個人事業主の必要経費一覧【勘定科目の早見表】経費にできるものは?

更新日 2026年6月26日

個人事業主の必要経費一覧【勘定科目の早見表】経費にできるものは?

個人事業主・フリーランス向けに、必要経費の勘定科目を一覧表にまとめました。白色申告の「収支内訳書」や、青色申告の「青色申告決算書」に記載されている勘定科目を紹介します。

個人事業主の必要経費【勘定科目一覧表】

租税公課 事業に関わる税金など
例)個人事業税、固定資産税、自動車税、印紙税
荷造運賃 商品や郵便物の梱包・配送費用
例)ダンボール箱、緩衝材、ガムテープ、配送料、郵便手数料
水道光熱費 事業運営に必要な水道料金や電気料金
例)水道料金、電気料金、ガス料金、石油代、灯油代
旅費交通費 打ち合わせや出張の移動費・宿泊費など
例)電車賃、バス代、タクシー代、駐車場代、宿泊費
通信費 通信(情報のやりとり)のための費用
例)ネット料金、電話料金、切手代、はがき代、ファックス代
広告宣伝費 商品やサービスの広告・宣伝に使う費用
例)チラシ、看板、試供品、ポスティング費用、ネット広告
接待交際費 取引先や得意先との関係維持にかかる費用
例)取引先との飲食代、得意先への贈答品、ゴルフ代
損害保険料 事業に関わる損害保険の保険料
例)自動車保険、自賠責保険、事務所の火災保険、賠償保険
修繕費 建物や器具備品などの修理代
例)自動車の修理費、事務所の改修・修理費、パソコン修理代
消耗品費 10万円未満の備品などの購入費用
例)文具、伝票、名刺、印鑑、USB、10万円未満のパソコン
減価償却費 減価償却資産を経費計上する際の勘定科目
例)パソコン、カメラ、コピー機、自動車、オフィスチェア
福利厚生費 従業員の意欲向上などを目的とした費用
例)慰安旅行費、レクリエーション費用、祝い金、見舞金
給料賃金 従業員に支払う給料
青色事業専従者の給料は専従者給与として処理する
外注工賃 外部の業者に業務を委託する際の費用
例)デザイン費、ホームページ運営費、システム開発費
利子割引料 借入の支払利息や手形の割引料など
例)金融機関への支払利息、自動車ローン、住宅ローン
地代家賃 オフィスや店舗の賃借料・使用料
例)事務所・店舗の家賃、月極駐車場代、倉庫使用料
貸倒金 売掛金などが回収不能になった場合に使う勘定科目
例)回収できなくなった売掛金、未収金、貸付金、前渡金
雑費 他の勘定科目に当てはまらない費用
例)ごみ処理代、クリーニング代、引越費用
専従者給与 青色事業専従者に支払う給料
例)青色事業専従者として従事している妻への給与

>> 必要経費はいくらまで?基本的な考え方

仕事とプライベートの両方に関わる費用は、事業で使っている割合だけ経費に計上します。このような会計処理を「家事按分」といいます。たとえば、自宅兼事務所の家賃や電気代は、使用時間や面積を参考にして事業比率を計算するのが一般的です。
>> 家事按分とは?家賃の按分例・計算方法など

自分で必要経費の勘定科目を作ってもOK

どの勘定科目にも当てはまらない経費は「雑費」に計上してもよいですが、雑費の金額が膨れ上がるのは好ましくありません。既存の勘定科目に当てはまらない支出が多い場合は、自分で勘定科目を作っておきましょう。

必要に応じて追加する勘定科目の例

  • 新聞図書費
  • 出演料
  • 研修費
  • リース料
  • 支払報酬
  • 諸会費
  • 保守料 など

白色申告で提出する「収支内訳書」や、青色申告で提出する「青色申告決算書」の経費欄には、あらかじめ空白が用意されています。この空白に、自分で作った勘定科目を追加できます。

収支内訳書 青色申告決算書
令和2年分以降用 収支内訳書 - 必要経費の空欄 令和2年分以降用 青色申告決算書 - 必要経費の空欄

必要経費の帳簿付け方法

経費が発生したら、日付・金額・勘定科目などを帳簿付けしましょう。ついつい確定申告時期まで経理を怠ってしまう人も多いですが、下記のような会計ソフトを使えばラクになります。スマホからでも利用でき、空き時間にサクッと帳簿付けできます。

会計ソフトを使えば記帳と確定申告がラク!

会計ソフトで必要経費の帳簿付け(確定申告が簡単に)

画面は「やよいの青色申告 オンライン」のもの

このような個人事業主向けの会計ソフトを利用する場合、日々の帳簿付けさえしておけば、確定申告での集計作業は不要です。会計ソフトへ入力したデータをもとに、ソフトが自動で「収支内訳書」や「青色申告決算書」を作成してくれます。

必要経費にかかる消費税について

「いつも年間の売上は到底1,000万円までいかないよ」という規模の事業主は免税事業者なので、この項目は読み飛ばして構いません。 逆に、年間の売上が1,000万円を超える事業主は、課税事業者になる可能性が高いです。

免税事業者と課税事業者の違い【消費税】

免税事業者課税事業者
  • 消費税を税務署へ納付する必要なし
  • 帳簿づけで消費税のことを気にする必要なし
  • 消費税を税務署へ納付する必要あり
  • 税務署へ納付する消費税を計算する

>> 免税事業者と課税事業者の違いを詳しく

消費税の課税事業者は、消費税が「課税される取引」と「課税されない取引」をしっかり区別しておきましょう。 会計ソフトによっては、経費をつけるたびに消費税の課税区分を選択します。 必要経費の消費税区分については、下記の一覧表にまとめています。

個人事業主の必要経費に関するまとめ

個人事業主が仕事を行うために必要な出費は、必要経費として計上できます。 当然ながら、必要経費が多くなるほど事業の所得は少なくなり、納める税金が少なくなります。

所得税の計算式
収入 − 必要経費 − 各種控除 = 課税所得金額
課税所得金額 × 税率 − 控除額 = 所得税額
>> 所得税の計算について

ここがポイント!

  • 事業に必要な費用を、必要経費として計上できる
  • 必要経費は、勘定科目に分類して帳簿付けする
  • 上表で紹介した勘定科目ごとに振り分けるのが基本
  • 自分でつくった勘定科目を追加してもOK
  • 事業用と私用が混ざっている費用は、按分する
  • 免税事業者は、売上や経費の消費税を気にする必要なし
  • 課税事業者は、消費税計算をする必要あり
  • 課税事業者の基準は、おおまかにいうと年間売上が1,000万円を超えるかどうか

その他、個人事業主の必要経費に関して、下記の記事も参照してみてください。