源泉徴収税の納付書の書き方【源泉所得税】

更新日 2026年6月25日

源泉徴収税の納付書の書き方【源泉所得税】納付場所や仕訳方法も解説

源泉徴収税の納付書の種類【所得税徴収高計算書】

源泉徴収した所得税を納める際には、「所得税徴収高計算書」と呼ばれる納付書を提出します。この所得税徴収高計算書には、いくつかの種類があります。

給与所得・退職所得等の
所得税徴収高計算書
報酬・料金等の
所得税徴収高計算書
給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書 報酬・料金等の所得税徴収高計算書
従業員の給与や税理士の報酬はこちら フリーランスへの報酬などはこちら

>> 所得税徴収高計算書 - 国税庁

従業員や税理士からの源泉徴収税については、「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」を使います。一方、フリーランス等からの源泉徴収税については、「報酬・料金等の所得税徴収高計算書」を使います。

なお「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」の場合は、源泉所得税の納期の特例の承認を受けているかどうかによっても用紙が異なります。納期の特例を利用している場合は、「納期特例分」と書かれた用紙を使います。

源泉所得税の納期の特例とは?
通常、源泉所得税は毎月10日までに納付する必要があるが、「納期の特例」の承認を受けると年2回にまとめて納付できる。ただし、特例の対象になるのは「給与などから源泉徴収した所得税」だけ。「フリーランスの報酬などから源泉徴収した所得税」については特例の対象外。
>> 源泉所得税の納期の特例について詳しく

源泉徴収税の納付書の書き方

給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)

従業員などから源泉徴収した際に使う「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」を例に、納付書の書き方を解説します。なお、納期の特例を利用している場合の「納期特例分」の用紙で解説しますが、「一般分」でも基本的な書き方は同じです。

年度 納付日の年度を記入する(年度 = 4月1日〜3月31日)
例)令和8年7月に納付する場合は「8」
「年度」なので、令和9年1月に納付する場合でも「8」になる
税務署名 所轄の税務署名を記入する
※税務署が発行したものには、あらかじめ記載されている
税務署番号 税務署で受け取った場合は、あらかじめ記載されている
番号が分からない場合は空欄でもOK
整理番号 税務署から届いた用紙には、あらかじめ記載されている
番号が分からない場合は空欄でもOK
納期等の区分 納期の特例の期間の「最初と最後の支払年月」を記入する
例)前半なら「令和8年1月 令和8年6月」、後半なら「令和8年7月 令和8年12月」
支払年月日 給与や報酬を支払った「最初と最後の日付」を記入する
例)前半なら「令和8年1月25日〜6月25日」、後半なら「令和8年7月25日〜12月25日」
人員 給与を支払った「人数 × 月数」を記入する
例)1人に6ヶ月間払った場合は「1人 × 6ヶ月」なので「6」と書く
※1人に払ったから「1」と書くわけではない
支給額 給与の支給額を記入する
税金や社会保険料を差し引く前の総支給額を書く
税額 源泉徴収税の税額を記入する
例)50,520
本税 ⑨の合計額を記入する
合計額 ⑩に延滞税を加えた金額を記入する
延滞税がなければ⑩と同じ金額を記入する
徴収義務者 源泉徴収税を納める事業者の住所・電話番号・氏名(会社名)を記入する
例)東京都新宿区◯◯ 090-0000-0000 自営 太郎

整理番号については、税務署から事業所へ送られてきた用紙を使う場合は、あらかじめ記載されています。整理番号は、税務署があなたの事業所を管理しやすくするために振り分けている番号です。分からない場合は空欄で構いません。

源泉徴収税の納付場所

源泉徴収税は、以下の窓口で納付することができます。 納付のためには、必ずしも税務署へ行く必要はありません。 記入した納付書と現金を持参すれば、郵便局や銀行などの窓口でも納税をすることが可能です。 このように、国の事務を代行する民間金融機関のことを「日本銀行歳入代理店」と呼びます。

  • 税務署
  • 郵便局(ゆうちょ銀行)
  • 銀行、信用金庫など

あなたが個人事業主の場合は、自分が「源泉徴収義務者」であるかを納付の前に今一度確認してみましょう。 源泉徴収義務者でない場合は、「源泉徴収が必要な報酬・料金等」を支払う場合であっても、源泉徴収をする必要はありません。 株式会社などの法人は源泉徴収義務者ですが、個人事業主は源泉徴収義務者でない場合もあります。

源泉徴収税を納付した時の仕訳方法

給与の支払いをする際、源泉徴収税については「預り金」という勘定科目で仕訳しておきます。 そして、その源泉徴収税を納付した際は、以下のように帳簿づけします。 預かっていた源泉徴収税の合計金額100,000円を、現金で納付した場合で見てみましょう。

【複式簿記での帳簿づけ例】

日付借方貸方摘要
20XX年1月15日預り金 100,000現金 100,000源泉徴収税の納付

従業員へ給与を支払った時の帳簿づけと、 その後、源泉徴収税を納付した時の帳簿づけをセットで確認するには以下のページをご参照下さい。
>> 個人事業の「給料賃金」の仕訳

>> 個人事業主で源泉徴収をする側の情報まとめ
>> 外注先へ報酬を支払う時の源泉徴収
>> 個人事業主の源泉徴収に関する情報まとめ