クラウド会計ソフトのブラウザ版・スマホアプリ版って?

更新日 2024年5月01日

会計ソフトの「ブラウザ版」と「スマホアプリ版」

個人事業主向けのクラウド会計ソフトは、基本的にChromeやSafariなどの「Webブラウザ」で動作します。それに加えて「スマホアプリ」が提供されている場合もあります。本記事では、これらの違いをわかりやすく解説します。

「ブラウザ版」と「スマホアプリ版」の違い

大手3社(弥生freeeマネーフォワード)のクラウド会計ソフトでは、いずれも「ブラウザ版」と「スマホアプリ版」が提供されています。アカウントを作成すれば、どちらも利用できます。それぞれ得意なことが違うので、用途で使い分けましょう。

ブラウザ版とスマホアプリ版の違い【クラウド会計ソフト】

ブラウザ版 スマホアプリ版
アカウント
ブラウザ版とスマホアプリ版でデータが同期される - クラウド会計ソフト
端末 パソコン向き スマホ向き
インストール 不要 必要 (無料)
得意なこと ・データの一括入力
・細かな設定
・レポートの表示
・出先での簡単入力
・レシート撮影
・ICカードの読み取り

「ブラウザ版」はインストール不要で、Webブラウザ上で動作します。ネット環境があれば、いつでも好きな端末からログインして帳簿付けできます。大抵のことは「ブラウザ版」だけで事足ります。

「スマホアプリ版」は、スマホの特性を活かして、より便利に帳簿付けを行うためのツールです。「スマホアプリ版」で入力したデータは、もちろん「ブラウザ版」にも自動的に反映されます。

「ブラウザ版」の特徴

  • ChromeやSafariなどの「Webブラウザ」で動作する
  • パソコン・タブレット・スマホで操作できる
  • ただし、スマホの小さな画面では操作しづらい場合がある

「ブラウザ版」はパソコンでの操作を基本としていますが、タブレットやスマホからも使えます。ただ、スマホから操作する場合は、文字が小さすぎたり、デザインが崩れたりする場合があります。

「ブラウザ版」の比較 - 弥生・freee・マネーフォワード

弥生 freee会計 マネーフォワード
クラウド確定申告
ホーム画面
ホーム画面 - やよいの青色申告オンライン
ホーム画面 - freee会計
ホーム画面 - マネーフォワード
対応ブラウザ
対応OS
帳簿づけ
確定申告書類の作成
電子申告 (e-Tax)
レシート撮影 × × ×
分析レポート

「ブラウザ版」に関しては、3社ともほぼ同等の機能を備えています。どの会計ソフトでも、帳簿付けから確定申告書類の作成まで、ブラウザ版だけで完結できます。電子申告に関しては、専用のソフト(無料)と連携して行います。

大量の仕訳をまとめて行いたいときは、ひと目で全体を見渡せる「ブラウザ版」が便利です。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込んで、一括編集することも可能です。

「スマホアプリ版」の特徴

  • GooglePlayやAppStoreからスマホにダウンロードする
  • 「ブラウザ版」に比べて、細かな機能が制限される
  • レシート撮影など、スマホならではの機能を備えている

「スマホアプリ版」は、スマホの小さな画面でも扱いやすいように設計されています。そのぶん、会計ソフトの細かな設定はアプリ版ではできません。

「スマホアプリ版」の比較 - 弥生・freee・マネーフォワード

弥生 freee会計 マネーフォワード
クラウド確定申告
ホーム画面
ホーム画面 - やよいの白色申告オンライン (アプリ)
ホーム画面 - freee会計 (アプリ)
ホーム画面 - マネーフォワード (アプリ)
対応OS
帳簿づけ
確定申告書類の作成 ×
電子申告 (e-Tax) ×
レシート撮影
分析レポート ×

スマホで帳簿付けをすれば、移動などのスキマ時間を有効活用できます。ちょこっと記帳するだけなのに、わざわざパソコンを起動するのは面倒でしょう。スマホならいつでも手軽に入力できます。

また、スマホのカメラでレシートを撮影すると、アプリが画像を読み取って文字認識を行い、仕訳データへと自動変換してくれます。つまり、レシートを見ながら一つ一つソフトへ打ち込む作業が不要になるわけです。

e-Taxで電子申告する場合には、スマホアプリを利用するとスムーズです。マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホ機種を利用することで、自宅にいながらサクッと確定申告できます。専用のICカードリーダーを購入する必要はありません。

まとめ

弥生freeeマネーフォワード」のクラウド会計ソフトには、「ブラウザ版」と「スマホアプリ版」があります。アカウントを作成すればどちらも利用できるので、用途に応じて使い分けましょう。どちらから使っても会計データは同期されます。

【弥生】ブラウザ版・スマホアプリ版の違い

ブラウザ版 スマホアプリ版
ホーム画面
ホーム画面 - やよいの青色申告オンライン
ホーム画面 - やよいの白色申告オンライン (アプリ)
料金
(税込)
【やよいの白色申告オンライン】
無料~

【やよいの青色申告オンライン】
初年度無料~
2年目以降:11,330円/年~
対応ブラウザ -
対応OS
帳簿づけ
確定申告書類の作成 ×
電子申告 (e-Tax) ×
レシート撮影 ×
分析レポート ×
ブラウザ版 スマホアプリ版

弥生の利用料は3社のなかで最もリーズナブルです。特にパソコン派の個人事業主には、弥生がおすすめです。スマホアプリはあくまで補助的なツールです。

また弥生の場合、白色申告なら無料で使い続けることができます。初年度だけサポート付きの有料プランが半額で使えるので、まずはサポート付きの有料プランで始めて、サポートが必要なくなってから無料プランに切り替えるのがおすすめです。

>>やよいの白色申告 オンライン(公式)
>>やよいの青色申告 オンライン(公式)

【freee】ブラウザ版・スマホアプリ版の違い

ブラウザ版 スマホアプリ版
ホーム画面
ホーム画面 - freee会計
ホーム画面 - freee会計 (アプリ)
料金
(税込)
1,628円/月〜
12,936円/年~
対応ブラウザ -
対応OS
帳簿づけ
確定申告書類の作成
電子申告 (e-Tax)
レシート撮影 ×
分析レポート
ブラウザ版 スマホアプリ版

freeeのスマホアプリは、経理・税務に関するほぼすべての作業を行えます。電子申告に関しては、ブラウザ版よりもスマホ版のほうがスムーズに行えます。スマホをフル活用したい個人事業主は、freeeを選んでおけば間違いありません。

>>freee会計(公式)

【マネーフォワード】ブラウザ版・スマホアプリ版の違い

ブラウザ版 スマホアプリ版
ホーム画面
ホーム画面 - マネーフォワード
ホーム画面 - マネーフォワード (アプリ)
料金
(税込)
1,408円/月〜
11,880円/年~
対応ブラウザ -
対応OS
帳簿づけ
確定申告書類の作成
電子申告 (e-Tax)
レシート撮影 ×
分析レポート
ブラウザ版 スマホアプリ版

マネーフォワードは、家計簿アプリ「マネーフォワードME」とも連携可能です。家計と事業のお金を、スマホで一元管理したい個人事業主にもおすすめできます。電子申告する際は、ブラウザ版からの電子申告は面倒なので、スマホアプリ版を使うのがよいでしょう。

>> マネーフォワード クラウド確定申告(公式)