荷造運賃とは?荷造運賃と通信費の違い・仕訳例など
更新日 2024年7月30日
荷造運賃(にづくりうんちん)とは?
荷造運賃とは、売り上げた商品や製品の発送に関わる梱包材料や資材などの料金(荷造)、 発送する際の運送費や配送費などの料金(運賃)のことを指します。 商品などを発送するための諸経費のことです。
荷造運賃の消費税区分は、基本的に「課税」です。
ただし、海外に商品を発送するための運賃などは「免税」となります。
(消費税の課税対象は、国内において対価を得て行う取引です。)
>> 必要経費の消費税区分 一覧表
荷造運賃の例
商品・製品を梱包する際の荷造り費用と、 商品・製品の郵送・配送を業者に任せる際の発送費用が荷造運賃にあたります。
荷造り費用の例 | 発送費用の例 |
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荷造運賃と通信費の違い
荷造運賃と似たような勘定科目に「通信費」があります。 荷造運賃は、商品や製品の発送に関わる梱包費用や輸送費用を指します。 通信費は、それ以外の発送費やインターネット料金・電話料金などを指します。
- 商品を発送する際の諸経費 → 荷造運賃
- それ以外の発送費(カタログや見積書を送る場合など)→ 通信費
業種にもよりますが、基本的には上記のように区別しましょう。 このルールにもとづくのであれば、郵送物の「サイズ」に関わらず、その「内容」によって仕訳することになります。
- 小型の商品を封筒にいれて郵送する場合 → 荷造運賃で仕訳
- 請求書や納品書を郵送する場合 → 通信費で仕訳
事業主によっては下記のように、大きな発送物・小さな発送物という分け方をしている人もいます。
- ダンボールなどで商品を送る大きな輸送費用 → 荷造運賃
- 郵便はがきや封筒などの細かなものの郵送費用 → 通信費
費用によっては荷造運賃と通信費、どちらで記帳するべきか迷うケースもあるでしょう。 重要なのは、同じ内容のものを通信費につけたり荷造運賃につけたりせず、 振り分けのルールを統一して、一度決めた方法で継続して計上することです(継続性の原則)。
荷造運賃の仕訳例
例えば、商品を梱包するダンボールを現金で購入した場合は、下記のように帳簿づけします。 商品や試供品の発送などに使うダンボールの購入費は荷造り費用ですので、勘定科目「荷造運賃」で仕訳します。
複式簿記での帳簿づけ例
日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|---|
20XX年5月18日 | 荷造運賃 1,000円 | 現金 1,000 | 梱包用ダンボール |
会計ソフトで帳簿づけをすると、下記のようになります。
(会計ソフトfreeeの場合)
>> 会計freee(フリー)
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