずは必要最低限の作業を進めながら学習しましょう。

>> 個人事業用の会計ソフト比較一覧
>> 青色申告の帳簿づけ・領収書などの保存について