所得税や消費税の納付方法 - 国税の納め方まとめ

更新日 2026年6月24日

所得税と消費税の納付方法

国税の納付方法【一覧表】

窓口納付 税務署や銀行で納付書を使って納付する
納付時に領収証書が発行される
コンビニ納付 コンビニのレジで専用の納付書を使って納付する
納付額が30万円以下の際に利用可能(納付書1枚につき)
スマホアプリ納付 専用サイトからスマホ決済アプリで納付する
PayPay・d払い・au PAYなどが利用可能
クレジットカード納付 専用サイトからカード払いで納付する
1万円ごとに99円の手数料がかかる
振替納税 所定の振替日に口座振替で納付する
所得税の振替日は4月中旬
ダイレクト納付 e-Taxを利用して口座振替で納付する
税金の前払い制度(予納)を簡単に利用できる
登録方式の電子納税 ネットバンキングやATMから納付する
e-Taxで取得した「納付区分番号」を使う
入力方式の電子納税 ネットバンキングやATMから納付する
自分で調べた「納付目的コード」を使う

国税の納付方法 - 国税庁

所得税や消費税の納付方法は、上記から自由に選択できます。最もおすすめの納付方法は「振替納税」です。手間も手数料もかからないうえ、通常の納付期限から振替日までに1ヶ月ほどの猶予が得られます。

そのほか、クレジットカード納付も便利ですが、手数料がかかるのがネックです。また「ダイレクト納付・登録方式・入力方式」の3つは、e-Taxの利用が前提になります。

窓口納付

最もオーソドックスなのが、所轄の税務署や金融機関に納付書を持参して、現金で納付する方法です。ほとんどの窓口には納付書が備え付けられており、その場で記入できます。

納付時に領収証書が発行されるのは、この窓口納付をした場合のみです。とはいえ、他の方法で納付をしても、あとから「納税証明書」を発行することはできます。領収証書のために、わざわざ窓口納付を選択する必要はありません。

窓口納付のメリット・デメリット

メリットデメリット
・事前申請が不要
・手数料がかからない
・領収証書が発行される
・窓口の時間内に行かないとダメ

コンビニ納付

納付額が30万円以下なら、コンビニで納付ができます(現金払いのみ)。ただ、基本的には、キオスク端末のあるローソンやファミリーマートでしか利用できません。キオスク端末とは「Loppi」「Famiポート」のことです。

QRコードを使ったコンビニ納付の方法

国税庁の納付手続ページからコンビニ納付(QRコード)のページへ移り、QRコードを作ります。作成したQRコードをキオスク端末に読み取らせれば、納付用のバーコードが印刷されます。あとは、そのバーコードをレジで提示すればOKです。

ちなみに、予定納税などでは、はじめからバーコードが印刷された納付書が交付されることもあります。その場合はキオスク端末を利用しないため、セブンイレブンなどでも納付が可能です。

コンビニ納付のメリット・デメリット

メリットデメリット
・事前申請が不要
・手数料がかからない
・窓口と違って24時間いつでもOK
・バーコードの発行が少し面倒
・納付できるのは30万円まで(1枚につき)

スマホアプリ納付

国税スマートフォン決済専用サイトにアクセスすれば、「PayPay」などの決済アプリで税金を納付できます。事前申請は不要で、手数料もかかりません。ただし、基本的にポイントが付くことはありません。

スマホアプリ納付では、QR決済アプリのチャージ残高から納付を行います。QR決済アプリを介した「クレジットカード払い」や「電話料金との合算払い」などの支払方法は使えません。

納付に使えるスマホアプリ

  • PayPay
  • d払い
  • 楽天ペイ
  • au PAY
  • メルペイ

スマホアプリ納付では一度に最大30万円まで納付できますが、アプリによっては「〇〇円までしかチャージできない」などという制限もあるので注意しましょう。たとえば「PayPay」の場合、利用状況等によっては一度に2万円までしかチャージできない場合もあります。

スマホアプリ納付のメリット・デメリット

メリットデメリット
・事前申請が不要
・手数料がかからない
・スマホでいつでも納付可能
・アプリによっては高額の納付ができない

クレジットカード納付

国税クレジットカードお支払サイトにアクセスして必要事項を入力すれば、クレジットカード払いで納付ができます。事前申請も不要で、手軽な納付方法です。ただ、この納付方法では手数料がかかります。

国税クレジットカード納付の手数料

納付額手数料(税込)
10,000円以下99円
10,001円~20,000円198円
20,001円~30,000円297円
30,001円~40,000円396円
40,001円~50,000円495円

以降も1万円を超えるごとに決済手数料が加算される

上表の通り、1万円以下の場合は99円の手数料がかかります。1万円納税した場合、0.99%の手数料がかかるということです。一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%〜1%ほどなので、還元率のよいカードを使っていないと手数料で損をしてしまいます。また、国税のカード払いでポイントが貯まるかはカード会社によって異なります。

クレジットカード納付のメリット・デメリット

メリットデメリット
・事前申請が不要
・パソコンやスマホから納付できる
・クレカのポイントが貯まる場合も
・手数料がかかる

振替納税

所轄の税務署か金融機関に一度「振替依頼書」を提出すれば、それ以降は口座振替で納付ができます。振替日になったら自動的に納付が行われるので、最もラクな納付方法といえます。

所得税と消費税の振替日は、通常の納付期限日の1ヶ月後あたりに設定されます(日程は国税庁が毎年発表する)。納付までに若干の猶予を得られるので、資金繰りが厳しい事業主にとっては、こちらも大きなメリットです。

通常の納付期限日と振替日の比較

通常の納付期限日 振替納税の振替日
所得税 3月15日 4月中旬ごろ
消費税 3月31日 4月末ごろ

所得税や消費税を口座振替で納付したい場合は、その年の申告期限日までに振替依頼書を出しておきましょう。なお、転居によって所轄の税務署が変わったりしない限り、再び依頼書を提出する必要はありません。
>> 振替依頼書 - 国税庁

振替納税のメリット・デメリット

メリットデメリット
・自動的に納付が行われてラク
・手数料がかからない
・振替日までに猶予がある
・初回のみ事前の手続きが必要

ダイレクト納付

ダイレクト納付なら、自分で振替日を指定して、口座振替で納付することができます。e-Tax上ですぐに納付手続きが行えるので、電子申告をする場合はなかなか手軽です。

ダイレクト納付を利用するには、約1週間前までにe-Tax上で事前申請を行う必要があります(紙で申請する場合は約1ヶ月前まで)。

ダイレクト納付による「予納」について

ダイレクト納付では「予納」の制度を簡単に利用できます。予納とは、確定申告をする前に、任意の日程・任意の金額で税金を“前払い”できる制度のことです。(予定納税とは別物)。

「予納ダイレクト」とは?

予納では、納税者自身が「〇月〇日に△△円を納付する」と設定できます。たとえば「当年分の所得税を、当年のうちから月々10万円ずつ納めておく」ということもできるわけです。なお、納めすぎた金額は確定申告の際に還付してもらえます。

ダイレクト納付のメリット・デメリット

メリットデメリット
・手数料がかからない
・パソコンやスマホから納付できる
・「予納」が簡単にできる
・e-Taxの利用が前提
・初回のみ事前申請が必要

登録方式の電子納税

登録方式の電子納税では、インターネットバンキングやATMの操作画面に「納付区分番号」を入力して納付を行います。「納付区分番号」は、e-Taxに納付情報を登録することで取得できます。

納付区分番号の確認画面 - e-Tax

納付区分番号の確認画面(e-Tax) - 登録方式の電子納付

「振替納税」や「ダイレクト納付」で利用できない金融機関でも、登録方式・入力方式の電子納税には対応している場合があります(特にネット銀行など)。対応状況は様々なので、詳しくは金融機関のHPなどでご確認ください。

なお、金融機関によっては、インターネットバンキングやATMの手数料がかかる場合があるので注意しましょう。

登録方式のメリット・デメリット

メリットデメリット
・事前申請が不要
・ネットバンキングやATMで納付できる
・e-Taxの利用が前提
・利用手数料がかかる場合がある

入力方式の電子納税

入力方式の電子納税は、前述の「登録方式」とよく似た納付方法です。ただ、e-Taxで取得した番号ではなく、ルールに従って自分で組み合わせた「納付目的コード」を使う、という点が異なります。

「納付目的コード」の作成方法(簡易版)

納付目的コードとは? - 入力方式の電子納付

その他の税目などはこちら - e-Tax公式サイト

たとえば、令和7年分の確定申告で所得税を納めるとき、納付目的コードは「3204507」です。このコードをPay-easyの「納付区分」欄に入力します。

「登録方式」と比べると、e-Taxで番号を取得しなくてよいので、電子申告をしない場合でも利用しやすいです。とはいえ、e-Taxの登録情報をもとに利用者確認をするため、e-Taxの利用開始手続きは済ませておく必要があります。

入力方式のメリット・デメリット

メリットデメリット
・事前申請が不要
・ネットバンキングやATMで納付できる
・e-Taxの開始手続きが必須
・利用料金がかかる場合がある

まとめ - ケース別のおすすめ納付方法

事前申請 主な特徴
窓口納付 不要 納付時に領収証書が発行される
コンビニ納付 不要 24時間いつでも現金納付ができる
スマホアプリ納付 不要 24時間いつでもスマホで納付できる
クレジットカード納付 不要 簡単だが手数料がかかる
振替納税 納期限までに届出 初回の手続き以降は全く手間がかからない
ダイレクト納付 1ヶ月前までに届出 税金の前払い(予納)が簡単にできる
登録方式の電子納税 不要 ネット銀行なども幅広く対応しているが、金融機関によっては手数料がかかる
入力方式の電子納税 不要

1. 事前手続きをする余裕がある人

事前申請が間に合うなら、やはり「振替納税」がオススメです。初回の手続きさえしてしまえば、あとは全く手間がかかりません。ちなみに、振替納税の依頼書は、遅くても納付期限日(振替日ではない!)に提出すればギリギリセーフです。

2. 期限が迫っている人・期限を過ぎてしまった人

とにかく急いで納付したい人には「スマホアプリ納付」か「クレジットカード納付」がオススメです。どちらも、事前申請なしで手軽に利用できます。ただ、クレカ納付には手数料がかかるので注意しましょう。

3. e-Taxを利用している人

すでにe-Taxを利用している人なら、電子納税も選択肢に入ります。急いでいる場合は「登録方式」か「入力方式」が手っ取り早いかもしれません。ただ、事前手続きが間に合うなら、やはり「振替納税」を選んでおくのがオススメです。

4. 予納の制度を利用したい人

「ダイレクト納付」の申請を済ませれば、e-Tax上で「予納」の手続きが簡単にできます。そこまで大きなメリットのある制度ではありませんが、税金の前払いをしておきたい事業主にはオススメです。

>> 個人事業主が納める税金の種類
>> 主な税金の納付時期まとめ
>> 納付した税金の仕訳方法・勘定科目について