STORES レジを使ってみた!連携機能や使い方など
更新日 2024年7月11日
POSレジアプリの「STORES レジ」を実際に使ってみました!使用感や機能について、他社との比較を交えつつ解説します。
- STORES レジの特徴まとめ
- 料金プランは2つから選ぶ
- 初心者でも操作しやすいレジ画面
- 売上分析の項目は最低限
- 「STORES」のネットショップと在庫共有できる
- 「STORES 決済」でキャッシュレスにも対応可能
- まとめ
STORES レジの特徴まとめ
「STORES レジ」は、iPad専用のPOSレジアプリです。「iPad・iPad mini・iPad Air・iPad Pro」などで利用できます。iPhoneや、Androidのスマホ・タブレットでは使えません。
結論から言うと「STORES レジ」は、とくに「STORESでネットショップを開いている or 開きたい」という店舗向けのPOSレジアプリです。実店舗のレジとしても使いやすいアプリですが、なんと言っても「STORES」で作成したECストアとの連携機能が強みです。
STORES レジの主な特徴
- 初心者にもやさしいシンプルなレジ画面
- 売上分析機能は、他社と比べるとやや少なめ
- 「STORES 決済」と連携して、キャッシュレス決済にも対応できる
- 有料プランなら「STORES」で作成したネットショップとの在庫共有が可能
そもそも「STORES」は、無料でネットショップを開設できるオンラインサービスです。「STORES レジ」は実店舗で使えるPOSレジアプリですが、「STORES」で作成したオンラインストアとの連携も可能です。
料金プランは2つから選ぶ
「STORES レジ」のアプリは無料でインストールできます。そのまま無料で使い続けられる「フリープラン」と、月額料金がかかる「ベーシックプラン」があります。
STORES レジの料金プランと主な機能【比較表】
フリープラン | ベーシックプラン | |
---|---|---|
月額料金 (税込) |
無料 | 4,950円 初月無料 |
基本機能 | ○ | ○ |
バーコード読取 | × | ○ |
キャッシュレス対応 | ○ | ○ |
STORESとの 在庫共有 |
× | ○ |
フリープランとベーシックプランの主な違いとして「バーコード読み取り機能」の有無があります。これは、お会計の際にバーコードスキャナ(iPadのカメラでも可)で商品バーコードをピッと読み取る機能です。特に、取り扱う商品数の多い小売店などで重宝します。
実店舗だけで使うなら、フリープランでも十分です。店舗とネットショップで在庫を一元管理するなら、ベーシックプランへ加入する必要があります。フリープランでは、ネットショップ(STORES)との在庫共有ができません。
初心者でも操作しやすいレジ画面
「STORES レジ」は、お会計時の商品登録画面が非常にシンプルでわかりやすいです。上図のように、商品画像を登録することもできます。レジ初心者でもすぐに使いこなせそうです。
ちなみに「STORES レジ」に登録した商品情報は、そのまま「STORES」のネットショップにも反映できます。実店舗とネットショップで同じ商品を販売する場合も、EC用に改めて商品を登録する必要はありません。
売上分析の項目は最低限
「STORES レジ」には、売上データを自動で集計して、グラフや表にまとめてくれる機能もあります。ただ、他社のPOSレジアプリと比べると、分析機能の切り口はやや少なめです。
売上分析機能で閲覧できる項目
- 全体の売上(日別、月別)
- 商品ごとの売上(店舗別、バリエーション別)
- 商品カテゴリごとの売上(店舗別)
他社のPOSレジアプリでは、たとえば「時間帯別の売上」や「スタッフごとの売上」などの切り口でも売上分析が可能です。「STORES レジ」のユーザーがこうした売上分析を行うには、自力でExcelの計算表を作ったり、専用の外部ツールを導入する必要があります。
「STORES」のネットショップと在庫共有できる
「STORES レジ」の有料プランは、同社が運営するECサイト「STORES」との在庫共有が可能です。実店舗とネットショップで同じ商品を扱う場合、この機能で在庫管理がラクになります。
在庫共有とは?
在庫共有とは、店舗とECの在庫を一括管理する機能のことです。店頭での販売や入荷の処理に連動して、ネットショップの在庫数を自動で更新してくれます。この機能があれば、例えば「もう在庫がないのにECで注文が入っちゃった!」などというトラブルを防げます。
「STORES 決済」でキャッシュレスにも対応可能
「STORES レジ」の運営会社は「STORES 決済」というモバイル決済サービスも提供しています。「STORES 決済」の決済端末を購入すれば、店頭でスムーズにキャッシュレス決済を受け付けられるようになります。
「STORES 決済」の決済端末は、通常19,800円です。ただし、以下の条件さえ達成すれば、端末代は無料になります。
- 「STORES 決済」で決済した売上額が、合計10万円以上になること
- 申し込みから180日以内の達成が必須
- クレカや電子マネーなど「STORES決済」が対応する全ての決済方法の売上が対象
後述するキャッシュレス決済の利用客が見込めそうなら、端末無料を狙ってもよいかもしれません。
「STORES 決済」の対応決済 & 決済手数料
QR・バーコード | 電子マネー | クレジットカード |
---|---|---|
【3.24%】 ・WeChat Pay |
【1.98%】 ・交通系電子マネー(全9種) |
【3.24%】 ・VISA ・Mastercard ・Amex 【3.74%】 ・JCB ・DinersClub ・Discover |
「STORES 決済」は、他社のモバイル決済サービスと比較して、交通系電子マネー(Suica・PASMOなど)の決済手数料が安いです。他社のサービスだと、交通系電子マネーの決済手数料は「3%」程度が一般的ですが、「STORES 決済」では「1.98%」で利用できます。
QR決済のバリエーションを増やしたい場合
現状「STORES 決済」は、QR決済の対応数が少なめです。バリエーションを増やしたい場合は、別途で「PayPay」や「d払い」を個別に導入しましょう。たとえば「PayPay」は、公式サイトから申し込むと1〜2週間ほどで店頭掲示用のQRコードが届きます。
まとめ
「STORES レジ」は、ECサイト作成サービス(STORES)が運営するPOSレジアプリです。レジアプリとしての基本的な機能を備えつつ、特に「STORES」との連携機能が優れています。
料金プランの比較【STORES レジ】
フリープラン | ベーシックプラン | |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | |
月額料金 (税込) |
無料 | 4,950円 初月無料 |
レジの基本機能 | ○ | ○ |
バーコード読取 | × | ○ |
キャッシュレス対応 | ○ | ○ |
STORESとの 在庫共有 |
× | ○ |
実店舗だけで使うなら「フリープラン」でもOKです。基本的なレジ機能は揃っているので、小規模なお店なら十分に活用できます。
ネットショップ(STORES)を運営するなら「ベーシックプラン」にしましょう。月額料金はかかりますが、店舗の業務効率がアップします。商品のバーコード読み取りなど、小売店向けの機能も備わっています。
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