ふるさと納税に関する「確定申告書」の書き方

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更新日 2023年1月10日

ふるさと納税 - 確定申告書の書き方

確定申告書の記入欄

個人事業主が確定申告で提出するのは、基本的には以下の書類です。

白色申告で提出する書類青色申告で提出する書類

必要に応じてその他の申告書類を提出する

ふるさと納税をした場合、上記のうちの確定申告書に必要事項を記入します。 確定申告書は「第一表」と「第二表」のそれぞれに、ふるさと納税に関する記入欄があります。

確定申告書 第一表 確定申告書 第二表
ふるさと納税の記入欄 - 確定申告書 第一表
ふるさと納税の記入欄 - 確定申告書 第二表

本ページでは、「ふるさと納税に関係する記入欄の書き方」にポイントをしぼって解説をしています。 確定申告書全体の書き方については、下記のページをご参照ください。
>> 確定申告書類の書き方について

確定申告書 第一表

まずは「確定申告書 第一表」のほうから見ていきましょう。

ふるさと納税の記入欄 - 確定申告書 第一表

ふるさと納税は「寄附金控除」に当てはまります。「寄附金控除 ㉘」の欄にふるさと納税した合計金額から、2,000円を差し引いた金額を記入します。

たとえば、ふるさと納税で合計50,000円を寄付した場合は、ここに「48,000」と書き込みます。
(50,000 − 2,000 = 48,000)

たいていの場合、上記のように、寄付金額の合計から2,000円を差し引いた金額を記入すればOKです。 ただ、万が一「年間所得の40%以上を寄付したよ」という献身的な人がもしいれば、その年の総所得金額などの40%から2,000円を差し引いた金額を記入します。(詳細は寄附金控除を。)

確定申告書 第二表

次に確定申告書 第二表です。ふるさと納税に関する記入欄は、2ヶ所あります。

寄附金控除に関する事項(㉘)

ふるさと納税の記入欄 - 確定申告書 第二表

「寄附金控除に関する事項(㉘)」の「寄附先の名称等」に、寄付をした自治体の名称を記入します。
例「広島県三原市」
複数の自治体に寄付をした場合は、次のように記入すればOKです。
例「広島県三原市 ほか」

「寄附金」の欄には、寄附金の合計金額を記入します。 こちらは、2,000円を差し引く前の金額を記入します。 たとえば、50,000円を寄付した人はそのまま「50,000」と記入します。 複数の自治体に寄付をした場合は、寄附金の合計金額を書き込みます。

寄附金税額控除

ふるさと納税の記入欄 - 確定申告書 第二表

次に、確定申告書 第二表の下のほうにある「住民税・事業税に関する事項」の欄です。 この中の「都道府県、市区町村への寄附(特別控除対象)」のところに、寄附金の合計金額を記入します。

こちらも、2,000円を差し引く前の金額を記入します。 たとえば、50,000円を寄付した人はそのまま「50,000」と記入します。 複数の自治体に寄付をした場合は、寄附金の合計金額を書き込みます。

「寄付金受領証明書」を添付する

上記の確定申告書を提出する際に、自治体から郵送された「寄付金受領証明書」を一緒に提出します。 この証明書は、寄付を受けた自治体から郵送される書類です。寄付をしてからおよそ2ヶ月以内にこの証明書が届くようになっています。 大抵はA4サイズで1枚の証明書です。

添付書類台紙 表面添付書類台紙 裏面
添付書類台紙の表面
添付書類台紙の裏面

添付書類台紙の裏面に、「寄付金受領証明書」を貼り付けて提出しましょう。 添付書類台紙とは、確定申告書と一緒に提出する証明書などを貼り付けるための用紙のことです。 複数の自治体に寄付をした場合は、寄付をした全ての自治体の「寄付金受領証明書」を添付します。

>> 個人事業主のふるさと納税 - 寄付金額の目安や流れについて
>> 確定申告書の書き方・記入例
>> 個人事業主の所得控除一覧