マイナポータルとは?2021年現在のサービス状況
更新日 2021年11月26日
- マイナポータルとは?
- マイナポータルでできること【2021年現在】
- ① 誰もが利用できるサービス
- ② 利用者登録をすると利用できるサービス
- マイナポータルの利用方法
- 今後の展望
- まとめ - マイナポータルでできること
マイナポータルとは?
マイナンバー制度(2016年1月~)の開始後、約2年の期間を置き、行政主導のウェブサイト「マイナポータル」が2017年11月13日から本格運用を開始しました。
- マイナポータルとは?
- マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービス。利用者は、自分に必要な行政手続きを検索したり、一部の手続きをオンラインで行うことができる。2017年(平成29年)11月から本格運用を開始。別名「情報提供等記録開示システム」
利用者は、パソコンやスマホからインターネットを通じてマイナポータルにアクセスできます。詳しくは後述しますが、特定のサービスを利用するには本人認証が必要で、これに「マイナンバーカード」を用います。
マイナポータルでできること【2021年現在】
以下のようなサービスが、マイナポータルから利用できます。
誰もが利用できるサービス | 利用者登録をすると利用できるサービス |
---|---|
・ぴったりサービス(手続きの検索や申請) ・法人設立ワンストップサービス ・就労証明書作成コーナー | ・税や社会保障に関する情報の確認 ・行政からのお知らせの確認 ・政府運営の他サイトと連携 |
ログイン不要 | ログインが必要 |
「ぴったりサービス」や「法人設立ワンストップサービス」などは、マイナポータルにログインせずに利用することができます。一方、上表の右側に掲載しているサービスは、利用者登録を済ませていないと利用できません。
- 利用者登録にはマイナンバーカードが必要
- マイナポータルの利用者登録をする際、「マイナンバーカード」を用いて本人認証を行う。利用者登録を行わないと、マイナポータルにログインすることができない。
① 誰もが利用できるサービス
以下のサービスは誰もが利用できます。基本的に登録やログインなどは必要ありません。ただ、電子申請をする際などはマイナンバーカードが必要になります。
サービス名称 | 概要 |
---|---|
ぴったりサービス | さまざまな手続きの検索・書類作成・申請ができるサービス。これによって申請可能な手続きが徐々に増えている。 |
法人設立ワンストップサービス | 法人設立に関する手続き(申請書類の作成・提出など)をオンラインで行えるサービス |
就労証明書作成コーナー | 認可保育所などに入所を申し込む際に必要な「就労証明書」を作成できるサービス |
このうち、多くの人に関わりがあるのが「ぴったりサービス」です。このサービスを使えば、自分が今必要としている手続きを把握したり、その書類をオンラインで作成したりできます。普段は役所の窓口でたずねて行うようなことが、ネットでできるわけです。
2021年3月から、希望者はマイナンバーカードを健康保険証の代わりに利用できるようになりましたが、この申し込みもマイナポータルから行えます。
② 利用者登録をすると利用できるサービス
マイナンバーカードを用いて利用者登録を済ませると、以下のようなサービスが利用できるようになります。行政機関からのお知らせや、自分自身の世帯や税、社会保障に関係する情報が確認できます。
「お知らせ」
マイナポータルの「お知らせ」を使えば、ネットバンキング(ペイジー)やクレジットカードによる公金決済が可能です(公金決済サービス)。税金や健康保険料、介護保険料だけでなく、水道料金やガス料金などを支払うこともできます。
外部サイトとの連携(もっとつながる)
「もっとつながる」からは、外部サイトの一部の機能を利用できます。2021年1月現在は、以下のサイトと連携しています。今後も、連携可能な外部サイトが増えていきます。
- e-Tax(国税庁)
- ねんきんネット(日本年金機構)
- 電波利用 電子申請・届出システムLite(総務省)
- MyPost(日本郵便)
- e-私書箱(野村総合研究所)
マイナポータルの利用方法
マイナポータルは、ネット環境さえあればパソコンやスマホで利用できます。 ログインして使う場合には、マイナンバーカードによる本人認証が必須です。
マイナポータルにログインする際に必要なもの
パソコンの場合 | スマホの場合 |
---|---|
・動作環境に対応のパソコン ・マイナンバーカード ・ブラウザの拡張アプリ「マイナポータルAP」 ・ICカードリーダー (カード読取に対応したスマホで代用可) |
・カードの読み取りに対応したスマホ ・マイナンバーカード ・スマホアプリ「マイナポータル」 |
スマホからログインする場合、iPhoneなら7以降、AndroidならAQUOSやXperia、Galaxyなどが対応しています。
>> マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマホ - マイナポータル
今後の展望
マイナポータルで行えることは、サービス開始当初と比べると年々拡充されています。今後は以下のようなサービスが追加される予定です。
開始時期(予定) | サービス内容 |
---|---|
2021年3月~ | ・マイナンバーカードが健康保険証として利用できるように (この登録にマイナポータルを使う) |
2022年~ | ・国立大学での活用促進(デジタル・キャンパスの推進) ・ハローワークカードとしての活用 ・電子版ジョブ・カードとしての活用 ・建設キャリアアップシステムとの連携 |
2023年~ | ・海外継続利用開始 |
このなかでも特に期待されているのは、マイナンバーカードの保険証利用でしょう。2021年3月からは、保険証のかわりにマイナンバーカードで保険適用を受けられるようになりました。 これには事前登録が必要で、マイナポータルのトップ画面から手続きが行なえます。
まとめ - マイナポータルでできること
最後に、マイナポータルで現在できることをまとめておきます。マイナポータルはログインしなくても使えますが、マイナンバーカードを使って登録・ログインすれば、社会保険料の納付状況を確認したり、子育て関連の手続きなどをオンラインで行うことができます。
マイナポータルでできる主なこと
- 子育てや介護などの行政手続きを検索、申請(ぴったりサービス)
- 法人設立に関する手続き(法人設立ワンストップサービス)
- 「就労証明書」の作成(就労証明書作成コーナー)
- 行政機関からのお知らせ確認
- 自分自身の税金、社会保障などの情報確認
- ネットバンキングやクレジットカードによる公金決済
- 外部サイト(e-Taxなど)との連携
自分で確定申告を行う個人事業主にとっては「e-Tax」との連携が気になるのではないでしょうか?とくにマイナポータルとe-Taxを連携せずとも電子申告はできるのですが、連携することで多少便利になるかもしれません。
引用
Q マイナポータルとe-Taxがつながると何ができるのですか。
A 利用者識別番号(e-Tax用のID)と暗証番号を入力することなく、メッセージボックス等を確認できるほか、 所得税・贈与税・個人消費税の申告書や納税証明書、源泉所得税、法定調書などを作成することができます。
よくあるご質問 - マイナポータル
>> マイナンバーカードを作成する流れ
>> e-Taxで電子申告するメリット・デメリット
>> 電子申告のおおまかな流れ